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【マヨネーズ】カロリーオフタイプは逆に太りやすい?なぜカロリーカットできるか理由も調査!

「マヨネーズは太る」

そんなイメージから、ダイエットの天敵といった感じのマヨネーズ。

けれども、ダイエッターの味方として「カロリーオフ」タイプも数多く発売されています。

このカロリーオフマヨネーズ、どうやってカロリーを抑えているのでしょう?

また「カロリーオフマヨネーズは太る」とも聞いたことありませんか?

この噂の真相を探るとともに、カロリーオフマヨネーズについて詳しく調べてみました。

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「カロリーオフ」のマヨネーズについて

「太りやすい」イメージがあるマヨネーズ。

マヨネーズ
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

そのマヨネーズのカロリーは大さじ1杯・15gあたりで100kcal

大塚食品の「マイサイズ」シリーズならレトルトカレー1食分のカロリーに相当します。

たしかに、マヨネーズのカロリーは高いと言えますね。

そんなマヨネーズの高カロリーを克服すべく、近年はカロリーオフマヨネーズのラインナップも増えています。

「カロリーオフ」マヨネーズのカロリー

先ほど例に挙げた大さじ1杯・15gあたりで100kcalのマヨネーズはキューピー株式会社「キューピーマヨネーズ」の数値です。

キューピーさん
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

よって、同じキューピー株式会社が販売している「キューピーハーフ」の数値を調べていきます。

「キューピーハーフ」のカロリーは同じ大さじ1杯・15gあたりで49kcalです。

「ハーフ」を名乗っているくらいですから、本当にカロリーが半分なのですね。

また、キューピーにはカロリー80%カットの「キューピーライト」という製品もあります。

この「キューピーライト」のカロリーは大さじ1杯・15gあたりで20kcal

ここまでくると、だいぶヘルシーな感じがします。

しかし、どうやってマヨネーズのカロリーを減らしているのでしょう?

マヨネーズ・ハーフ・ライトの栄養比較

マヨネーズとカロリーオフマヨネーズの違いを調べるため、栄養素を表で比較してみました。

栄養素マヨネーズハーフライト(80%OFF)
エネルギー100kcal49kcal20kcal
たんぱく質0.4g0.4g0.4g
脂質11.2g5.1g1.5g
炭水化物0.1g0.3g0.9g
食塩相当量0.3g0.4g0.5g
※数値はマヨネーズ大さじ1杯(15g)あたりのもの。

↑の表を見て分かるのは、エネルギー(カロリー)が減るにつれ脂質の量が減っていることですね。

11.2g→5.1g→1.5gと大幅に減少しています。

マヨネーズと「ライト」では脂質量はほぼ10倍も差がありました。

脂質は、つまり油。

油の量が減るに従い、カロリーが少なくなっていくというのは自然の摂理ではないでしょうか?

けれども、脂質と対照的にカロリーが減るごとに量が増えている栄養があります。

それは炭水化物

0.1g→0.3g→0.9gと増えています。

特に「ハーフ(50%OFF)」から「ライト(80%OFF)」は実質30%OFFなのに0.6gも増えています。

なぜ、カロリーが減るごとに炭水化物の量が増えているのでしょう?

増える炭水化物量のワケ

マヨネーズのカロリーが減るごとに、炭水化物の量が増えていくのはマヨネーズにはない調味料がプラスされるからです。

どういうことなのか、まず「キューピーマヨネーズ」の原材料を見てみましょう。

「キューピーマヨネーズ」原材料
  • 食用植物油脂(国内製造)
  • 卵黄
  • 醸造酢
  • 食塩
  • 香辛料
  • 調味料(アミノ酸)
  • 香辛料抽出物
  • ※一部に卵、大豆、りんごを含む

そもそも「マヨネーズ」は油・酢・卵と調味料のみで作られるドレッシング。

キューピーマヨネーズはその基本に忠実につくられたマヨネーズですね。

「キューピーハーフ」の原材料

では次に「キューピーハーフ」の原材料を見てみます。

「キューピーハーフ」原材料
  • 食用植物油脂(国内製造)
  • 醸造酢
  • 食塩
  • 砂糖
  • 香辛料
  • たん白加水分解物/増粘剤(キサンタンガム)
  • 調味料(アミノ酸)
  • 香辛料抽出物
  • ※一部に卵・大豆・りんごを含む

