「血液サラサラ効果」があると言われる玉ねぎ。
しかし、玉ねぎの血液サラサラ効果って本当なのでしょうか?
また、玉ねぎに血液サラサラ効果があると言われる理由も調査!
玉ねぎと言えば「血液サラサラ効果」ってほど有名だよね。
でも、これって本当なのかな?
- 玉ねぎの「血液サラサラ効果」の真偽
- 血液サラサラ効果を得るための摂取方法
- 血液サラサラ効果をアップさせる玉ねぎの食べ方
玉ねぎの「血液サラサラ効果」は本当?
玉ねぎを食べると血液がサラサラになる。
この効果は本当です!
その血液サラサラ効果は、玉ねぎに含まれるチオスルフィネートという成分によって得られます。
チオスルフィネートには、血液成分・血小板の凝縮を遅らせる機能を持ちます。
血小板は、血を止める力を持つ血液成分です。
ケガをしたときに傷口に集まり血を固め、多くの血が流れ出すことを防ぎます。
身体に絶対に必要な成分ですが、血小板が増えすぎると血液が固まりやすくなってしまうという弊害が。
その血を固める成分・血小板のはたらきを抑えられるのがチオスルフィネート。
そのため、血液サラサラ効果があると言われているのですね。
しかし、玉ねぎにはもともとチオスルフィネートがあるというわけではありません。
玉ねぎを切った時に、目が痛くなり涙が止まらなくなった経験はありませんか?
その辛い刺激を発する成分がチオスルフィネートです。
けれども、切っていない状態の玉ねぎからは別に刺激臭もありませんよね?
そう、チオスルフィネートは玉ねぎを切ることで発生するのです!
玉ねぎの細胞には「含硫アミノ酸」と酵素「アミナーゼ」という成分がそれぞれ別の膜に入っています。
玉ねぎを切るとその膜が壊れ、2つの成分が混ざり合い化学反応を起こします。
それにより生まれるのがチオスルフィネートということなのです。
チオスルフィネート摂取の注意点
玉ねぎの血液サラサラ効果が期待できる成分・チオスルフィネート。
どうせだったら、そのチオスルフィネートをより効率的に摂取したいところですよね?
しかし、そんなチオスルフィネートの摂取には2つの注意点がありました。
ここからは、その注意点2つをご紹介します!
水に溶けやすい
チオスルフィネートには水に溶けやすいという特徴があります。
つまり、水にさらすとチオスルフィネートが溶け出してしまうということ!
5分水にさらすだけで、およそ半量のチオスルフィネートが流れ出てしまいます。
そのため、新玉ねぎで食べると美味しいオニオンスライスだと、チオスルフィネートの効果はほぼ損なわれます。
そんな、オニオンスライスあんなに美味しいのに・・・。
また、ゆでこぼすのもあまりおすすめできません。
けれども、みそ汁やスープなど溶け出した水分もいっしょに摂れる料理ならOKです。
加熱に弱い
チオスルフィネートには加熱に弱いという特徴もあります。
いきなり高温で熱すると、成分が破壊されてしまうためです。
しかし、加熱すると絶対に栄養が損なわれるというわけではありません。
成分を壊さないためゆっくり加熱していけば、栄養が損なわれることなく料理をすることができます。
チオスルフィネートが多く含まれる食材は、玉ねぎの他にニンニクが有名です。
そのニンニクを加熱する際、料理のレシピ本にはよく「弱火で香り立つまで熱する」と書いてありますよね?
これは、チオスルフィネートを破壊しないためだったのです。
理にかなった料理方法だったんだね。
よって、チオスルフィネートを壊さないためには、玉ねぎをゆっくり加熱していくことが重要です!
「血液サラサラ効果」をアップさせる方法
玉ねぎに血液サラサラ効果がある理由は、チオスルフィネートという成分によるものと分かりました。
そんなチオスルフィネートを効果的に摂取するには玉ねぎを切った後放っておくことが必要!
切った状態で放っておくと、酵素「アリナーゼ」のはたらきで化学反応によってできるアリシンが増えていきます。
そのため、時間をおかずに調理するとチオスルフィネートはまだ少ない状態のままなのです。
放っておく時間は、室温で30~60分ほど。
また、急いでいるときには電子レンジで15秒ほどチンしてもOKです。
レンチンOKは楽でいいね!
また、チオスルフィネートを壊さずゆっくり熱を加えると、血流改善に効果が期待できる成分「硫化プロペニル」に変化しやすいという特徴も!
ただし、先ほども説明したようにチオスルフィネートはあまり熱に強い成分ではないので、効率的に摂取したい場合は生食がおすすめです。
水にさらせないので辛味は強いですが、サラダなどに上手く料理すれば美味しく血液サラサラ効果を得られます。
辛いけど、オニオンスライスを水にさらさなければ栄養バッチリってことか。辛いけどな・・・。
オニオンスライスを簡単に作るなら↓
まとめ
- 玉ねぎに「血液サラサラ効果」があるというのは事実。
- 血液サラサラ効果は、玉ねぎを切ったときの化学反応によって生成されるチオスルフィネートという成分によって得られる。
- チオスルフィネートは水に溶けやすく急な高温だと壊れるという弱点がある。また、30分以上放置することで成分が増えるという特長もある。
- よって、玉ねぎで血液サラサラ効果を得たいなら、水にさらさず生食するのがベスト!
一年中買いやすい値段の野菜である玉ねぎ。
玉ねぎを上手く摂取して、血液サラサラを目指しましょう!