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【こどもの日】柏餅とは?こどもの日(端午の節句)に柏餅を食べる理由も調査!

5月5日のこどもの日には柏餅を食べるイメージがありますよね。

しかし、なぜこどもの日に柏餅を食べる風習があるのでしょう?

また、そもそも「柏餅」ってどんな餅?

なぜお餅を柏の葉で包んでいるのでしょう?

今回はそんな疑問が次々飛び出す柏餅についてまとめてみました

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柏餅とは

柏餅(かしわもち)とは餡を入れた白いお餅を柏の葉で巻いた和菓子です。

5月5日のこどもの日に食べられる行事食のイメージが強いですね。

『こどもの日』とは

柏餅を食べる日とされる『こどもの日』は国民の祝日の1つです。

日付は毎年5月5日に制定されています。

ゴールデンウィークの最終日ごろですね。

ちなみに、今年・2022年のこどもの日は木曜日となります。

柏餅を食べる以外にも、

  • こいのぼりを飾る
  • 兜・五月人形を飾る
  • 菖蒲湯に入る
  • ちまきを食べる

といった風習があります。

こどもの日はどんな日?

こどもの日は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、親に感謝する」ことが目的の日です。

子どもの成長を願うとともに、これまで産み育ててくれた親(特に母親)にありがとうの気持ちを伝える日だったのですね。

また「男の子のお祝いの日」というイメージが強いこどもの日。

しかし、現在は『こども』という言葉に男女の区別はなく、男の子も女の子も平等にお祝いする日となっています。

こどもの日はなぜ5月5日?

こどもの日が5月5日に制定されているのは、もともとは『端午の節句』としてお祝いされていた日だからです。

『端午の節句』って聞いたことある!

端午の節句とは『五節句』の1つで、季節の年中行事を行う節目の日。

その端午の節句が5月5日と定められているため、後にこどもの日として親しまれることになっても変わらずそのままなのですね。

また『五節句』という名前の通り、節句は端午の他に

  • 人日(じんじつ)
  • 上巳(じょうし)
  • 七夕(しちせき)
  • 重陽(ちょうよう)

の4つがあります。

五節句の日付・和名・漢名一覧は↓

日付節句:和名節句:漢名
1月7日七草の節句人日(じんじつ)
3月3日桃の節句・ひな祭り上巳(じょうし)
5月5日菖蒲の節句端午(たんご)
7月7日笹の節句・たなばた七夕(しちせき)
9月9日菊の節句重陽(ちょうよう)
五節句の日付・和名・漢名
花緒
花緒

こうして見ると、七草や桃の節句、七夕など、五節句はわたし達の身近な季節行事であることが分かりますね。

他の五節句について書かれたページは↓

五節句のうち、現在、国民の祝日であるのはこどもの日のみとなっています。

端午の節句が「男の子の日」だった理由

現在では男女関係なくこどもの日である端午の節句。

けれども、かつては確かに「男の子の日」でした。

「端午の節句=男の子の日」であったのは、端午の節句の和名・菖蒲の節句の『菖蒲(しょうぶ)』が軍事・武事を尊ぶことという意味の『尚武(しょうぶ)』と同じ読み方だったため、とされています。

また、細長く鋭い菖蒲の葉が剣を彷彿とさせることもその由来とのこと。

花緒
花緒

端午の節句が男の子のお祝いの日であるのには、けっこうしっかりした理由があったのですね。

柏餅をこどもの日に食べる理由

柏餅をこどもの日に食べるのには「込められて意味」「歴史」の2つにその理由があります。

その理由を↓で詳しくまとめていきます。

柏餅に込められた意味

柏餅には子孫繁栄・子どもが途切れないという意味が込められています。

これは餅を包む『柏の葉』が新芽が育つまで古い葉が落ちないという生態を持つからです。

命が途切れず繋がれていく。

まさに子孫繁栄に相応しい葉です。

この柏餅が元々あった端午の節句に食べられるようになり、現在でも文化として残っているのですね。

さらに柏は冬でも葉が落ちないため、古くから日本で神が宿る木と見なされていました。

そんな縁起の良さから柏の葉が選ばれたのですね。

また、柏の葉は古くから食事の際の皿代わりにしたり、食品を包んで蒸したりするのに使われてきた葉でもあります。

その料理への使い勝手の良さからも、柏の葉が使われるようになったのかもしれませんね。

柏餅の歴史

柏餅が食べられるようになったのは江戸時代のこと。

江戸時代の九代将軍・徳川家重か十代将軍・徳川家治の治世に江戸で誕生しました。

西暦では1700年代半ばごろ、今から250年ほど前になります。

江戸で生まれた柏餅はそれから瞬く間に全国へ広まっていきます。

当時は江戸と地方を行き来する参勤交代があったので、江戸の文化が地方の城下町に広まることもあったのですね。

ただ、100年ほど前までは、柏餅で柏の葉を使用していたのはほぼ関東地方のみでした。

柏が自生していない地域もあり、それらの地域では違う葉で代用していたとのこと。

現在では本物の柏の葉で包んでいるものの他に、ビニール・プラスティックで柏の葉を模したものもあります。

使われる素材こそ違うものの、形の伝統は受け継がれていますね。

まとめ

  • 柏餅は餡が入った餅を柏の葉で包んだ和菓子
  • 柏餅はこどもの日・端午の節句に行事食として食べられる
  • 柏餅には子孫繁栄・子孫が途切れないという意味が込められている
    • 柏の葉の「新芽が育つまで古い葉が落ちない」という特性によるもの
  • 柏餅は江戸時代中期・1750年前後の江戸で生まれた

ここまで、柏餅についてまとめてみました。

男兄弟がいないので気にしたことがなかった柏餅ですが、調べてみると面白い事実がたくさん発掘できました。

柏の葉に込められた意味に納得ですね。

子どもを持つ親御さんはお子さんの成長を、また子どもだったみなさんはこれまで育ててくれた親御さんに感謝の気持ちを込めて、こどもの日のお祝いをしたいですね。

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