まず、増えている原材料として「砂糖」があげられます。

砂糖は炭水化物に含まれるので、砂糖が加わることで炭水化物量が増えることは当然ですね。

また「たん白加水分解物/増粘剤(キサンタンガム)」という原材料も加わっています。

この「たん白加水分解物」は小麦・肉が主原料の食品。

さまざまなアミノ酸を主成分とした加工食品の調味料ですが、食品添加物ではありません。

そして「増粘剤(キサンタンガム)」とは、食品に粘度をを付けるために使用する食品添加物です。

マヨネーズは水に比べるとサラサラしていませんよね。

むしろネバネバしているはずです。

油が減ってネバネバが減った分、この増粘剤によってマヨネーズの粘度を上げているのですね。

「キューピーライト」の原材料

上記をふまえ「キューピーライト」の原材料を見てみます。

「キューピーライト」原材料
  • 醸造酢
  • 食用植物油脂
  • 食塩
  • デキストリン
  • 砂糖
  • たん白加水分解物
  • 香辛料
  • 香味食用油/増粘剤(キサンタンガム、加工でん粉)
  • 調味料(アミノ酸)
  • 甘味料(ステビア)
  • 香辛料抽出物
  • ※一部に卵・大豆・りんごを含む

まず注目すべきなのは原材料の順番

リストでは食品の表示通り、量が多い順に上から箇条書きにしています。

これまで一番量が多かった「食用植物油脂」が3番目に下がっているのです!

油が80%カットの影響を感じますね。

さらに、原材料の数も増えています。

増えたのは「デキストリン」、「香味食用油/増粘剤(キサンタンガム、加工でん粉)」、「甘味料(ステビア)」の3つ。

まず「デキストリン」は分子量が小さいデンプンのこと。

「加工でん粉」とはデンプンを加工して作られた食品添加物で、加工食品にとろみをつけるために使用されます。

そして「甘味料(ステビア)」は、植物・ステビアから抽出された天然甘味料です。

砂糖の200~300倍の甘味を持つことから甘味料として製品化され、広く使用されています。

このように、マヨネーズは油を減らすことで食品添加物など他の原材料で粘りを出し、砂糖などで味を調えていることが分かりました。

増粘剤としてデンプンが、調味料として砂糖や甘味料が使用されているので、炭水化物量が増加していたのですね

太りやすいマヨネーズは普通orカロリーオフ?

カロリーオフマヨネーズって、何かと評判が良くないですよね?

「逆に太りやすい」と言われていますが、実際のところどうなのでしょう?

ここからは、そんなカロリーオフマヨネーズについてわたしの考えをまとめてみます。

太る男性 ウエストを測る
Pixabay

まず「カロリーオフマヨネーズは逆に太りやすい」との説は間違っていると思います。

そもそもマヨネーズはほぼ油です。

上記のキューピーマヨネーズを見ると、15gあたり11.2gを脂質が占めています。

その割合は74.6%

つまりマヨネーズ全体のほぼ3/4が油ということ!

この油の割合なら、当然、食べ過ぎれば太ります。

ちなみに、マヨネーズの1日あたりの摂取量は大さじ1杯・15gです。

これ以上食べ続けたら脂質過多で太りやすくなってしまいます。

一方、カロリーオフマヨネーズはそんな脂質量は控えめ。

しかし、その分炭水化物量が増えています。

炭水化物=糖質と考えると、糖質が増えるのでダイエット向きとは言えません。

糖質過多で太る仕組み
  1. 糖質を多く摂取
  2. 血糖値が激しく上昇
  3. 糖は一度にたくさん栄養になれない・・・
  4. 糖→脂肪に変換
  5. 脂肪として身体に溜まってしまう

だからダイエットの一環で「糖質制限」が流行っているんだね。

とは言っても、カロリーオフマヨネーズは普通のマヨネーズと比べ急激に炭水化物量が増えているわけではありません。

そもそも、マヨネーズは他のドレッシングと比べても低糖質なドレッシングです。

ドレッシング炭水化物量
キューピーマヨネーズ0.1g
キューピーハーフ0.3g
シーザーサラダドレッシング0.8g
キューピーライト0.9g
フレンチドレッシング(白)0.9g
フレンチドレッシング(セパレート)1.4g
中華ドレッシング1.8g
深煎りごまドレッシング2.1g
※数値は大さじ1杯・15gあたりのもの
※いずれもキューピー株式会社の製品と比較

