春雨は乾燥した状態で売られているため、料理に使う際は戻す必要があります。
そんな春雨の戻し方をまとめました。

わたしが普段使っている春雨のパッケージ裏を見ると↓のように書かれていました。

この春雨の戻し方を参考に、また補足しながら説明していきます。
そもそも春雨は戻すと何倍に膨れるのか?栄養価は?などはこちらの記事をCheck≫
春雨を茹でて戻す方法
まずは「春雨を茹でて戻す方法」です。

沸騰したお湯の中で数分間茹で戻す、一般的な方法と言えます。
茹で時間は使用する春雨のパッケージを参考に。
商品によって差はありますが2~4分ほどが茹で時間の目安となります。
茹でる春雨の戻し工程
それでは、春雨の戻し工程を簡単にまとめていきます。
- 大きめの鍋にたっぷりの水を入れ沸騰させる
- 春雨は水を吸うため多めに水を用意する
- 春雨を入れ、菜箸で混ぜながら2~4分ほど茹でる
- 茹で終わったらザルにあげる
- すぐ使う場合はよく水気を切り、そのまま冷ます
- しばらく置く場合は水洗いをしてから、よく水気を切る
- 食べやすい大きさにカットする
春雨の水気を切るときは、ザルで水切りをするのはもちろん、手で上からギューッと押さえて絞り出すようにすると、サラダが水っぽくならずに美味しく仕上がります。
戻した春雨はそのままor水洗いが必要?
春雨は茹でて戻したあとに『そのまま冷ます』か『水洗いをする』という2通りの方法があります。
↑に掲載したパッケージには『水洗いをする』と書かれていました。
けれども、ネット上のレシピを確認すると『そのまま冷ます』という方法が多く掲載されています。

正直、どちらの方法にすれば良いのか、調べてみても分かりませんでした。
そのため『そのまま冷ます』と『水洗いをする』の2通りの方法のメリット・デメリットをそれぞれまとめてみます。
『そのまま冷ます』メリット・デメリット
- メリット
- 余熱で柔らかくなるため茹で時間が短縮できる
- 節水・時短になり手間も少ない
- 調味料が染みこみやすくなる
- デメリット
- 時間とともに春雨がどんどん柔らかくなってしまう
そのまま冷ます方法は水気が蒸発していくものの、温かい状態が続くため春雨が時間とともに柔らかくなっていくというデメリットがあります。
よって、表示の茹で時間よりも短めに茹でるようにするとちょうど良い硬さになります。
すぐ加熱料理などに使用するならOKですが、サラダなどへの使用は向かないかもしれません。
『水洗いをする』メリット・デメリット
- メリット
- 時間が経っても硬さは変わらない
- デメリット
- しっかり水を切らないと水っぽくなる
茹でた春雨を水洗いすることで春雨の温度が下がり、それ以上柔らかくなりません。
しっかりした食感を残したいサラダや炒め物などには水洗いをした方が良いでしょう。
しかし、水洗いは一旦水に浸すため、どうしても水っぽくなってしまいます。
水洗い後はしっかり水を切り、水気が残らないように気を付けましょう。
戻した春雨の保存期間は?
戻した春雨(ゆで春雨)の保存期間は冷蔵で3日以内となります。
できれば戻したその日のうちに食べ切るのがベスト。
乾物の状態では長期保存OKですが、戻したあとは基本的に保存できません。
また、常温保存は絶対にNG!危険ですので必ず冷蔵庫で保存しましょう。
冷凍保存は味付けをしてから
戻した春雨がどうしても食べきれない・・・
というときには冷凍保存ができます。
戻した春雨を冷凍保存する場合は、1食分ずつをラップで包み、さらにフリーザーパックなどに入れればOK。
また、春雨サラダなどの味付けをした状態で冷凍すると、解凍時の時短になります。
冷凍では3週間から1カ月ほどが保存期間の目安です。
腐りはしませんが、冷凍焼けなどで傷むため早めに食べきりましょう。
春雨を熱湯で戻す方法
つづいて「春雨を熱湯で戻す方法」です。

