かぼちゃ料理の代表といえば「かぼちゃの煮物」。
かぼちゃを切って調味料と煮るだけで簡単!と思いきや『煮崩れ』という難敵が現れがち・・・。
そこで今回は煮崩れしないかぼちゃの煮物の作り方をまとめてみました!
煮崩れしないのはもちろん、かぼちゃの味をおいしく仕上げるコツも合わせてご紹介します!
すぐに作れる副菜として重宝するかぼちゃの煮物をマスターしましょう!
<まずは基本>かぼちゃの煮物の作り方
まずは、基本のかぼちゃの煮物の作り方です。
我が家でいつも出しているかぼちゃの煮物のレシピを載せてみます。
かぼちゃの煮物の材料<4人分>
材料 | 4人分の分量 |
---|---|
かぼちゃ | 400g |
水 | 1/2カップ(100ml) |
しょうゆ | 大さじ1強 |
砂糖 | 大さじ1強 |
和風顆粒だし | 小さじ1/2ほど |
かぼちゃの分量は種とワタを除いた部分の重さです。
ただ、そこまで厳密に量らなくても大丈夫だと思います。
かぼちゃの煮物の作り方
- かぼちゃを1口台に切る。
- かぼちゃを隙間なく入るくらいの鍋に入れる。
(かぼちゃの皮を下にして入れる) - 他の材料を鍋に加える。
- 中火にかけ、沸騰したら弱火にする。
- 10~15分ほど煮る。
- 柔らかくなったら火を止め、少し放置する。
実働時間は5分以下と超簡単です。
ただ、完成までには20分はかかる(放置時間も合わせるともっと)ので、早めに作り始めるのがポイントです。
基本のレシピのデメリット
ご紹介した基本のかぼちゃの煮物の作り方は高い確率で盛り付けの際に崩れます。
味はおいしく仕上がるのですが、菜箸では掴めないほど煮崩れてしまうのが難点です・・・。
煮る時間を短くすれば多少は煮崩れが防げますが、それでも崩れやすいのは変わりません。
味はもちろんだけど、もっとキレイで見栄えが良いかぼちゃの煮物が作りたい!
そう考えたので、今回こうして覚え書きのようにまとめてみました。
かぼちゃの煮物が煮崩れしない方法
かぼちゃの煮物が煮崩れしない方法を料理の工程順にお伝えします。
面取りをして角を取る
かぼちゃの煮物で煮崩れを防ぐ方法その1は面取りをして角を取ることです。
面取りとは野菜の角を削ぎ落とす工程のこと。
この面取りをすることで角から野菜が崩れにくくすることができます。
肉じゃがなど和食の煮物を作るときによく用いられる工程ですね。
数が多いとなかなかに面倒な面取りですが、煮崩れを防ぐだけでなく味が染み込みやすくなるというメリットもあるので、ワンランク上の煮物を目指すならやって損はないでしょう。
水にさらしてデンプンを落とす
かぼちゃの煮物で煮崩れを防ぐ方法その2は水にさらしてデンプンを落とすことです。
かぼちゃは炭水化物が多く、その炭水化物の大部分をデンプンが占めています。
デンプンには煮ると膨らみ、細胞同士の結びつきを弱めてしまうという働きがあります。
よって、かぼちゃを煮物にするとデンプンにより崩れやすくなってしまうのですね。
そこで、煮崩れを防ぐにはデンプンを少なくすれば良いのです!
水にさらすことでかぼちゃの表面のデンプンが洗い流され、煮崩れしにくい状態にできます。
水にさらす時間は30分ほど。たっぷりの水でたっぷりの時間さらすのがポイントです。
デンプンの働きで煮崩れしやすい野菜としては、他にじゃがいもが有名だね。
鍋の大きさはジャストサイズ
かぼちゃの煮物で煮崩れを防ぐ方法その3は鍋の大きさをジャストサイズにすることです。
「ジャストサイズ」とは切ったかぼちゃが重ならず&隙間が空かずにピッタリ並ぶサイズということ。
小さい鍋でかぼちゃを重ねて入れてしまうと、かぼちゃ同士がぶつかり合うことで崩れやすくなってしまいます。
また、鍋が大きすぎるとかぼちゃが動き、やはり角から崩れやすくなります。
さらに、すぐに煮汁が蒸発してしまうので焦げ付いてしまうことも。
煮崩れ云々でなく、ちゃんと煮えなくなってしまうので注意が必要です。
ちょうど良い鍋のサイズはかぼちゃの大きさによって変わりますが、わたしの感覚ではかぼちゃ1/4切りで直径20cmの鍋を使うとピッタリです。
さらに、かぼちゃは皮を下にしていれるのが大切なポイントです。
皮を下にしない場合は落とし蓋をすると同じように煮崩れが防げます。
砂糖の代わりにみりんを使用
かぼちゃの煮物で煮崩れを防ぐ方法その4は砂糖の代わりにみりんを使うことです。
みりんなどアルコールが入った調味料には野菜の煮崩れを防ぐ効果があります。
これは、アルコールの高い保水力が野菜の組織同士を結びつけてくれるため。
よって、砂糖の代わりにみりんで甘味を付けると煮崩れしにくくなります。
みりんを砂糖の代用として使う場合は砂糖の3倍の量が必要です。
砂糖が大さじ1必要な場合は、みりんの量は大さじ3になります。
砂糖の代わりにみりんを使うメリット
砂糖の代わりにみりんを使うメリットは煮崩れしにくいという他に、
- 旨み・コクがプラスされる
- 柔らかな甘味に仕上がる
という効果も期待できます。
煮崩れ防止効果がないみりんも!
みりんの中には煮崩れ防止効果がないみりんもあります。
それは「みりん風調味料」と表示に書かれているみりんです。
煮崩れ防止効果があるのは、みりんに含まれるアルコール。
しかし「みりん風調味料」は主に水あめから作られる調味料なのでアルコールが入っていません。
よって「みりん風調味料」は煮崩れを防止する目的ではその効果を発揮してくれないので注意が必要です。
みりんがない場合は?
煮崩れ防止効果があるみりんがない場合は砂糖をまぶして放置するという方法もあります。
これは分量の砂糖をかぼちゃにまぶし、かぼちゃの水分が出るまで30分ほど放置するという方法です。
かぼちゃの余計な水分を出すことで煮崩れがしにくくなります。
また、仕上がりがホクホク食感になるので、ねっとり食感のかぼちゃが苦手な方におすすめです!
【まとめ】かぼちゃの煮物で煮崩れを防止するコツ
かぼちゃの煮物で煮崩れを防止するには
- 面取り
- 水にさらす
- ジャストサイズの鍋を使う
- みりんで甘味を付ける
という4つのコツがありました。
すべてやるのは面倒だと思います。実際、わたしは書いていて「面倒だな・・・」と感じています。
したがって『すべて』ではなく『1つでも』やるのがオススメです。
上の4つのコツのうち、1つでも行えば煮崩れしにくい効果は十分得られると思います。
自分の料理に合った方法を取り入れ、かぼちゃの煮物を上手に作れるようになりましょう♪