↑の表を見て、むしろ「ドレッシングがこんなに炭水化物量が多かったのか!」とビックリしています・・・。

よって、マヨネーズにおける炭水化物・糖質の量は気にする必要はないでしょう。

素直に「カロリーが高い=太りやすい」と考えれば、普通のマヨネーズの方が太りやすいと思います。

ただし、カロリーオフマヨネーズでも食べ過ぎれば太ります

「キューピーハーフ」の大さじ1杯で49kcalというのは普通に高カロリーです。

きゅうりだったら2本分相当のカロリーとなります(大きさにもよりますが)。

一番大切なのは、摂取量を守るということでしょう。

カロリーオフマヨネーズは「マヨネーズ」ではない!?

手作りマヨネーズ
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

カロリーオフマヨネーズは油の量を減らすことでカロリーを抑えていることが分かりましたね。

しかし、このカロリーオフの工夫によりカロリーオフマヨネーズはマヨネーズとはみなされていません!

どういうことなのか、日本のマヨネーズの規格から説明します。

日本における「マヨネーズ」の規格

食品の規格を記した日本農林規格(JAS)によると、マヨネーズは、

半固体状ドレッシングのうち、卵黄又は全卵を使用し、かつ、必須原材料、卵黄、卵白、たん白加水分解物、食塩、砂糖類、はちみつ、香辛料、調味料(アミノ酸等)及び香辛料抽出物以外の原材料を使用していないものであつて、原材料に占める食用植物油脂の重量の割合が65%以上のものをいう。

出典:農林水産省Webサイト

となります。

注目すべきは、この文章の最後の部分「原材料に占める食傷植物油脂の重量の割合が65%以上のもの」。

ここが「キューピーハーフ」・「キューピーライト」には当てはまりません。

先ほどの表を参考に、それぞれの製品の油=脂質の割合を調べてみます。

脂質油脂の割合
キューピーマヨネーズ11.2g74.6%
キューピーハーフ5.1g34%
キューピーライト1.5g10%
※マヨネーズ大さじ1杯・15gあたりの数値

↑の表から分かるように、全体における油脂の割合が65%を超えているのは「キューピーマヨネーズ」のみ。

「キューピーハーフ」・「キューピーライト」は基準を大きく下回っています。

よって、カロリーオフマヨネーズのことを「マヨネーズ」とは呼べないのです。

カロリーオフマヨネーズの正しい名前

「キューピーハーフ」・「キューピーライト」といったカロリーオフマヨネーズは、日本農林規格ではサラダクリーミードレッシングに分類されます。

Pixabay

「サラダクリーミードレッシング」って・・・?

このサラダクリーミードレッシングの定義は、大まかにはマヨネーズとよく似ています。

しかし、油脂含有率が「10%以上50%未満であること。」と大きく異なります。

この油脂含有率であれば「キューピーハーフ」・「キューピーライト」ともに条件に当てはまりますね。

またサラダクリーミードレッシングは、食品添加物の基準がマヨネーズよりも広がっているのもポイント。

したがって、カロリーオフマヨネーズは正確に言えばマヨネーズタイプのサラダクリーミードレッシングとなります。

「マヨネーズではない」と言われると抵抗がありますが、ただ単に油脂の割合が低いだけと考えればそこまで抵抗も感じませんね。

マヨネーズの基本について≫

まとめ

  • マヨネーズのカロリーオフタイプは、油の量を減らすことでカロリーを抑えている。
  • カロリーオフマヨネーズは油の量を抑える代わりに、砂糖や食品添加物で味や粘りを調整しているため炭水化物量が普通のものより増える。
  • カロリーオフマヨネーズは油脂含有率が低いため、規格上「サラダクリーミードレッシング」となる。

カロリーオフタイプのマヨネーズはマヨネーズではないとは、なかなか哲学的?な事実を知ってしまいました。

油の量を減らせばカロリーも低くなる。

しかしその分炭水化物=糖質は増える。

どちらを取るかは悩ましいですが、結局はどちらも食べ過ぎは禁物と言うことですね。

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