夏の名物・スイカは熱中症対策にうってつけ!
スイカが熱中症対策に向いている理由はその栄養価にあります。
そんなスイカ100gあたりの栄養価をまとめました。
<基本>スイカ100gの栄養価

スイカ100gあたりの基本の栄養価です。
| 栄養素 | 100gあたりの含有量 |
|---|---|
| エネルギー | 41kcal |
| 水分 | 89.6g |
| たんぱく質 | 0.6g |
| 脂質 | 0.1g |
| 炭水化物 | 9.5g |
| 食物繊維 | 0.3g |
スイカの水分は100gあたり89.6g、つまり全体の90%を占めます。
サクサクと食べるだけで簡単に水分補給ができるのがスイカのメリットですね。
さらに、スイカには100gあたり9.2gもの糖質(炭水化物9.5gー食物繊維0.3g)が含まれるのもポイント。
スイカを食べれば、汗で水分といっしょに流れ出てしまう糖分もしっかり補給!
水分・糖分が一度に摂れるスイカは、水分補給として理にかなっているのですね。
アミノ酸・シトルリンの働きも
スイカの果汁には『シトルリン』というアミノ酸の一種が含まれます。
このシトルリンには血管を拡張する働きがあり、血流の改善に効果が期待できます。
水分の摂りすぎでむくみやすい夏場ですが、このシトルリンの働きはむくみ解消につながります。
また、シトルリンは疲労回復にも効果が期待でき、夏バテの予防・改善にもオススメです。
スイカの食べ過ぎはカロリー・糖質の摂りすぎに?
熱中症対策としての水分補給にうってつけのスイカ。
けれども、甘いスイカは100gあたり41kcalと野菜の中ではカロリーが高め。

水分補給の定番である『スポーツドリンク』は100mlあたり20kcal前後であることが多く、スイカのカロリーはスポーツドリンクの約2倍となります。
また『甘い=糖分が多い』ことでもあり、100gあたり9.2gと糖質の量も少なくありません。
ヘルシーではあるものの、熱中症対策という免罪符でスイカを食べ過ぎると糖質の摂りすぎに!
1日あたりに食べるスイカは200gほどを目安にしましょう。
三角形にカットしたスイカであれば1~2切れくらいですね。
けっこう少ないですが、あくまで目安量なのでこれ以上食べても大きな問題はありません。
※この『スイカ1日・200g』は厚生労働省の健康日本21(第三次)における推奨量を参考にしています。
生活習慣病の予防や健康保持・増進を目的に、これまでの研究結果をふまえ「果物摂取量の改善」を目標の一つとして掲げ、その目標値を1日あたり200gとしています
厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~
この目標値はスイカのみならず、他の果物にも適応されます。
目標値なので「果物を毎日200gくらいずつ食べるといいよ」といったもの。
正直、現代の食生活では難しいところはありますが、1つの参考にしてみましょう。
<ビタミン>スイカ100gの栄養価
スイカ100gあたりに含まれるビタミンです。
| 栄養素 | 100gあたりの含有量 |
|---|---|
| βカロテン(ビタミンA) | 830μg |
| ビタミンB1 | 0.03mg |
| ビタミンB2 | 0.02mg |
| ビタミンB6 | 0.07mg |
| 葉酸 | 3μg |
| ビタミンC | 10mg |
| ビタミンD | 0μg |
| ビタミンE | 0.1mg |
スイカは100gあたり830μgのβカロテンを含むため緑黄色野菜に分類される・・・
と思いきや、スイカは果実的野菜に分類されるため、緑黄色野菜には分類されません。
※一般に、100gあたり600μg以上のβカロテンを含む野菜は緑黄色野菜に分類されます。
また、スイカは農林水産省では『果実的野菜』とみなしますが、総務省は『果物』に分類しています。
野菜でもあり、果物でもある。
食べる感覚としては果物なので、スイカ=果物という認識で問題はないでしょう。
緑黄色野菜ではないといっても、スイカはβカロテンが豊富です。
βカロテンには強い抗酸化作用があり、生活習慣病の予防にも効果的!
さらに、スイカにはトマトに多く含まれることで有名な『リコピン』も豊富に含まれます。
リコピンにはβカロテン同様、強い抗酸化作用が期待できます。
ただ、βカロテン以外に多く含まれている栄養はありませんでした。
<ミネラル>スイカ100gの栄養価
スイカ100gあたりに含まれるミネラルです。
| 栄養素 | 100gあたりの含有量 |
|---|---|
| ナトリウム | 1mg |
| カリウム | 120mg |
| カルシウム | 4mg |
| マグネシウム | 11mg |
| リン | 8mg |
| 鉄 | 0.2mg |
スイカには100gあたり120mgものカリウムが含まれます。
カリウムには『利尿作用』があり、摂りすぎた水分の排出をサポートしてくれます。
アミノ酸・シトルリンと同じく、むくみ解消に効果が期待できるのですね。
体を冷やす効果もあるので熱中症対策にピッタリ。
また、カリウムは汗で水分とともに失われる成分。
スイカを食べることで、汗で流れた分のカリウムを補給することもできるのですね。
より効果を上げるなら○○をかける
スイカで熱中症対策をするなら、スイカに食塩をかけて食べるとより効果的です。
スイカには水分・糖分・カリウムが含まれますが、汗で失われる塩分(ナトリウム)はほぼ含まれていません。
そのため、スイカに塩をかけることでナトリウムをプラス!
塩分もしっかり補給して、より熱中症対策に役立てましょう。


