貝割れ大根のビッグサイズ、のような野菜・豆苗。
貝割れ大根は生でも食べられますが、豆苗は生で食べても大丈夫なのでしょうか?
豆苗は生食OK?と、生食のメリット・デメリットをまとめました。
さらに、豆苗の加熱方法についても調査!
美味しく食べられる加熱時間を料理法ごとにご紹介しています。
豆苗は生食できる?
豆苗は生食できる野菜です。

豆苗の根元の部分を切り落とし、ザルに入れ水でサッと洗えばそのまま食べられます。
生の豆苗の味は「お豆の味がするシャキシャキした葉っぱ」というような感じ。
緑黄色野菜の豆苗ですが、アクが少ないのでそのまま生でも食べやすいのが特長です。
ただ、豆苗本来のお豆の味が強いので、好き嫌いが分かれるかもしれません。
豆苗が生食できる理由
豆苗は屋内の植物工場で、水耕栽培により育てられています。
水耕栽培とは根を水・液体肥料に浸し、成長させる栽培方法です。
屋内なので害虫の心配がなく、無農薬で栽培できるのが最大の特長!
土やホコリが付着することもないので、軽く水洗いするだけでOK。

下処理の手間がかからないのはありがたいですね。
豆苗を生で食べるメリット
豆苗を生で食べるメリットは豊富な栄養をそのまま摂取できることです。
豆苗はビタミンを豊富に含む野菜。
そんなビタミンの中でも
- 目の保護・抗酸化作用がある「ビタミンA(βカロテン)」
- 妊娠中の女性に不可欠な「葉酸」
- カルシウムの骨への定着を助ける「ビタミンK」
- 美肌・美白効果&免疫力アップの「ビタミンC」
などを多く含みます。
このうち葉酸・ビタミンKは水溶性ビタミン。
水溶性ビタミンは水に溶けるビタミンのことで、一般的に加熱に弱いという特徴を持ちます。
生で食べられる豆苗なら葉酸・ビタミンKなどの水溶性ビタミンを効率的に摂取できるのですね。
また、アクが少ない豆苗は下茹でをする必要もありません。
下茹では水に溶ける&加熱に弱い水溶性ビタミンにとって大量流出のおそれが!

そのまま生で食べられる豆苗ならせっかくのビタミンを無駄にせず、効率的に摂取できそうですね。
豆苗を生で食べるデメリット
豆苗を生で食べるデメリットは豆臭いことです。
豆苗はエンドウ豆(グリンピース)の若菜です。
そのため食感はシャキシャキしていますが、味・風味はグリンピースです。

グリンピースが苦手な方は生で食べるのはきついかも・・・。
豆臭いのが苦手な方は加熱して食べるのがオススメです。
加熱すれば豆のニオイがけっこう抑えられます。
生食NGな豆苗とは?
基本的に生食OKな豆苗ですが、家庭で再収穫した豆苗を生食するのはNGです。

※豆苗の再収穫とは、一度根元から切り取り料理に使用した豆苗の脇芽を育て、再び収穫することです。
豆苗が生食できるのは工場の完全な衛生管理の下で栽培されているため。
工場の厳しい衛生環境なら、害虫はもちろん、雑菌の繁殖も抑えられます。
室温&水は雑菌にとっては格好の繁殖場所。
毎日こまめに水を替えても家庭で繁殖を抑えるのは難しいので、加熱してから食べるのが無難でしょう。
豆苗の加熱について
生でも食べられる豆苗ですが、もちろん加熱して食べてもOKです。

しかし、豆苗は加熱方法を間違えると美味しさが台無しに!

豆苗は加熱しすぎるとベチャベチャになる上に、ビックリするくらいかさが減ってしまいます。
ここからは豆苗を加熱するコツをまとめていきます。
豆苗の茹で方
豆苗の茹で方のコツはとにかく茹ですぎないことにつきます。
茹で時間は60秒以内にしましょう。
1本1本が細く、生で食べられるほど柔らかい豆苗は、茹ですぎるとほんのちょっとだけになってしまいます。
豆苗が豊富に含む水溶性ビタミンを損なわないためにも、茹ですぎはNGです。
また、汁物に使用する際には火を止める直前に鍋に入れましょう。
余熱でも十分に火が通ります。食感を損なうので加熱しすぎは×です。
豆苗の電子レンジ調理
茹でる方法と同じように仕上がり、かつ簡単に加熱できるのが豆苗の電子レンジ調理です。
電子レンジ調理でオススメなのはシリコンスチーマー。
加熱時間が短い分、耐熱皿にラップをかける方法よりもまんべんなく加熱できます。
オススメのシリコンスチーマーは↓
加熱時間は500・600Wで90秒ほど。
しっかり蒸すため、大きすぎないピッタリサイズのシリコンスチーマー・耐熱皿を使いましょう。
電子レンジ調理なら水溶性ビタミンの流出が抑えられるのもポイントです。
洗い物が少なくて済むのもありがたいですね。

茹で&電子レンジ調理した豆苗はナムルや浅漬けなどにして食べると美味しいですよ。
豆苗の炒め方
豆苗の炒め方は短い時間で一気に加熱するのがオススメです。
火力は強火、時間は60秒ほどで仕上げましょう。
βカロテン・ビタミンKといった脂溶性ビタミンも豊富に含む豆苗。
油に溶ける脂溶性ビタミンは、油炒めにすると吸収率がアップ!
しかし、炒めるのに時間をかけると豆苗の水分が出てしんなりベチャベチャになってしまいます。
豆苗単体で炒めるときは強火でササッと、他の具材と炒めるときは一番最後に入れるようにしましょう。
<まとめ>豆苗の生食&加熱
- 豆苗は生食できる
- メリット:水溶性ビタミンを効率的に摂れる
- デメリット:豆臭い
- 豆苗は加熱しすぎないのが料理のポイント
豆苗は生食できるということがわかりました。
見た目もかわいらしいので、そのままサラダの彩りとしても使えますね。
また、加熱時間は短めに!は合い言葉です。
豆苗の使い方を学び、献立のバリエーションを広げましょう♪