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レモンの酸っぱさの正体は○○!酸っぱさに隠されたメリットとは

酸っぱいフルーツの代表格と言えば「レモン(檸檬)」。

あまりの酸っぱさは生で食べるのがためらわれるほどだと思います。

そんなレモンの酸っぱさの正体は何という成分なのでしょう?

また、レモンの酸味成分に隠されたスゴい働きとは?

今回は、そんな気になるレモンの酸味成分について調べてみました。

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レモンの酸味の正体

レモンの酸味はクエン酸によるものです。

Engin AkyurtによるPixabayからの画像

クエン酸ってよく聞くけどどんな栄養成分なんだろう?

クエン酸とは

クエン酸はレモンやみかんなど柑橘類に含まれる有機化合物です。

有機化合物

炭素を含む化合物のこと。ただし、炭素を含むものの一酸化炭素・二酸化炭素などは無機物に分類される。

クエン酸の「クエン」とは『枸櫞』という漢名によるもの。

この『枸櫞(クエン)』はシトロン(マルブシュカン)というミカン科ミカン属の植物の名前でもあります。

レモンも同じミカン科ミカン属の植物です。

シトロンは生食できないほど酸味が強いのが特徴。

また、食品添加物・クエン酸の原料として用いられるため、この『枸櫞』からクエン酸の名前が使われるようになりました。

レモンはどれだけクエン酸を含む?

クエン酸はレモン果汁に約6%含まれます。

つまり、レモン果汁100gあたり約6gのクエン酸を含むことになりますね。

日本食品標準成分表では、レモンの炭水化物は果汁100g 当たり8.6 gであるが、その内の約70%はクエン酸である。

<中略>

この効果はレモン果汁に約6%含まれるクエン酸に起因すると考えられた。

一般財団法人 食品分析開発センターSUNATEC レモン類に含まれる健康機能性成分について

このレモンのクエン酸含有量はみかん(うんしゅうみかん)の約6倍

さらに、クエン酸が多いイメージがある梅干しの1.5~3.75倍にもなります。

やっぱりレモンはクエン酸を豊富に含んでいるんだね。

クエン酸は酸味の正体なので、クエン酸を多く含む=酸っぱいとなるのですね。

クエン酸の摂取目安量

クエン酸の摂取目安量は1日あたり2gほどとなります。

レモン果汁なら30g強、大さじ2杯ほどですね。

また、クエン酸は安全性が高いとされているので、摂取の上限量はありません。

サプリメントなどの濃縮されたクエン酸を大量に摂取することは避けた方が良いでしょう。

レモンの酸味・クエン酸の働き

レモンの酸味を作るクエン酸の働きをまとめます。

レモン クエン酸
Pixabay

また、クエン酸に関する有名ながら間違ったイメージについてもまとめました。

ミネラル類の吸収をサポート

クエン酸はミネラル類の吸収をサポートしてくれる成分です。

ミネラル類とはカルシウム・カリウム・ナトリウム・鉄分など体内で重要な働きを持つ栄養素のこと。

  • カルシウム:骨・歯の成分になる
  • カリウム:ナトリウムの量を調整
  • ナトリウム:筋肉・神経の働きをサポート
  • 鉄分:赤血球を作る・酸素を運ぶ

どれも健康のために欠かせない働きを持つミネラル類ですが、吸収されにくいのが玉に瑕だったりします。

そんなミネラル類と結合することで吸収をサポートしてくれるのがクエン酸のメリットです。

このミネラル類と結合することを「キレート錯体を構成する」と言います。

吸収をサポートし=ミネラル類の吸収率をアップさせるので健康維持には大切な栄養素ですね。

『クエン酸=疲労回復』は間違い?

クエン酸には『疲労回復効果』があるというイメージがありませんか?

花緒
花緒

アスリートの方たちが飲んでいるイメージです。

しかし「クエン酸=疲労回復」というイメージは間違いと言われています。

国立健康・栄養健康研究所の発表によると

  • 疲労回復
  • 疲労予防
  • ダイエット効果
  • 脂肪の燃焼を高める

という効果は、現時点ではクエン酸に当てはまらない、としています。

※参考 国立健康・栄養研究所

誤った『クエン酸=疲労回復』イメージの理由

『クエン酸=疲労回復』という間違ったイメージがあるのは、かつてクエン酸がクエン酸回路によって溜まった乳酸を分解すると考えられていたからです。

クエン酸回路とはブドウ糖からエネルギーを生み出すしくみのこと。

ブドウ糖→エネルギーへの産生において、クエン酸が働くことにより疲労回復をサポートするというしくみです。

また、乳酸とは運動後に使用されたブドウ糖の燃えかすとして筋肉に溜まる物質のこと。

クエン酸回路では、この乳酸をエネルギー源として再利用できるため疲労回復効にがあるとされていました。

しかし、かつては疲労物質と見られていた乳酸ですが、近年の研究により『乳酸=疲労物質』という説は否定。

『クエン酸=疲労回復』には直接の効果はない、と結論づけられています。

ただ、クエン酸回路により乳酸が再びエネルギー源となることは事実です。

疲労回復効果は期待できないものの、エネルギー産生の面では効果があるとされています。

まとめ

  • レモンの酸味の正体はクエン酸
  • クエン酸はレモン果汁の成分のうち6%を占める
  • クエン酸にはミネラル類の吸収率を高めるという働きがある
  • 疲労回復効果が有名だが、この働きは近年の研究により否定されている

レモンの酸味成分・クエン酸についてまとめてみました。

おぼろげながら『クエン酸=疲労回復』というイメージは合ったので、このイメージが間違いだと言うことにショックを受けています・・・。

それでも、クエン酸は健康に重要な役割を果たす栄養素であることは間違いありません。

豊富に含まれているレモンなどから効率的にクエン酸を摂取してみましょう。

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