電気ポット・ケトルがある家庭ではお湯を注ぐだけでできるので時短になります。
方法は、春雨を熱湯に浸けて数分間浸けるだけ。
浸ける時間は商品によって異なりますが大体3~6分ほど。
長く浸けすぎても春雨が柔らかくなるだけなので大きな問題はありません。
戻ったあとはザルにあげ、そのまま冷ますか、サッと水洗いをしてから水気をよく切りましょう。
春雨は「ぬるま湯」でも戻せる?
春雨は熱湯で戻すのが一般的ですが、少しぬるめのぬるま湯でも戻すことは可能です。
ぬるま湯は40℃ほどの水温で、お風呂としてちょうど良いくらいの温度。
ただ、春雨を戻すときはぬるま湯よりも少し熱めの50℃以上の水温がオススメです。
方法は熱湯で浸けるときと同じですが、浸ける時間は熱湯よりも長めに。
ぬるま湯に浸ける時間は5分以上を目安にしましょう。
また、春雨をぬるま湯に浸けて戻すのは加熱料理へ使用するときのみにしましょう。
加熱しないサラダなどに使用するときは、ぬるま湯で戻したあとに熱湯で1~2分ほどサッと茹でると安心です。
春雨は「冷水」では戻せるか?
春雨は冷たい水でも戻せます。
しかし、春雨を冷水で戻すと1時間はかかります。
また冷水で戻した春雨は、茹でた春雨・熱湯で戻した春雨と比べ食感が劣ります。
戻せないことはないですが、時間もかかり、食感も良くないため冷水での戻しはオススメできません。
春雨を電子レンジ戻す方法
最後は「春雨を電子レンジで戻す方法」です。

春雨って、電子レンジでも戻せるんだ・・・。というのが正直な感想です。
簡単手間なしですが、春雨によっては戻り方にムラがあったり、ちゃんと戻せなかったりするので注意が必要です。
電子レンジで戻す春雨の工程
電子レンジで春雨を戻すときにまず必要なのは『耐熱容器』。
春雨と水を入れても余裕がある大きさの容器を用意しましょう。
それでは戻しの工程です。
春雨の量は『30g』となります。
- 春雨と水を耐熱容器に入れる
- 春雨全体が水に浸るように
- 容器が小さい場合は春雨をカットする
- 電子レンジで加熱する
- ワット数は500~600W
- 加熱時間はいずれも5分ほどが目安
- 春雨の量が多い場合は加熱時間を増やす
- 春雨が戻ったらザルにあげる
- そのまま冷ますor水洗いし、水気を良く切る
電子レンジで加熱後にまだ固い部分が残っている場合は同じワット数で1分ほど加熱時間を追加してみましょう。
ただ、スープや炒め物など加熱料理に使う場合は、多少固い部分が残っていてもそのまま使って大丈夫です。
春雨サラダなど戻し後に加熱しない料理では、固い部分がないようにしっかり戻しましょう。
春雨を戻さず使う方法
ここまで春雨を戻す方法をまとめましたが、加熱料理なら春雨は戻さなくてもそのまま料理に使用できます。

使い方は、春雨を食べやすい長さに切り、フライパンや鍋に入れるだけ。
戻さずに春雨を使うことで味が染みこみやすく、水っぽくならず、さらに手間も少ないので便利です。
乾物の春雨のカットは難しいですが、キッチンばさみを使えば何とか切り分けられます。
飛び散りやすいので下に皿や紙を敷いておくと安心です。
また、春雨をそのまま入れられるのは水分量が多い料理のみ。
汁物やチャプチェ(韓国の春雨炒め料理)、麻婆春雨など、煮汁がある料理に加えるようにしましょう。
レシピで春雨を戻してから使うよう指示されている場合は、レシピの分量より煮汁の水量を多くするのがポイント!
春雨を加えたあとは、パッケージの戻し時間を目安に春雨を煮込めばOKです。

わたしは面倒くさがりなのでそのまま春雨を加えることが多いです。水の分量にさえ気を付ければ失敗も少ないのでオススメですよ。
【まとめ】春雨の戻し方
- 茹で・熱湯:数分間、春雨を浸けてザルにあげる
- 電子レンジ:耐熱容器に春雨と水を入れ加熱する
- 汁物や煮汁が多い料理はカットしてからそのまま入れてもOK
ここまで春雨の戻し方をまとめました。
掘り下げると、春雨の戻し方1つとっても深いな~、と感心しています。
この方法が最高!ということはなく、料理に合わせて戻し方を選べるのが春雨の面白さ。
料理に合った春雨の戻し方で、春雨を美味しく頂きましょう♪