夏が旬で、夏になるとスーパーなどで丸ごと売られることもある「かぼちゃ(南瓜)」。
旬じゃなくても1/4ほどのカットかぼちゃとして売られていますよね。
そんなかぼちゃは意外と腐りやすい野菜だと知っていましたか?
かぼちゃはなんとなく長持ちする野菜だと思ってたよ・・・。
今回は、傷みやすいかぼちゃの保存方法をかぼちゃの状態ごとにまとめてみました。
「たくさんもらって使い切れない・・・」とお悩みの方、必見です!
カットかぼちゃの保存方法
カットかぼちゃは保存する際に種とワタを取り除くことが重要です。
まず、このような1/4切りのカットかぼちゃの種とワタを取り除きます。
種とワタはスプーンなどで簡単に掻き出せます。
種とワタは水分を多く含んでいるため腐りやすいため、買ってきたらすぐに取り除くのが長持ちのコツになります。
さらに種とワタを取り除いた部分の水分を拭き取るとなお保存効果はアップします。
腐る原因になる水分を取り除くことが大切なんだね。
そして、種とワタを取り除いたらラップをかけます。
ラップは大きめのものを多めに取り、内側のカーブに沿ってピタリとかけるのがベスト!
すぐに食べるのなら、ポリ袋でも大丈夫でしょう。
このように完全ガード状態になったら冷蔵庫の野菜室に入れて保存しましょう。
カットかぼちゃの保存期間
- 種とワタを取り除く
- ラップをかける
- 冷蔵庫に入れる
という3ポイントを行ったカットかぼちゃの保存期間はおよそ1週間です。
すでにカット済みなので、正しく保存しても早めに食べた方が良いでしょう。
『使いやすくするためにあらかじめカットして保存する』という方法もアリですが、カットし空気に触れる断面が増える分、劣化しやすくなるので注意が必要です。
丸ごとかぼちゃの保存方法
丸ごとかぼちゃは常温で保存することができます。
もともと夏に収穫し、寒くなり食料が少なくなる冬まで保存できる野菜として重宝されてきた歴史を持つかぼちゃ。
冷蔵技術がない時代から長期保存が可能な食材だったので、常温で保存することが可能なのですね。
ただし、この場合の『常温』は気温10℃前後のこと。
さらに風通しが良く、直射日光が当たらない涼しい場所であることも重要なポイントです。
つまり『冷暗所』での保存が最適ということになります。
真夏に常温保存するのはやや難しいかもしれませんね。
丸ごとかぼちゃを冷蔵庫で保存する方法
丸ごとかぼちゃを猛暑の中で常温保存するのはさすがに危険です。
また、ちょうど良い冷暗所が家庭にないという場合もあるでしょう。
そんなときは、丸ごとかぼちゃでも冷蔵庫で保存してしまうのがベスト。
冷蔵庫に入れるときは寒くなりすぎないように新聞紙に包むと保存状態がアップします。
丸ごとかぼちゃの保存期間
丸ごとかぼちゃの保存期間は
- 常温保存:1~3カ月ほど
- 冷蔵保存:1カ月ほど
となります。
冷蔵保存の方が保存期間が短いのがポイントです。
また、かぼちゃは丸ごとのまま保存することで追熟し、甘味が増すという特長があります。
気温が低くなってきた時期なら常温で2カ月ほど保存し、さらに美味しくなるのを待つというのもアリですね。
加熱したかぼちゃの保存方法
加熱したかぼちゃは冷蔵庫で3日以内に食べ切るのが保存期間の目安です。
保存方法を『茹で&電子レンジで加熱したかぼちゃ』と『つぶしたかぼちゃ』に分けてご紹介します。
茹で&電子レンジで加熱したかぼちゃ
茹でたり電子レンジで加熱したかぼちゃは作っておくと大変便利!
そんな便利な加熱したかぼちゃの保存方法は
- 水気を切る
- しっかり冷ます
の2点を守ることが大切です。
加熱後に水気を切り、十分に冷ましたかぼちゃは保存袋やタッパーにいれて保存しましょう。
また、同じ方法でかぼちゃの煮物も保存することができます。
『かぼちゃの煮物』の美味しい作り方は↓の記事からチェック
つぶしたかぼちゃ
つぶしたかぼちゃ、つまりマッシュしたかぼちゃのことです。
かぼちゃをつぶした状態で保存すれば、そのままかぼちゃサラダやかぼちゃコロッケに使えて時短に!
