柏餅(かしわもち)の餡(あん)はこしあん・つぶあんどちらでもOKです。
また、地域によっては柏餅にみそあんを入れることもあります。
そもそも「餡」って何なんだろう?
さらに、餡のうちこしあん・つぶあんの違い、またみそあんとは?
今回は、そんな柏餅の「餡」について掘り下げていきます。
5月5日・端午の節句に食べられる行事食の和菓子。餡を入れた白い餅をカシワの葉で包んでいる。カシワの葉の使用には「子孫繁栄」の意味が込められている。
「餡」とは
餡(あん)とは、広く『詰め物』という意味があります。
- 和菓子の「あんこ」
- 餃子・シュウマイなどの「あん」
はこの『詰め物』という意味に当たりますね。
また、中華料理などにかけるとろみも「あん(あんかけ)」と呼ばれます。
「あんこ」について
柏餅など和菓子に使用される「あんこ」は野菜類と砂糖を共に煮た詰め物です。
その野菜のうち、小豆を砂糖と煮た餡、小豆餡がいわゆる「あんこ」ですね。
- 豆類
- ウグイス豆
- 枝豆(ずんだ)
- 白いんげん豆
- 豆類以外
- さつまいも
- 栗
- かぼちゃ
- 胡麻
- クルミ
こしあん・つぶあんの違い
こしあん・つぶあんの違いは豆をこすか・こさないかです。
「こしあん」は煮た小豆を潰し、布などで裏ごしするあんこのこと。
裏ごしにより皮を取り除くことで、滑らかな食感に仕上げます。
それに対し「つぶあん」は小豆の粒を潰さないように煮るあんこのことです。
皮を破かないように、また裏ごしもしません。
また、裏ごしはしないものの小豆を潰す「つぶしあん」というあんこもあります。
「小倉あん」&「ねりあん」とは?
あんこのうち「小倉あん」はこしあん(つぶしあんの場合も)に大粒の小豆の密煮を入れて混ぜ込んだものです。
ちなみに、混ぜ込む『大粒の小豆』のことを、一般に大納言(だいなごん)と言います。
大納言って言葉は聞いたことがあるね!
また「ねりあん」とは、砂糖を入れずに煮た小豆を裏ごしし、そこに砂糖を入れ練り上げたものとなります。
小豆のあんこの種類だけでこんなにあるんですね・・・。
「みそあん」とは
「みそあん」は白こしあんに味噌を混ぜたあんこのことです。
白こしあんと混ぜる味噌は白味噌が一般的。
さらに、甘味を足すために砂糖も入れて混ぜます。
わたしはみそあんの柏餅どころか、みそあんすら知りませんでした。あんこ1つとっても、本当にいろいろあるのですね。
「みそあん」の柏餅が食べられている地域
「みそあん」の柏餅が食べられている地域は全国に点在しています。
主な「みそあん」の柏餅が食べられる地域は
- 北海道
- 宮城
- 東京・神奈川・千葉・茨城
- 長野・静岡
- 京都
と言われています。
※寄せ集めの情報なので、正確なところは分かりませんでした。
ただ、どの説にも『関西よりも西の地域にはない』というもの。
柏餅に「みそあん」使用するのは日本のうち北~東の地域の風習のようです。
柏餅の家庭での作り方
ここからは家庭で簡単に作れる柏餅のレシピをご紹介します。
いつもは買っているけど、今年こそは手作りにチャレンジしたい!という方、必見です!
柏餅作りに用意するもの
このうち、上新粉・あんこ・砂糖はスーパーで通年販売されているので手に入れるのは簡単ですね。
ただ「カシワの葉」は小さいスーパーですと季節でもほぼ見かけません。
しかし、今は便利なもので「カシワの葉」はオンラインで購入できます。
また、いちいちすべて買うのは面倒、という方向けには「餡(あんこ)・カシワの葉・上新粉」のセット販売もあります。
「餡・カシワの葉・上新粉」のセット購入なら↓
セット販売なら1回で作りきれる材料なので、食材が無駄にならないのも嬉しいですね。
また、餅を蒸すために蒸し器を使用します。
蒸し器がご家庭にない場合は「電子レンジでも作れる方法」があるのでそちらをチェックして見てください。
「上新粉」とは?
柏餅の餅の原料である「上新粉(じょうしんこ)」はうるち米を粉末状にしたものです。
上新粉は柏餅の他に串団子の原料としても使用されます。
もち米の餅と違いもちもち感が少ないあっさり食感が特徴です。
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柏餅の作り方
柏餅5個分の分量・作り方をご紹介します。
※レシピ参考 クラシル|料理レシピ動画サービス
材料 | 5個の分量 |
---|---|
上新粉 | 200g |
砂糖 | 大さじ1 |
あんこ ☆種類は問いません | 200g |
カシワの葉 | 5枚 |
熱湯 | 200ml |
では、柏餅の作り方手順をまとめます。
- あんこを5等分に分け、丸める
蒸し器にお湯を張るor沸騰させておく
蒸し器の仕切りにクッキングシートを敷いておく - 上新粉・砂糖をボウルに入れ混ぜる
- ボウルに熱湯を注ぎ、菜箸で混ぜる
- 生地がポロポロになったら、手でこねて全体をまとめる
生地が熱いうちにこねるのがコツ - 生地を一口台にちぎる
大きさ・数は適当でOK - 生地を蒸し器の仕切りの上に並べ、蒸気が上がる蒸し器に入れる
- そのまま蓋をして5~10分蒸す
水滴が垂れないよう蓋にサラシなど布を巻くと良い - 取り出し、新しいクッキングシートの上に並べる
- クッキングシートの上から生地をよくこねる
- まとまった生地を5等分に分ける
- 分けた生地を楕円形にのばし、あんこを載せ巻くように包む
- 最後にカシワの葉を巻けば完成!
カシワの葉はツルツルの面を内側にして包む
工程は多く面倒ですが、1時間はかからずに作れますね。
もっと簡単!柏餅の手作りキットも
という料理初心者にオススメなのが、レンジ調理でOKな柏餅手作りキットです。
材料は水以外すべて揃っているので、何も用意せずすぐに柏餅を作れます。
お子さんとのお菓子作りにも便利なキットですね。
ここまで、柏餅の作り方についてまとめてみました。
柏餅=お店で買うもの、というイメージがありましたが、そこまで難しくなく作れそうですね。
今では手作りキットもあるので、家庭で手作り柏餅を振る舞うのもハードルが低くなりました。
今年の5月5日はぜひお子さんのこどもの日のお祝いに柏餅を作ってみてくださいね♪
手作りしたいけど、もっと簡単が良い!