記事内にプロモーションが含まれています。

かぼちゃは夏野菜!旬は夏なのにハロウィン・冬至のイメージはなぜ?

ホクホクとした甘煮が人気のかぼちゃ

10月末のハロウィンや12月の冬至のイメージが強いかぼちゃですが、実はその旬は夏!

しかし、どうしてハロウィン・冬至にかぼちゃのイメージがあるのでしょう?

また、かぼちゃ=夏野菜は本当なのか?

今回は、そんなかぼちゃの旬について調査してみました!

かぼちゃって「冬」の寒い時期に食べるイメージだな。でも、夏野菜なの?

スポンサーリンク
スポンサーリンク

かぼちゃの旬

かぼちゃの旬は夏から秋にかけてです。


写真素材 food.foto

かぼちゃの旬の時期が長いのには、旬の定義の違いがあります。

そもそも、かぼちゃの収穫時期はおもに7~8月の夏です。

じゃあかぼちゃは夏野菜であってるんだね。

しかしかぼちゃの食べ頃は秋から冬にかけてと言われています。

実際、かぼちゃは秋や冬に食べる野菜というイメージが強いのではないでしょうか?

収穫時期と食べ頃にタイムラグがあるのはどうしてなのでしょう?

そもそも旬とは、

ある特定の食材について、他の時期よりも新鮮に食べられる時期。

旬-Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%AC

とのこと。

また、旬には「収穫量が最も多い時期」「素材が一番美味しい時期」という2つの意味があります。

「収穫量が最も多い時期」では夏です。

また、かぼちゃは収穫してからおよそ1カ月後が美味しさのピークになります。

これはかぼちゃに多く含まれるデンプンが糖を分解する酵素のはたらきで時間とともに甘くなるから

そして収穫から2~3カ月が経った頃には、水分が適度に抜けより美味しくなります。

よって「素材が一番美味しい時期」は7~8月の2~3カ月後、つまり9月~11月の秋頃です。

そのため、かぼちゃの旬は夏・秋どちらにも当てはまります。

かぼちゃとハロウィン

ハロウィンは10月31日行われるお祭りです。

日本では「仮装して楽しむ日」というイメージが強いですが、もともとは悪魔を崇拝し生贄を捧げるといった宗教的なお祭りでした。

けっこう怖いお祭りだね・・・。

そんなハロウィンで有名なのはかぼちゃの置物。

ハロウィンかぼちゃ
Robert DavisによるPixabayからの画像

「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれるこの置物は、魔除けのために作られるものです。

オレンジ色のかぼちゃを各家庭でくりぬき、中にろうそくを立て、悪い霊を怖がらせて追い払うために置かれます。

ちなみに「ジャック・オー・ランタン」は、ランタンを持ってさまよう男(ジャック)というおばけの伝承がもとです。

このランタンは言い伝えの発祥であるアイルランド・スコットランドでは「かぶ」でした。

しかし、この話がアメリカに渡ったとき、アメリカではかぶの生産がそこまで盛んではなかったのです。

そのかぶの代わりにランタンとなったのが、当時生産量が多かったかぼちゃだったのです。

また、この「ジャック・オー・ランタン」で使われたかぼちゃは、かつてはハロウィンが終わるとパンプキンパイになって美味しく食べられていました。

しかし、現在は品種改良により観賞用に特化してしまったため味が落ち、腐るまでそのままになっているとのこと。

なんかむなしい結末だね

かぼちゃと冬至

冬至とは日本で一番昼の時間が短い日のこと。

だいたい毎年12月22日が冬至となります。

すぐ夜になって寒いイメージ。

この冬至の日、日本ではかぼちゃの煮物を食べる風習があります。

かぼちゃの煮物
HiCさんによる写真ACからの写真

スーパーなどでもこの日にかぼちゃの安売りをしているところが多いですよね。

しかし、この冬至の時期にスーパーに並んでいるのはほぼ外国産です。

夏に収穫される国産のかぼちゃは、冬にはほとんど出回りません。

なのになぜ、真冬にかぼちゃを食べる風習が残っているのでしょう?

それはかぼちゃが長期保存できる野菜だからです。

冷蔵庫はもちろん冷凍庫もなく食材の保存ができなかった昔。

夏の豊富な野菜を冬まで貯蔵することがほとんどできませんでした。

そのため常温で長期保存できるかぼちゃは、冬まで保つ貴重な野菜だったのです。

さらに、かぼちゃは栄養価がとても高い野菜です。

冬の乏しい食糧事情において、かぼちゃは希少な栄養源だったと思われます。

冬至にかぼちゃを食べると「病気にかからず長生きできる」と言われていたのも、この高い栄養価が由来なのでしょうね。

ちなみに、この冬至にかぼちゃを食べる風習は早くても明治時代以降にできた風習と言われています。

そう思うと、そこまで歴史がある風習ではないのですね。

まとめ

かぼちゃの旬は2つ。

収穫時期では7~8月の夏、美味しい時期では9~11月の秋でした。

また、かぼちゃが10月に行われるハロウィンの名物となっているのは、アメリカがもとの伝承に使われていたかぶをかぼちゃに変更したからでした。

さらに、日本で冬至に食べられるのは、冷蔵庫がなかった時代でも長期保存が可能だったためと言われています。

今回は、かぼちゃの旬や季節のイベントとの関係をお伝えしました。

これから秋にかけて美味しさが増すかぼちゃの美味しさを堪能しましょう!

タイトルとURLをコピーしました