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ショウガはどの部分を食べている?根ショウガ・新ショウガなど種類ごとの違いとは?

薬味として使用するショウガ。

いつも食べているショウガは、ショウガのどの部分に当たるのでしょうか?

ふと疑問に思ったので、ショウガの食べている部分について調べてみました!

また、根ショウガ・新ショウガ・葉ショウガ・矢ショウガといった種類があるのもショウガの特徴です。

この種類ごとにショウガに違いはあるのか、詳しくまとめてみました。

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「根ショウガ」はショウガのどの部分?

すりおろしたり、刻んだりして食べる、いわゆる「根ショウガ」と呼ばれる黄色い部分はショウガの『根茎』にあたります。

ショウガ 生姜
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『根茎』って何だろう?

根茎(こんけい)とは、根に似た見た目をしている茎のこと。

地下や地表付近に茎を伸ばし、主に植物の栄養を蓄える部分となります。

根茎は、地下にある茎・地下茎(ちかけい)の一種であり、同じ地下茎の別タイプにはじゃがいもや里いもなどがあります。

いもは地下茎or根の2種類に分かれます。詳しくは↓

根ショウガと「新ショウガ」の違い

根ショウガと新ショウガは、実は同じ種類のショウガです。

新ショウガ
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その根ショウガと新ショウガの違いは出荷前に貯蔵期間があるか・ないか

根ショウガは収穫し何ヶ月か貯蔵してから出荷します。

根ショウガのうち、前の年から貯蔵していたショウガは『ヒネショウガ』や『囲いショウガ』とも呼ばれます。

一方、新ショウガは収穫してすぐに出荷するショウガです。

そのままの状態よりも、赤い茎が付いた甘酢漬けが有名ですね。

新ショウガは色が白っぽく、根ショウガに比べて辛みは少なめ、シャキシャキとしたみずみずしさが特長。

水分が多いため、根ショウガよりも日持ちしないのがデメリットと言えます。

根ショウガと新ショウガの「旬」の違い

根ショウガの旬は11月ごろ、新ショウガの旬は初秋ごろとなります。

貯蔵してある根ショウガは1年を通して市場に出回りますが、収穫最盛期は9~10月ごろの初秋。

その直後の11月ごろが味・風味ともに最も優れているとのことです。

また、貯蔵期間がない新ショウガは、収穫したばかりの初秋ごろが旬となります。

「葉ショウガ」とは

葉ショウガとは、葉の部分を付けたまま収穫し、出荷したショウガのことです。

葉ショウガ
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根ショウガ・新ショウガと同じ種類のショウガで、根茎の部分が2~3cmほどのタイミングで収穫されます。

葉ショウガのうち『谷中ショウガ』が有名な品種の1つ。

強すぎない爽やかな辛みが特徴で、生のまま味噌などを付けて食べられます。お酒のつまみですね。

また、料亭や日本料理店などで魚の付け合わせとして出されたり、新ショウガのように甘酢漬けにしたりもします。

葉ショウガの旬は初夏から初秋にかけて、大体5~9月ごろ

新ショウガの旬よりも長いのがポイントです。

葉ショウガの「葉」は食べられる?

葉ショウガの葉の部分は食べられません。

あくまで彩りとして、食卓に取り入れましょう。

ただし、根と葉の部分をつなぐ赤みがかった茎の部分は食べられます。

緑色の葉の部分以外なら食べてもOKです。

「矢ショウガ」とは

矢ショウガとは葉ショウガを軟化栽培によって育てたものです。

矢ショウガ ハシバミ 焼きホッケ
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軟化栽培とは、全体を日光に当てずに育てる栽培方法のこと。

日に当てずに栽培するアスパラガス・ホワイトアスパラガスの栽培方法として有名です。

ホワイトアスパラガスなど、アスパラガスの種類について

矢ショウガは途中まで土の中で育て、出荷直前に日を当てることで茎に赤みを付けます。

別名としては『筆ショウガ』や『芽ショウガ』、甘酢漬けの『はじかみ(ショウガ)』などがあります。

旬は葉ショウガよりもさらに早く、晩春から初夏にかけてです。

種類別ショウガの栄養価

ショウガの栄養価を種類別にまとめてみました。

これより記載の数値はすべて「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」を参考にしています。

また、記載の数値はそれぞれ

  • 根(根ショウガ):野菜類/(しょうが類)/しょうが/根茎/皮なし/生
  • 新(新ショウガ):野菜類/(しょうが類)/新しょうが/根茎/生
  • 葉(葉ショウガ):野菜類/(しょうが類)/葉しょうが/根茎/生

のものになります。矢ショウガは数値の記載がありませんでした。

栄養素
エネルギー28kcal10kcal9kcal
水分91.4g96.0g96.3g
たんぱく質0.9g0.3g0.5g
脂質0.3g0.3g0.2g
炭水化物6.6g2.7g2.1g
食物繊維
水溶性食物繊維
不溶性食物繊維
2.1g
0.2g
1.9g
1.9g

1.6g
0.1g
1.5g
ショウガ100gあたりの含有量

ショウガの栄養価を比べると、根の栄養価が最も高いことが分かります。

根ショウガは出荷前に貯蔵するため、新ショウガ・葉ショウガと比べ水分が抜けている状態だから、だと思われます。

実際、水分量は根ショウガ(91.4g)よりも新ショウガ(96.0g)・葉ショウガ(96.3g)は約5gも多いという結果に。

根ショウガは水分量が少ない分、炭水化物・たんぱく質などの栄養価の割合が増え、それに伴いカロリーもアップしているのですね。

また、食物繊維はいずれも2g前後と多め。

食物繊維のうち、水に溶けない不溶性食物繊維の割合が圧倒的に多いのもポイントですね。

たしかにショウガは繊維が多いイメージあるかも!

不溶性食物繊維には便秘の予防・便通改善などの整腸効果が期待できます。

また、ショウガに含まれるミネラル(無機質)を比べると↓のようになります。

栄養素
ナトリウム6mg3mg5mg
カリウム270mg350mg310mg
カルシウム12mg11mg15mg
マグネシウム27mg15mg21mg
リン25mg23mg21mg
0.5mg0.5mg0.4mg
ショウガ100gあたりの含有量

ミネラルの含有量はそこまで大きな差がありませんでした。

しかし、ショウガは全体的にカリウムが豊富に含まれているのが特長ですね。

100gあたり300mg前後というのは、野菜の中でも多い部類になります。

カリウムの含有量が多いのは夏野菜の特徴。

夏から秋にかけて収穫の最盛期を迎えるショウガも夏野菜と言えそうですね。

<まとめ>ショウガの種類

  • 根ショウガ:収穫したショウガを貯蔵してから出荷する
  • 新ショウガ:しょうがを収穫してすぐ出荷する
  • 葉ショウガ:ショウガの根茎が小さいうちに収穫・出荷する
  • 矢ショウガ:ショウガを日光に当てない軟白栽培し、収穫直前に日に当ててから出荷する

根ショウガ・新ショウガ・葉ショウガ・矢ショウガはそれぞれ収穫と出荷の時期が違う、同じ種類のショウガでした。

全然違う種類だと思っていたので、調べて普通に驚きました。

季節に合わせて楽しめる種類が異なるショウガ。これからも、あの爽やかな辛みを存分に味わいたいですね。

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