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オクラの名前の由来とは?旬や原産国、日本への伝来時期、茹でたオクラの栄養価についても!

夏によく見かける「オクラ」の名前は実は日本語じゃない!?

そんな情報を見かけて調べてみると、オクラの意外な新事実が分かりました!

さらに、オクラの旬や原産国、日本にやってきた時期、栄養価などもあわせて調査。

オクラがもっと好きになる!そんな耳寄り情報が満載です。

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「オクラ」の名前は日本語じゃない?

オクラの「オクラ」という名前は英語です。

オクラ

英語表記は「okra」とそのまま。

この「okra」も、もともとはガーナのトウィ語・nkramaが由来とのこと。

日本語でも違和感がない名前だったから意外ですよね。

オクラの和名は?

オクラは英語名、であれば日本独自の和名は?

そんなオクラの和名は「アメリカネリ」と言います。

全然、なじみがありませんね。

「アメリカネリ」の「ネリ」とはトロロアオイのこと。

オクラはアオイ科トロロアオイ属の植物で、トロロアオイの近縁種です。

このトロロアオイはオクラに似た花を咲かせることから『花オクラ』とも呼ばれ、オクラと同じようにネバネバの粘液を出す植物です。

okraオクラの花

そのトロロアオイが出す粘液、そしてトロロアオイそのものが『ネリ』と呼ばれていたことから、アメリカからやってきたネリ=アメリカネリとなったとされています。

また、漢字表記では「陸蓮根(おかれんこん)」という名前も持ちます。

水の中で育つ蓮根に対し、陸地で育つから陸蓮根ということでしょうか?

アメリカネリ・陸蓮根という名前はともに、現在ではほとんど使用されていません。

「オクラ」という名前が呼びやすく、親しみやすいですからね。

オクラの旬と原産国、日本にやってきた時期について

オクラ

オクラの旬と原産国、日本にやってきた時期について順にまとめていきます。

オクラの旬

オクラの旬は夏、夏野菜です。

高温を好み、耐暑性があるため夏になるとグングン成長します。

花緒
花緒

我が家でも一時期オクラを家庭菜園で育てていた時期がありましたが、真夏は毎日のように収穫できるほど成長が早かったです。

ただ、オクラはうっかりしていると驚くほど大きくなり、硬くて食べられなくなってしまいます。

おいしく食べられる時期はけっこう短いので、家庭菜園でオクラを育てようと思っている方は、毎日欠かさず様子を見る必要があります。

一方で、オクラは寒さに弱いため、日本の冬には耐えられません。

栽培適温は20~30℃ほど、10℃以下になると生育が止まります。

オクラの原産国は?

オクラの原産国はアフリカの東北部です。

上記の<オクラの名前>について、英語名okuraはガーナのトウィ語が由来となったと説明しましたが、やはりオクラはアフリカからやってきた野菜だったのですね。

暑い環境を好むため、一年中暑い東北アフリカが原産となります。

オクラはエジプトでは紀元前から栽培されていたとされる歴史がある野菜。

奴隷制により移住させられたアフリカの人たちが伝えたことにより、アメリカで広く栽培されるようになり、広く世界中に伝わったとされています。

オクラはいつ日本へ伝来した?

オクラが日本へ伝わったのは江戸時代後期、幕末ごろとされています。

ただ、そこから庶民に食用として広まるまでには100年ほどかかり、積極的に栽培されるようになったのは昭和30年代以降とのこと。

何となく古くから日本にありそうな野菜ですが、意外と新しい野菜なのですね、オクラは。

ちなみに、現在の日本では鹿児島県が中心で、九州・沖縄地方や四国などで栽培が盛んとなっています。

暑い地域の野菜なので、温かい地域での栽培が広まっています。

オクラの栄養価

オクラ100gあたりに含まれる栄養価をまとめます。

これより記載の数値はすべて「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」の<野菜類/オクラ/果実/ゆで>を参考にしています。

オクラは基本的に茹でた状態で食べられるので、これより記載の数値は『茹でたオクラ』の数値となります。

<基本>茹でたオクラ100gの栄養価

茹でたオクラ100gの基本の栄養価です。

栄養素100gあたりの含有量
エネルギー25kcal
水分89.4g
たんぱく質2.1g
脂質0.1g
炭水化物7.6g
食物繊維5.4g
100gあたりの含有量

オクラの栄養価のうち、特筆すべきは食物繊維の豊富さ!

