タルタルソースとはマヨネーズをベースにしたソースのこと。
白身魚のフライにかかっているイメージがありますよね。

我が家ではチキン南蛮にかけて食べるのが定番です!
チキン南蛮を作るときは、毎回いっしょに手作りし食卓に出しています。
一気に食卓を豪華にするタルタルソースですが、そもそもタルタルソースはどんなソースなのでしょう?
今回は、そんなタルタルソースの基本をご紹介します。
これを読んだら、もう知ったかぶりとは言わせません!
「タルタルソース」とは
タルタルソースはマヨネーズに細かく刻んだ具材を混ぜて作ったソースです。
パッと見マヨネーズ多めでこってりした印象ですが、食べてみると案外さっぱりしているのが特徴。
脂っこい揚げ物に添えられていることが多いですよね。
タルタルソースはいつ・どこで誕生したの?
タルタルソースは19世紀頃に誕生したとされています。
19世紀というと1800年代ですね。
日本では江戸後期~明治時代頃に当たります。
誕生したのはヨーロッパ。
詳しい発祥地は不明ですが、フランスで誕生したという説がもっとも有力視されています。
その理由は、名前がフランス語の「sauce tartare」から派生したため。
「~とされています」という言葉が多い通り、詳しいことはよく分かっていないソースです。
「タルタル」ってどんな意味?
タルタルソースの名前「タルタル」はタルタル人が由来とされています。
タルタル人とは、モンゴル帝国の遊牧民を指す「タタール」がなまって伝わった言葉。
東ヨーロッパから西ヨーロッパに伝わる際、ギリシャ神話のタルタロスの影響でなまって伝わったようです。
またフランス語で「tartare」はタタール族を指す言葉です。
ただ、このタタール族がタルタルソースと直接関係しているわけではありません。
もともと「タルタル」は、生肉を刻んで味つけしたタルタルステーキの名前に使われた言葉。
このタルタルステーキは後に韓国に渡りユッケの元になっているので、ユッケを想像してください。

タルタルステーキとタルタルソースの関係を調べたところ、
1890年頃から1914年に第一次世界大戦の勃発するまでの間の、オートキュイジーヌの黎明期において、細かく刻んだ牛フィレ肉をタルタルソースでドレッシングしたものを「ブフ・タルターレ Boeuf Tartare」またはタルタルステーキとして出されていた。
タルタルソース-Wikipedia
とありました。
タルタルソースで味付けされた牛フィレ肉がタルタルステーキだった、ということですよね。
しかし、これ以上のことは調べても分かりませんでした・・・。
ただ、タルタルステーキは生肉を刻む料理で、タルタルソースは生の食材をマヨネーズと和えたソースです。
そこから「タルタル」には生の食材を刻んで調理したものという意味合いがあると思われます。
また「タルタル」という言葉そのものには「異国風」という意味があります。
よって、タルタルソースは異国風ソースという意味と捉えるのが一般的のようです。
タルタルソースのカロリー
タルタルソースのカロリーは、およそ1食分の大さじ1・15gで75kcalです。
このカロリーはキューピー株式会社が販売する「キューピー タルタルソース」の数値。
手作りタルタルソースは材料・分量がさまざまなので、キューピーのものを参考にしました。
ちなみに、100gあたりだと約500kcalとなります。
ソースだけのカロリーとしてはなかなか高い数値ですね。
やはりマヨネーズが多めなのでカロリーはどうしても高くなってしまいます。
※マヨネーズのカロリーは15gあたり100kcal、100gだと667kcalです。
マヨネーズのカロリーについて詳しくは↓
タルタルソースの栄養
タルタルソースに含まれる栄養価は、カロリーと同様「キューピー タルタルソース」を参考にしています。
栄養成分 | 15gあたりの含有量 |
---|---|
エネルギー | 75kcal |
たんぱく質 | 0.3g |
脂質 | 7.5g |
炭水化物 | 1.4g |
食塩相当量 | 0.3g |
やはり、特筆すべきは脂質の量!
15gのうち半分の7.5gが脂質という結果になりました。
それでも、マヨネーズの場合は15g中11.2gと75%が脂質でした。
具材が含まれる分、タルタルソースの脂質の割合は減っています。
しかしそれでも脂質&カロリー過多には違いありません。
ソースなので食べ過ぎることはほぼないでしょうが、食べ過ぎないに越したことはないでしょう。
タルタルソースに含まれる具材
タルタルソースはマヨネーズをベースに食感の異なる具材を刻んで入れたソースです。
その含まれる具材は国や地方によって大きく異なります。
日本では、
- 玉ねぎ
- ゆで卵
- パセリ
などがみじん切りにされて入れられていることが多いでしょうか?
海外では、ゆで卵の代わりにきゅうりのピクルスなどが入っていることが多いようです。

先ほどご紹介した「キューピー タルタルソース」にもピクルスが入っています。
日本のタルタルソースでは、このきゅうりのピクルスをらっきょうの甘漬けなど日本古来の漬け物で代用することもあります。
郷に入っては郷に従う、ということですかね。
<基本>タルタルソースの作り方
タルタルソースの基本的な材料・作り方をご紹介します。
この作り方さえ覚えれば、あとは自分の好きなようにアレンジ自在です。
以下、タルタルソースの分量・作り方は味の素パーク掲載のレシピを参考にしました。
タルタルソースの分量(4人分)
- ゆで卵:2個
- 玉ねぎ:1/8個
- パセリ:適量
- 調味料
- マヨネーズ:大さじ5
- レモン汁:小さじ1
- 塩こしょう:少々
タルタルソースの作り方
- ゆで卵・玉ねぎ・パセリをみじん切りにする。
- 玉ねぎに塩(分量外)をふる。
しんなりしたら水洗いし、水気を絞る。 - ボウルにゆで卵・玉ねぎ・パセリ・調味料を加え混ぜる。
- 全体がしっかり混ざったら完成です!
基本、みじん切りにして混ぜるという工程だけなので簡単です。
ゆで卵をあらかじめ作っておけば5分ほどで完成するお手軽ソースですね♪
まとめ
- タルタルソースは19世紀頃ヨーロッパで誕生。
- 名前の由来は、モンゴルの遊牧民・タルタル人から。
- カロリーは15gで75kcal、100gあたりで500kcalと高い。
- 作り方はマヨネーズをベースにゆで卵やパセリ、ピクルスなどをみじん切りにして混ぜるのが一般的。
難しそうに見えて、すごく簡単に作れるのがタルタルソースの良いところ!
市販のタルタルソースも美味しいですが、手作りはまた格別です。
作るだけで食卓の豪華さがワンランクアップするタルタルソースを、あなたのご家庭でもぜひ作ってみてくださいね♪