大晦日からお正月にかけて、揚げ物を作り、その結果、ソースだけが余りました。
600mlの大きなソースが、95%以上残っています。
我が家ではいつもはソースをあまり使わないので、冷蔵庫に放置・・・。
ソースを使い切りたい!
そんな思いから「ソース大量消費」について調べたことを、まとめていきます。
開封したソースの使用期限は?
ソースの製造大手であるブルドックソース(株)によると、開封後のソースの使用目安は
- ウスターソース:60日ほど
- 中濃・とんかつソース:30日ほど
となります。
1カ月から2カ月が目安ですね。
ただ、いずれにしても、開封後は早めに使い切るのがベスト。
また開封後は衛生状態を保ち、冷蔵庫での保管が絶対となります。

大きいソースを買ってしまった、という場合に1~2カ月で使い切るのは難しいですよね・・・。

ここからは、効率的にソースが使える料理についてドンドンまとめていきます。
ソースを大量消費したい!オススメの使用法とは?
残ってしまったソースを一気に使えるレシピをお伝えします。

また、ここで使用する「ソース」はウスターソース・中濃ソース・とんかつソースのどれでもOK!
基本的にウスターソースは水分が多め、とんかつソースは水分が少なめ、中濃ソースはその中間なので、他の調味料で味を調整しながらソースを使ってみてください。
大量消費の鉄板は焼きそば!
ソースと言えば焼きそば!
市販の焼きそばはソース付きで販売されていますが、ソースを大量に使いたいときは『ソースなし・蒸し中華麺のみ』で販売されているものを選びましょう。
また、中華麺だけでなく、茹でうどんと炒め合わせれば焼きうどんに!
味付けは、基本的にソースのみ。塩胡椒で味をととのえれば完成です。
炒め物ならソースだけで味が決まる!
まずは、炒め物にソースを使うレシピ。
使用する調味料はソースのみでOK!
野菜炒めや肉野菜炒めはもちろん、豚肉のソテーなどにもオススメ。

量は目分量でOK!味見をしながらソースをそのまま回しかけるだけで味が決まりますよ。
いろいろな食材・調味料・スパイスが含まれるソースは1本でも味が決まる優れもの!
さらに、意外と塩っぱくないため、炒め物にすると意外と量が使えるのもポイント。大量消費にオススメです。
煮込み料理にも使える
ソースは洋風煮込み料理のベースとしても使えます。
ソースが使える主な煮込み料理はこちら↓
- ハヤシライス
- ビーフストロガノフ
- 煮込みハンバーグ(ソース)
上の煮込み料理はソースがメインではない料理ばかりですが、ソースがメインの味付けとなる料理もあります。
煮込み料理に使われるソースはコクを出すために使用されるため、一度にそこまで多くは使えません。
そのため、ソースの大量消費にはそこまで向いていないのが悲しい部分・・・。
しかし、ソースを入れるだけでコクがグッと深まるので、洋食の味付けにあると便利です。
下味に使い冷凍するのもあり
ソースはお肉の下味にもオススメ。
下味には、ソースだけでもOKですが、
- 鶏肉+カレー粉・ヨーグルトなどと混ぜて漬け込み『タンドリー風』に
- 豚肉+ケチャップと混ぜて『ポークケチャップ』に
など他の調味料と混ぜ、漬け込むことでバリエーションが広がります。
また、ソースなどと混ぜて漬け込んだ状態で冷凍するのもオススメ!
使う日の朝に冷凍庫から冷蔵庫に移しておけば、夕食の準備までにほぼ解凍され、料理に使えます。
忙しい平日の夜でも、ご馳走気分の洋食に仕上がるので便利ですよ。
他の調味料と混ぜ、新たなソースに
ソースは他の調味料と組み合わせることで、新たなソースを作り出すことができます。
そんなソースにプラスすると美味しい調味料をまとめます。
ソース+『ケチャップ』
王道のハンバーグソースができるのはソースに『ケチャップ』プラスするソース。
ケチャップの酸味とソースの濃厚なスパイシーさが、ハンバーグのジューシーさとよく合い最高です。
ただ混ぜるだけでも美味しいこのハンバーグソース。
よりオススメなのが、焼き終わったハンバーグのフライパンにソースとケチャップを入れ、強火で一気に混ぜ合わせる方法。
ハンバーグの肉汁も旨みも残さず使えますよ。
ソース+『味噌』
わたしは試したことがないのですが、ブルドックソース(株)がやけに推しているのがソースに『味噌』を混ぜるソース。
味噌を混ぜることで、生姜焼きからサバの味噌煮といった和食をはじめ、ビーフストロガノフといった洋食も作れるとのこと。
レシピを確認しましたが、簡単そうで、とても美味しそうでした。
あとで作ってみようと思います。
ソース+『カレー粉』
ソースをメインにしたカレーが作りたい場合は『カレー粉』とのコラボがオススメ!
ソースとカレー粉を1:1の割合で混ぜ合わせると、美味しいドライカレー・キーマカレーができます。

