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キャベツは「ビタミンが豊富」は本当?栄養成分『キャベジン』との関係とは

春に多く出回る野菜と言えばキャベツ

一年中見かけますが、春のこの時期が一番美味しいですよね。

そんなキャベツには「ビタミンが豊富」という情報があります。

この「キャベツ=ビタミン豊富」というイメージは本当なのでしょうか?

また、キャベツと関係ありそうな栄養素『キャベジン』についても調べてみました!

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キャベツは「ビタミンが豊富」なのか?

キャベツは「ビタミンが豊富」という情報は本当です。

そんなキャベツのビタミンを表にしてまとめてみると↓のようになります。

βカロテン(ビタミンA)50μg
ビタミンB10.04mg
ビタミンB20.03mg
葉酸78μg
ビタミンC41mg
ビタミンD0μg
ビタミンE0.1mg
ビタミンK78μg
キャベツ100gあたりの栄養含有量

この数値は結球・生のキャベツのものとなります。

特にキャベツが豊富に含むのはビタミンC・K

ここからは、そんなビタミンC・Kの働きを詳しくご紹介します。

キャベツのビタミンC

キャベツには100gあたり41mgのビタミンCが含まれています。

これは野菜の中だけでなく、果物のオレンジと同程度、みかん(うんしゅうみかん)よりも高い数値となります。

ビタミンCの働き

  • 高い抗酸化作用
    • 生活習慣病対策
  • コラーゲンの生成をサポート
    • シワ対策&美肌効果
  • メラニンの生成を抑制
    • シミ対策・美白効果
  • 白血球の働きをサポート
    • 免疫力アップ
  • 副腎皮質ホルモン・抗ストレスホルモンの生成をサポート
    • ストレスケア

ビタミンC摂取の注意点

ビタミンCは摂取が難しい栄養素として有名です。

その特徴としては

  • 熱に弱い
  • 水に溶ける
  • アルカリ性に弱い
  • 中性に弱い

などが挙げられます。

焼いても×、水にさらしたり・茹でても×、アルカリ性・中性の食品と合わせても×と難しすぎる・・・。

キャベツからビタミンCを効率的に摂取するなら『生食できるサラダ』や『せん切りキャベツ』などがオススメです。

キャベツのビタミンK

キャベツにはビタミンKが100gあたり78μg含まれています。

この数値は野菜の中では抜きん出て豊富というわけではありません。

しかし「一度に大量に摂取できる」という摂りやすさの観点から考えると、豊富に含まれると言えます。

ビタミンKの働き

  • カルシウムを骨に定着させる
    • 骨の形成に不可欠
  • 血液を固まらせる働きをサポート
    • 出血しにくくなる

ビタミンK接種の注意点

ビタミンKは食品だけでなく、体内(腸内細菌)でも作られる栄養素です。

そのため、体内から足りなくなることはほとんどありません。

ただ、生まれたばかりの赤ちゃんは腸内細菌が少ないためビタミンKが不足しやすくなってしまいます。

新生児にビタミンKが不足すると、頭蓋内出血・消化管出血の原因になりかねません。

したがって、お母さんが妊娠中にビタミンKを積極的に摂取していくことが大切です。

さらに、ビタミンKは『アルカリ性』や『紫外線』に弱いという性質を持ちます。

アルカリ性の食品と食べ合わせない&日光に当てないことを意識しましょう。

また、ビタミンKは油に溶ける脂溶性の性質を持ち、油炒めなど油と一緒に摂れる料理ならより効果的に摂取できます。

キャベツの栄養「キャベジン」とは

キャベツと関係ありそうな栄養素「キャベジン」。

テレビCMやドラッグストアなどで

元気な胃を取り戻そう。

というキャッチコピーを目にしたり、耳にしたりしたことがある方も多いのではないでしょうか?