100gあたり5.4gというのはゴボウ(生・5.7g、茹で・6.1g)にも引けを取らない量です。

そんなオクラの食物繊維の内訳は

水溶性食物繊維1.7g
不溶性食物繊維3.7g
オクラ100gあたりに含まれる食物繊維の内訳

となります。

※いずれもAOAC法による分析法での数値

不溶性食物繊維の方が豊富ですが、水溶性食物繊維も十分に含まれています。

そんなオクラの水溶性食物繊維の一部は『ペクチン』という成分

ペクチンはオクラのネバネバ成分の1つで、整腸作用に効果が期待できます。

オクラのネバネバ成分は夏バテ防止にも役立つとされ、猛暑を乗り切るための栄養補給にもオクラはピッタリですね。

オクラのネバネバ成分について詳しくは≫

<ビタミン>茹でたオクラ100gの栄養価

茹でたオクラ100gに含まれるビタミンです。

栄養素100gあたりの含有量
βカロテン(ビタミンA)530μg
ビタミンB10.09mg
ビタミンB20.09mg
ビタミンB60.08mg
葉酸110μg
ビタミンC7mg
ビタミンD0μg
ビタミンE1.3mg
100gあたりの含有量

オクラは100gあたり530μgしかβカロテンが含まれないため淡色野菜です。

100gあたり600μg以上のβカロテンを含む野菜は緑黄色野菜、600μg未満は淡色野菜に分類されます。

青々としているので勝手に緑黄色野菜だと思っていましたが、ギリギリで淡色野菜でした。

そんなオクラには葉酸が豊富に含まれているのがポイント!

葉酸はDNAの合成などに関わる栄養素とされ、妊娠中・産後の女性は積極的に摂るべき!とされています。

葉酸の1日あたりの摂取目安量は男女ともに240μgですが、妊娠中の女性はその倍である480μg。

妊娠初期の場合は640μgが目安量とされているので、オクラなど葉酸を豊富に含む野菜でしっかり摂っていくことが重要ですね。

<ミネラル>茹でたオクラ100gの栄養価

茹でたオクラ100gに含まれるミネラルです。

栄養素100gあたりの含有量
ナトリウム4mg
カリウム280mg
カルシウム90mg
マグネシウム51mg
リン56mg
0.5mg
100gあたりの含有量

夏野菜であるオクラは、他の夏野菜同様に体を冷やす効果が期待できるカリウムが多く含まれます。

また、カルシウムも多いのが特徴。

カルシウムは現代人が不足しがちな栄養素とされており、不足が続くと骨粗しょう症や成長期の栄養不足に陥ります。

小魚や牛乳などに豊富に含まれますが、オクラなど豊富な野菜からもしっかり摂れると理想ですね。

【まとめ】オクラの基本いろいろ

  • オクラは英語名、和名は「アメリカネリ」「陸蓮根」
  • オクラの旬は夏
  • 原産国はアフリカの東北部
  • 日本には江戸時代末期には伝来したが一般家庭に広まったのは昭和30年代以降
  • 食物繊維が豊富だが、淡色野菜
  • 葉酸やカルシウムが豊富

ここまで夏野菜・オクラについていろいろまとめました。

オクラ=okraというのはなかなか衝撃的でしたね。

また、鮮やかな緑色なのに意外と淡色野菜である、というのもビックリでした。

オクラの新事実を知り、オクラに対する見方も変わったでしょうか?

夏の味覚・オクラをこれからも堪能しましょう。

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