1:1と紹介しましたが、辛いのが苦手な方はカレー粉の量を減らした方が良いと思います。
カレーへの使用だと、1回あたりに多くソースが使えるのもオススメポイントです。
そもそも「ソース」とは?
ソースとは、料理に風味や水分、装飾を加える液状・ペースト状の調味料です。

英語では「sauce」。
このsauceはラテン語で『塩味の』を意味するフランス語・salsusに由来します。
簡単に言うと、ドロッとした、食べ物にかける液体調味料全般を指す言葉ですね。
また、ソースは大きく分けて
- 調理のために購入する加工製品
- しょうゆ
- ドレッシングなど
- 調理時に作られる手作りのもの
- ベシャメルソースなど
の2種類があります。
世界には実にさまざまなソースがありますが、日本で「ソース」と言えば中濃ソースやウスターソースなど、暗い茶色の液体調味料を指します。
日本における「ソース」とは?
日本における「ソース」は「ウスターソース」を指します。

ウスターソースとは、野菜や果実などのジュース・ピュレなどに調味料を加え、熟成させた液体調味料です。
使用される調味料は、味付けの食塩や砂糖、酸味をつける酢、スパイシーさを出す数種類の香辛料となり、ウスターソースによって異なります。
ちなみに、ウスターソースは英語では『Worcestershire sauce(ウスターシャーソース)』や『Worcester sauce(ウースターソース)』と呼ばれます。
ちなみに、ウスターソースの原型となるソースが誕生したのは1800年代半ばごろのイギリス。
日本では江戸時代末期ごろに、すでにウスターソースができていたのですね。
市販のウスターソースの主な原材料について
ウスターソースについて説明したましたが、実際のウスターソースには何が使われているのか?
ここでは、日本でも有数のソースの製造元・ブルドックソース(株)のウスターソースに使われている原材料を紹介してみます。
野菜・果実(りんご、トマト、たまねぎ、プルーン、レモン、にんじん)、醸造酢、砂糖、食塩、酵母エキス(大豆を含む)、香辛料、煮干エキス
ブルドックソース(株) ウスターソース500ml

開封後の使用目安は30~60日と上で説明しましたが、保存料などの添加物が入っていないのですね。
まず、ウスターソースのうち大部分を占めるのが野菜と果実。
野菜と果実は
- りんご
- トマト
- 玉ねぎ
- プルーン
- レモン
- にんじん
の6種類が使われ、さながら野菜ジュースのよう。フルーティーですね。
そんな野菜・果実の次に多いのは醸造酢。
ブルドックソース(株)によると、ウスターソースのうち醸造酢が占める割合は約30%。
さっぱりとした酸味が特徴のお酢には、防腐や殺菌などの効果が期待できます。
また、お酢にはダイエット効果もあるため、健康的です。
ただし、ソースには砂糖も多く含まれるため、カロリーは多め。
さらに、ソースは食塩も多く含まれ、その量は大さじ1杯(約18g)あたり1.4g。
摂りすぎは塩分過多の原因にもつながります。
よほどドバドバかけなければ大丈夫ですが、高血圧などで塩分制限が必用な方はご注意ください。
ウスターソースに含まれる香辛料とは?
ウスターソースには数種類の香辛料が使われています。
使われる香辛料はソースの製品・メーカによって異なります。
ここでも、日本でも有数のソースの製造元・ブルドックソース(株)のソースに使われる香辛料を紹介します。
- オールスパイス
- タイム
- セージ
- フェンネル
- ローレル(ローリエ)
- クローブ
- シナモン
代表的なのは以上の7種類。
それぞれに食用増進や消臭、消化促進、口臭予防、腹痛の緩和、発熱の緩和などの効果が期待できます。
また、爽やかな香り、刺激的な香りで食品にアクセントを与える効果も!

ソースにこんなさまざまなスパイスが使われているとは・・・。深く考えたことがありませんでしたが、ソースにはこだわりがつまっているのですね。
日本における「ウスターソース」について
日本農林規格(JAS)によると、ウスターソースは
- 野菜若しくは果実の搾り汁、煮出汁、ピューレー又はこれらを濃縮したものに砂糖類、食酢、食塩及び香辛料を加えて調製したもの
- 1にでん粉、調味料等を加えて調製したもの
と定められています。
日本にウスターソースが伝来したのは、明治時代だった19世紀末ごろ。
最初に日本産のソースを作ったのは今もしょう油メーカーとして有名なヤマサ醤油。
しかし、当時の日本人にウスターソースはあまりにも未知の味すぎたらしく、1年ほどで製造は中止。
国産ウスターソースとして人気を定着させたのは、鳩ソース。
1889年ごろには日本全国で販売されており、その人気のほどがうかがえます。
こうして明治時代には日本でもソースの販売が拡大していったとのことです。
ここまで、ソースの大量消費やソースの基本についてまとめて参りました。
美味しいけれど意外と使えないソース。
余ってしまったら、早めに料理に使い切るよう、記事を参考に工夫してみてくださいね♪