白だしは出汁と調味料を合わせた合わせ調味料です。
香り豊かで味がしっかり付いているため、白だし1つで味が決まる万能調味料でもあります。
そんな白だしを切らしてしまったときでも大丈夫!な家庭で1から白だしを手作りする方法をまとめました。
さらに、1からは面倒・・・、という方向けにめんつゆベースの代用白だしもご紹介します。
【難易度別3選】1から白だしを手作りする
白だしを1から手作りする方法は
- 顆粒だしを使う
- 出汁パックを使う
- 出汁を取る
の3種類の方法があります。
その3種類それぞれについてまとめました。
1.顆粒だしを使う
一番簡単かつ時間がかからない方法が『顆粒だしを使う』方法です。
さらに『顆粒だしを使う』白だしの作り方のメリットには少ない量でも作りやすいというものがあります。
顆粒だしをお湯で溶かすだけで出汁ができるため無駄がありません。
ここでは約大さじ2の白だしを作る材料・分量をまとめていきます。
材料 | 分量 |
---|---|
顆粒だし | ひとつまみほど |
薄口しょうゆ | 小さじ1 |
みりん | 小さじ1 |
水or湯 | 大さじ1と1/3(小さじ1) |
作り方は、この3つの材料を混ぜるだけです。
みりんのアルコールが気になる場合はお湯を使うか、電子レンジで加熱(500wで20秒ほど)するとアルコールが飛ばせます。
また、使用するしょうゆは色味が淡い『薄口しょうゆ』がオススメです。
※薄口しょうゆがない場合は濃口しょうゆでも大丈夫、色が濃くなるだけです。
加熱料理に使う場合はそのまま混ぜるだけで大丈夫です。
2.出汁パックを使う
簡単だけど本格的な白だしが作れる『出汁パックを使う』方法です。
出汁パックで出汁を取り、その鍋にそのまま調味料を合わせるだけと手間なし&洗い物も少ないのがポイントですね。
デメリットとしては、出汁パックで煮出す量が基準になってしまうこと。
出汁パックの煮出し量はメーカー・製品により200~600mlとさまざま。
ここでは煮出し量を『400ml』とし、この量を基準にした白だしの材料・分量をまとめていきます。
材料 | 分量 |
---|---|
出汁パック | 1つ |
薄口しょうゆ | 100ml |
みりん | 100ml |
水 | 400ml(2カップ) |
また、もっと色を薄くしたいという場合は↓の材料でもOKです。
材料 | 分量 |
---|---|
出汁パック | 1つ |
薄口しょうゆ | 大さじ1 |
食塩 | 大さじ1弱 |
みりん | 100ml |
水 | 400ml(2カップ) |
食塩の量は味見をしながら調節してみてください。
続いて、作り方の工程です。
- 出汁パックと水を鍋に入れ、火にかける
- 出汁パックの袋に書かれている出汁の取り方に従います
- 出汁を取ったら出汁パックを取り除き、しょうゆ・みりん・食塩など調味料を入れ混ぜる
- 1~2分ほど沸騰させる
調味料を混ぜた後に沸騰させるのは、みりんのアルコールを飛ばすため。
保存する場合は冷ましてから冷蔵庫へ入れましょう。
3.出汁を取る
昆布・鰹節などを使用して1から『出汁を取る』方法です。
主流は昆布と鰹節の合わせ出汁。
昆布と鰹節は出汁の取り方がそれぞれ違うのでけっこう手間がかかりますが、本格的な白だしを作りたい方にオススメです。
まずは、材料・分量をまとめていきます。
材料 | 分量 |
---|---|
乾燥昆布 | 1切れ(10g弱) |
鰹節 | 10g |
薄口しょうゆ | 大さじ1 |
食塩 | 大さじ1弱 |
みりん | 100ml |
水 | 400ml(2カップ) |
食塩の代わりに薄口しょうゆを100mlにしてもOKです。
それでは、作り方の工程です。
- 表面を軽く拭いた昆布と水を鍋に入れ、30分~浸けておく
- 鍋を弱火にかける
- 沸騰する直前に昆布を取り出す
- 昆布を入れたまま沸騰させると、煮汁がネバネバになります
- しょうゆ・みりん・食塩を入れて混ぜ、1~2分ほど沸騰させる
- 火を止めてから鰹節を入れ、そのまま5分以上放置する
- 菜箸で混ぜたりなどは必要なし
- 時間が経ったら、ザル・布巾・キッチンペーパーをボウルに載せて漉す
昆布を水に浸す時間、鰹節から出汁を取る時間など何もしない時間が多いのが特徴。
時間に余裕があるときチャレンジして欲しい方法です。
【おまけ】出汁パック・出汁を取る方法でも少量だけ使いたいときは?
和え物や煮浸しに白だしを使いたいとき、それでも出汁パックや1から出汁を取る方法で白だしを作りたいとき。
そんなときは、白だしに使う分だけ出汁を取り、残った出汁は
- 味噌汁など別の料理に活用する
- 冷蔵庫で保存する
などとして利用することがオススメです。
分量は『顆粒だしを使う』方法を参考に、味を見ながら調節してみてください。
特に味噌汁などに鍋ごと活用してしまえば、洗い物も少なく済み、さらにいつもよりも格段に美味しい味噌汁が飲めます。
また、冷蔵保存は品質が劣化しやすいため、腐りやすいので出汁を取ってから1日以内に使い切るようにしましょう。
手作りした白だしの保存期間
手作りした白だしは長くても1週間以内に使い切るようにしましょう。
目安としては2~3日ほど、必ず冷蔵保存をします。
ちなみに、市販の白だしの保存期間は開封してから2~3週間以内です。
絶対に使い切れないですよね・・・。
市販品ですら開封後は期限が短いので、手作り白だしはより早急に使い切ることをオススメします。
「めんつゆ」ベースで白だしを作る
もっと簡単に白だしを作りたい、という方にオススメなのが「めんつゆ」ベースの白だし作りです。
そもそも、白だしは「めんつゆ」で代用できないの?
白だしとめんつゆはほぼ同じ原材料から作られている合わせ調味料である、と「白だしとは?」のページでご紹介しました。
しかし、原材料が同じでも、入っている量など構成が異なるので、そのままでの代用はオススメできません。
簡潔に言えば、白だしはめんつゆより塩味が強く、めんつゆは白だしより甘味が強い、という特徴があります。
そのため、めんつゆで白だしを代用するときには塩味を足すことが必要となります。
また、色味を薄くするために出汁を加えるのもオススメです。
白だし=めんつゆ+塩味(食塩・薄口しょうゆなど)+出汁
「めんつゆ」を切らしたときは白だしで代用
めんつゆを切らしてしまったけど、白だしはある。
というときは、白だしでめんつゆを代用できます。
麺料理のつけ汁・かけ汁として使う場合は特にアレンジを加える必要はありません。
ただ、白だしはめんつゆよりも甘味が薄めなので、みりん・砂糖などで甘味を加えると市販のめんつゆに近い味わいになります。
また、色味を濃くしたい場合は濃口しょうゆを加えるのもオススメ。
いろいろ試してみて、好きな味付けを追求するのもアリですね。
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