朝のお弁当作りに重宝する作り置きも正しい保存方法を守ることが大切です。
つぶしたかぼちゃの保存方法はしっかり冷ましてから冷蔵庫へ入れること。
保存袋で保存するときは、1回分ずつの分量をラップに包んでから保存袋に入れると、すぐに使えて便利です。
冷凍かぼちゃの保存方法
かぼちゃは生でも加熱しても冷凍しやすい野菜です。
ここからは、かぼちゃの冷凍保存方法を生 or 加熱済みと分けてご紹介します。
生のかぼちゃを冷凍する方法
生のかぼちゃは使い方に合わせてカットしてから冷凍保存するのがオススメです。
カットかぼちゃの保存方法と同じようにまず種とワタを取り除きます。
そして作りたい料理に合わせて切り分けます。
煮物だったら角切り、ソテーだったら薄切りといった感じですね。
切り分けたかぼちゃは保存袋に入れて冷凍庫へ入れます。
が、その前に、密閉性を高めるためラップでピッタリ包むと良い状態で保存できます。
使う分ずつに分けてラップをすれば取り出すのも使用するのも簡単ですよ。
加熱したかぼちゃを冷凍する方法
加熱したかぼちゃの冷凍保存方法は先ほどご紹介した「生のかぼちゃを冷凍する方法」とほぼ同じ。
唯一違うのは、加熱した後にしっかりと冷ますという工程があること。
粗熱を取らずに冷凍庫へ入れると、水滴が多く出てしまい水っぽくなってしまいます。冷凍庫内の温度も上がってしまい、ほかの食材にも悪影響です。
粗熱が取れたらラップで密閉し、保存袋に入れて冷凍庫へ。
この方法でかぼちゃの煮物も冷凍保存することが可能です。
また『つぶしたかぼちゃ』も冷蔵保存の方法と同じように冷まして、ラップで分けて、保存袋に入れて冷凍できます。
加熱したかぼちゃを冷凍するメリットは使うときに時短になること!
一度火が通っているので、調理時間がとにかく短縮できます。
忙しい朝に特にオススメの冷凍方法ですね。
冷凍かぼちゃの保存期間
冷凍かぼちゃの保存期間は1カ月以内が目安です。
冷凍すれば腐ることはありませんが、品質はどうしても下がってしまうので早めに食べた方が良いでしょう。
冷凍かぼちゃの解凍方法
冷凍かぼちゃはつぶしたかぼちゃ以外はおおむね凍ったまま使用できます。
かぼちゃの煮物に使用するときは、冷凍庫から取り出しそのまま煮汁に入れて煮込めばOK!
ソテーや炒めものにするときも凍ったまま使えます。
しかし、どうしても火の通りが悪くなるので、加熱前に一旦電子レンジで解凍すると素早く仕上がります。
つぶしたかぼちゃの解凍方法
つぶしたかぼちゃは解凍してから使います。
解凍方法は
- 冷蔵庫内で半日以上自然解凍
- 電子レンジで加熱
がオススメです。
冷凍庫から出してすぐに電子レンジで加熱しても解凍できますが、時間がかかる上に解凍にムラができてしまうので一旦は自然解凍させるのがベスト。
また、スープなど汁物に使う場合はそのまま汁に入れることも可能です。
かぼちゃスープを作るにはうってつけの方法ですね!
<まとめ>かぼちゃの保存方法
かぼちゃの保存方法を簡単にまとめてみます。
保存する環境 | 保存期間 | 保存の条件 |
---|---|---|
常温(冷暗所) | 1~3カ月ほど | 丸ごと |
冷蔵・生 | 1週間以内 | カットしラップで包む |
冷蔵・加熱 | 3日以内 | ラップし保存袋に入れる |
冷凍 | 1カ月ほど | ラップし保存袋に入れる |
かぼちゃのいろいろな保存方法と期間、そのコツについてまとめてみました。
わたし自身としては「種とワタを取り除く」という工程をまったく知らなかったので、目からウロコでした・・・。
気温も湿度も高く、ただでさえ食材が腐りやすい夏。
正しい保存方法を守り、美味しくかぼちゃを食べきりましょう♪