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なすの紫色『ナスニン』とは?栄養・ナスニンの働き&上手く摂取する料理法

なすの紫色の正体は「ナスニン」という栄養成分です。

このナスニンは『なすの紫色の正体』だけでなく、とても身体に良い栄養です!

今回はそんなナスニンの良い働きや上手に摂取する料理法など、ナスニンにまつわるアレコレをまとめました。

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なすの紫色・ナスニンとは

ナスニンはアントシアニンの一種です。

なす3本
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『アントシアニン』とはポリフェノールの一種で、多くの植物に含まれる紫色の天然色素のこと。

アントシアニンを含む主な植物
  • ブルーベリー
  • ぶどう
  • 紫キャベツ
  • 紫玉ねぎ(赤玉ねぎ)
  • サニーレタス
  • アサイー

確かに紫色をした植物ばかりだね!

アントシアニンを含む他の野菜

ちなみに「ポリフェノール」とは植物の色素・苦味成分の総称です。

5000種以上あるとされ、身体に良いはたらきをする栄養素としても注目されています。

ナスニンを含むなすの部分とは

ナスニンはなすの皮の部分に多く含まれる栄養です。

ナスニンは「紫色の色素」。

そのため、なすの紫色の部分である皮に多く含まれるのですね。

ナスニンの名前の由来

ナスニンの「ナスニン」という名前は、ナスニンの発見者である日本の科学者・黒田チカさんにより名付けられたものです。

黒田チカさんは植物の天然色素の研究をしていた人物。

日本における2人目の理学博士でもある、とにかくスゴい方です。

なすの皮にしか含まれない天然色素なので「ナスニン」と命名したと思われます。

黒田チカさんは、なすから取った色素・ナスニンの他にも

  • 青花から取った「アオバニン」
  • 紫蘇から取った「シソニン」
  • 黒豆から取った「クロマミン」

といった色素を発見、命名しています。

※参考:黒田チカ-Wikipedia

ナスニンの働き

ナスニンには「強い抗酸化作用」「眼精疲労の緩和」という働きがあります。

なす ザル
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

ナスニンの働き・抗酸化作用とは?

抗酸化作用とは、体内で老化を引き起こす活性酸素を抑える&減らす働きのことです。

活性酸素は、文字通り、体内で活性化した酸素のこと。

体内の免疫機能や感染防御として重要な働きを担う一方で、増えすぎると生活習慣病を引き起こす厄介な存在でもあります。

主な生活習慣病
  • 老化
  • ガン
  • 心臓病
  • 脳卒中
  • 動脈硬化
  • 糖尿病

増えすぎた活性酸素は自分の身体を攻撃してしまうんだね。

抗酸化作用は攻撃してくる活性酸素から身体を守り、身体が酸化することを防ぐ働きがあります。

身体の酸化は、鉄が錆びる様子を想像してみると分かりやすいです。

赤茶色に錆び錆びになった鉄の部品は、動作が鈍くなり、少し動かすにも苦労しますよね。

この「活性酸素により身体が酸化する=老化現象」となります。

さらに、活性酸素が新しく誕生するのを防ぎ、活性酸素により受けたダメージの修復・再生を促す働きもあります。

花緒
花緒

抗酸化作用は身体の老化を防ぐアンチエイジングのために大切な働きなのですね。

※参考

eヘルスネット 活性酸素と酸化ストレス

eヘルスネット 生活習慣病

ナスニンは目の疲れに効果的?

ナスニンには眼精疲労を緩和させる働きがあります。

この「眼精疲労の緩和」はナスニン特有ではなく、ナスニンが含まれるアントシアニン系ポリフェノール全体に通じる働きです。

確かに「アントシアニン=目に良い」っていうイメージがあるよね。

また、ナスニンには目の網膜にある色素タンパク質・ロドプシンの再合成をサポートする働きもあります。

ロドプシンは光の受容体で、目による光の認識の初期段階を司る物質。

光に対して敏感なこのロドプシンにより、暗い夜間の視力が成り立っています。

そんなロドプシンの再合成をサポートすることで、目の暗順応の機能を高めるサポートにつながります。

暗いところで目が見えにくい方は積極的に摂取するべき栄養素ですね。

ナスニンを上手に摂取する料理法

ナスニンを上手に摂取するなすの料理法は

  • 皮ごと料理に使う
  • 水にさらしすぎない

という2つのポイントがあります。

皮ごと料理に使う

ナスニンが含まれるのはなすの紫色の部分である「皮」のみ。

つまり、なすの皮を剥いてしまうと、ナスニンが全滅します。

なすの皮は柔らかいor薄いので皮ごと料理しても全然OKですので、できるだけ皮付きのまま料理に使いましょう。

皮が固い場合は、皮に切り込みを入れたり、皮の一部を切り取ったりすれば食べやすくなります。

水にさらしすぎない

ナスニンは水溶性の栄養素です。

水溶性、つまり水に溶けて出してしまいます。

そのため水にさらしてアク抜きをするとせっかくのナスニンが大量流出する事態に!

なすはアクが少ないためアク抜きせずに使用しても味・風味へに影響は少ないです。

なすを水にさらしてアク抜きする場合は水にさらしすぎないようにしましょう。

「ナスのアク抜き方法」についてはこちら↓

汁ごと食べられる汁物・煮物もOK

ナスニンの水溶性という性質を利用し、汁ごと食べられる汁物・煮物に料理してみるのもオススメです。

ただ、汁物・煮物にするとナスニンが溶け出し、煮汁が青紫色になります。

ハッキリと色が溶け出すので、色味が重要なスープ・煮物などは注意しましょう。

炒めるときは油を絡ませる

なすは水分を豊富に含んだ野菜でもあります。

そのため炒め料理にするとなす自身の水分が染み出し、その水分によりナスニンが溶け出してしまうことも!

そんな炒め料理でなすからナスニンが溶け出すのを防ぐには加熱前に油を絡ませておくのがオススメです。

油で表面をコーティングすることで、水分・ナスニンの流出を抑えることができます。

また、あらかじめ油を絡めることで、油の吸い過ぎも防げるのもポイント。

油を吸いやすいなすのカロリーを増やさない料理法としてもオススメです!

「なすに油を吸わせすぎない料理法」についてはこちら↓

<まとめ>なすのナスニン

  • ナスニンはアントシアニン系ポリフェノールの一種で、紫色の色素成分
  • ナスニンはなすの皮の部分に含まれる
  • ナスニンには「抗酸化作用」と「眼精疲労の軽減」といった働きがある
  • ナスニンを効率的に摂るには「皮ごと」「水にさらさずに」料理するとよい

ここまで、なすの栄養・ナスニンについてまとめてみました。

ナスニンの身体に良いはたらきも興味深かったですが、ナスニンを発見し、命名したのが日本の女性だったこともビックリですね。

これからは、ナスニンが含まれるなすの皮をありがたく食べていきたいものですね♪

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