そのキャッチコピーで販売されている医薬品の名前が「キャベジン」ですよね。

※正式名称は興和株式会社「キャベジンコーワα」です。

そんなキャベジンですが、実はビタミンUという別名を持ちます。

ビタミンの後に付くアルファベットは発見順にA・B・C・・・と付けられるので、なかなか後の方に発見されたことが分かりますね。

まずはそんな「ビタミンU」についてまとめてみます。

キャベジン=ビタミンUについて

そのビタミンUは1940年にキャベツの絞り汁から発見されたビタミンです。

ただ、発見当時は「ビタミン」でしたが、後にビタミンの定義を満たさないとされたので、現在は「ビタミン様物質」に分類されています。

そんなビタミンU、正式には『S-メチルメチオニン』『塩化メチルメチオニンスルホニウム (MMSC)』というかっこいい名前があります。

ここからは、そんな薬の名前にもなっているビタミンU=キャベジンの働きについてご紹介します。

キャベジン(ビタミンU)の働き

  • 胃への刺激から守る働き
    • 胃腸の粘膜組織を再生
    • 胃粘膜の修復
    • 胃酸が出過ぎるのを防ぐ
      • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の予防
  • 胃の健康な働きを守る
    • 胃の働きをサポート
    • 脂肪の消化をサポート
  • 細胞分裂をサポート
  • たんぱく質の合成をサポート

ビタミンU(キャベジン)は胃の健康を守るのに役立つ栄養素であることが分かりますね。

先ほどご紹介した「キャベジン」も『胃痛・もたれ・むかつきに』効果が期待できるとされています。

花緒
花緒

せん切りキャベツが揚げ物と一緒の皿に載っている理由が分かりましたね。

※参考 興和株式会社 キャベジンコーワα

キャベツにキャベジンは何g含まれるのか?

キャベジンはキャベツ1玉・約1kgに3500μg含まれているとされています。

100gあたりなら350μgですね。

ちなみに、前述した興和「キャベジンコーワα」は1日量にキャベジンを150mg含んでいます。

μgはmgの1000分の1なので、その差は歴然ですね・・・。

また、キャベジンが体内で効果を発揮するのに必要な量(有効量)は25mgとされています。

キャベツで換算すると1日8玉食べないといけない、とのこと・・・。

キャベツ8玉はさすがに無理じゃない?

しかし、キャベジンの摂り方に関しては↓のような意見もあります。

ただ、1日50gほど(キャベツの葉1枚、キャベジン175μg)を摂ることで健康維持に寄与するとの報告もあります。カルシウムや鉄などのように目安量は決められていません

テレビ東京 キャベツは食欲の秋の心強い味方! 謎の栄養素“キャベジン”の正体

キャベツ50gなら毎日でも食べ続けられそうですね。

キャベジン摂取の注意点

キャベジンには『水に溶ける』『熱に弱い』という性質があります。

そのため、茹でキャベツにすると水に溶けてしまう上に、加熱で成分が壊れてしまうというダブルパンチ。

キャベジンの効果を期待するなら生食できるサラダ・せん切りキャベツがオススメです。

また、キャベジンは内側の葉により多く含まれているので、芯の近くの葉を意識的に使うのも良いでしょう。

キャベジンが含まれるのはキャベツだけ?

『キャベジン』という名前からキャベツのイメージが強すぎるキャベジンですが、他の野菜にも含まれる成分です。

キャベジンが含まれる野菜
  • キャベツ
  • ブロッコリー
  • アスパラガス
  • レタス
  • セロリ
  • トマト

けっこう色々な野菜に含まれるんだね。

特にレタス・トマトは生食しやすい野菜なので、キャベジンを効率的に摂れそうですね。

※参考 テレビ東京 キャベツは食欲の秋の心強い味方! 謎の栄養素“キャベジン”の正体

まとめ

  • キャベツはビタミンC・ビタミンKが豊富
  • ビタミンUはキャベツから発見されたビタミン
  • ビタミンUの別名はキャベジン
  • キャベジンには胃を守り・健やかにする働きが期待できる

よく耳にする『キャベジン』がキャベツから発見されたビタミンだったなんて知らなかったです。

胃腸薬のイメージが強いですが、本当に胃を刺激から守り&胃の健康をサポートする効果が期待できるのですね。

少し胃の調子が悪いと思ったとき、これからはせん切りキャベツを食べてみようと思います。

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