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【シメジの違い】ブナシメジとホンシメジ、ブナピーの違いとは?

同じ「シメジ」という名前を持つ「ブナシメジ」と「ホンシメジ」の違いとは?

また、同じ「ブナ」という言葉が入る「ブナシメジ」と「ブナピー」の違いも気になりますよね。

そんなブナシメジとホンシメジ、さらにはブナピーとの違いをそれぞれまとめてみました。

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【基本】そもそも「ブナシメジ」とは?

「ブナシメジ」はシメジ科シロタモギタケ属のキノコです。

ブナシメジ
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

北半球の温帯より北の地域に自生、日本では沖縄県を除く全てのエリアで自生しています。

天然のブナシメジは、名前の通り『ブナ』に生えるキノコ

ブナの他にもトチノキ・カエデなどの広葉樹の朽ち木や倒木に生えます。

朽ち木や倒木など死んだ木の栄養を吸って成長する『木材腐朽菌』のキノコとして有名です。

そんな「ブナシメジ(天然)」の特徴を表にしてまとめてみました↓

分類シメジ科シロタモギタケ属
分布北半球の温帯以北
菌の種類木材腐朽菌
9~10月
ブナシメジの特徴

わたしたちが普段食べているブナシメジは人工栽培品。

『菌床(きんしょう)』と呼ばれるオガクズと栄養を入れた培地に菌を植え付け、栽培されたキノコとなります。

天然のブナシメジはキノコ1つ1つが独立し、人工栽培品よりも大きいのが特徴です。

つづいて、ホンシメジについてまとめます。

「ホンシメジ」とは?

「ホンシメジ」はシメジ科シメジ属のキノコです。

ホンシメジ
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

ホンシメジという名前(和名)は

これこそが本当のシメジだ!

が由来となっています。

日本の固有種なので、日本以外の場所では自生していません。

ホンシメジは『菌根菌』という種類のキノコ。

菌根菌とは菌根を作って植物と共生するキノコのことで、根があるため毎年同じ場所に生えてきます。

生える植物はコナラなど、主に雑木林の中で見かけます。

そんな「ホンシメジ」の特徴をまとめてみました↓

分類シメジ科シメジ属
分布日本(固有種)
菌の種類菌根菌
ホンシメジの特徴

生きている植物に生えるホンシメジは人工栽培が難しいため数が少なく、マツタケと同じように高級キノコとして知られていました。

しかし近年は人工栽培の技術が進化したため、ホンシメジも市場に流通しています。

このホンシメジの人工栽培品が流通し始めたのは2004年頃からなのでまだまだ最近です。

ただ、人工栽培ができるようになっても、まだまだ流通は少なく、高級キノコであることはあまり変わっていません。

花緒
花緒

ホンシメジは「香り松茸、味シメジ」のシメジを指すキノコでもあります。キノコの中でも特に強い旨みを持つ、美味しいキノコ。是非とも食べてみたいものです・・・。

ブナシメジとホンシメジの違いとは?

ホンシメジとブナシメジの違いは分類や分布、菌の種類など。

そもそも、ブナシメジ・ホンシメジはキノコの種類が違いました。

表で比較してみると↓になります。

ブナシメジホンシメジ
分類シメジ科シロタモギタケ属シメジ科シメジ属
分布北半球の温帯以北日本(固有種)
菌の種類木材腐朽菌菌根菌
9~10月
ブナシメジ・ホンシメジの比較

ブナシメジ・ホンシメジはともにシメジ科ではありますが、属から違いがあります。

また、ブナシメジは北半球の温帯よりも北に自生しているキノコですが、ホンシメジは日本にしかありません。

さらに、朽ち木など死んでいる木に生えるブナシメジに対し、ホンシメジは生きている植物と共生するという違いもありました。

旬はどちらも秋。やはり、キノコは秋の味覚ですね。

ブナシメジ=ホンシメジではない?

ブナシメジとホンシメジは確かに違うキノコでした。

しかし「ブナシメジ=ホンシメジ」というイメージが強いのも事実。

そのイメージの理由は、かつてブナシメジが『ホンシメジ』という名前で販売されていたから!

まあ確かに、ホンシメジっていう名前の方が聞こえはいいよね。

ただ、先ほども説明したとおり、ブナシメジとホンシメジは別物。

リーズナブルなお手軽キノコ・ブナシメジと、滅多にお目にかかれない高級キノコ・ホンシメジを同じ名前で販売するのは、確かにおかしいですよね。

そのため1991年に林野庁が

ブナシメジを『ホンシメジ』という商品名で販売してはいけない!

と各メーカーに通達を出します。

こうして現在のようにブナシメジは『ブナシメジ』と呼ばれるようになりました。

「ブナピー」とは

「ブナピー」は白いブナシメジの商品名です。

ブナピー  ホワイトブナシメジ ホクト
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『おいしいキノコはホクト』というCMソングでおなじみ、ホクト株式会社が品種改良により開発、2002年7月より販売を開始したキノコとなります。

販売開始日にちなみ、7月10日は「ブナピーの日」と定められています。

「ブナピー」という名前はホクトにより商標登録されているため、一般的には「ホワイトブナシメジ」と呼ばれます。

色の白いブナシメジ同士を交配して作られたブナピー。

ホクトによると、ブナピーの特徴は

“プルン”とした歯応えと“ツルン”とした喉ごしが特長の新食感きのこ。
甘みがあり、きのこ特有の苦味が少ないので、お子様でも食べやすいと人気があります。

ホクト ブナピー商品紹介

とのこと。

ブナシメジや他のキノコと比べクセがなく、甘みもあるのが食べやすさの特徴。

2019年に行われたアンケートでは、ブナピーと他社ブナシメジを食べ比べた小中学生111人のうち88.3%が『ブナピーの方が美味しい』と回答したとのこと。

子どもでも食べやすいキノコなんだね、ブナピーは。

ブナシメジ・ブナピーの違いを表↓でまとめてみます。

ブナシメジブナピー
(ホワイトブナシメジ)
分類シメジ科シロタモギタケ属シメジ科シロタモギタケ属
分布北半球の温帯以北栽培のみ
菌の種類木材腐朽菌
9~10月
ブナシメジ・ブナピーの比較

ブナピーはブナシメジの品種改良品なので基本はブナシメジと同じです。

ただし、品種改良で生まれたため自生はしておらず、栽培のみ。

大きな違いはやはりその「色」でしょう。

【まとめ】ブナシメジ・ホンシメジ・ブナピーの違い

  • ブナシメジとホンシメジはキノコの種類(分類)が違う
  • ブナピーはブナシメジの品種改良品なので種類は同じ、しかし色が真っ白という違いがある

ブナシメジとホンシメジ、ブナピーの違いをまとめてみました。

何気に全然違うブナシメジとホンシメジに衝撃を受け、実は色違いなだけで同じブナシメジだったブナピーにも驚くという結果に。

意外とキノコについて知らないことばかりでした・・・。

しかし、今回調べたことでシメジの仲間たちに興味が湧きました。

今度、店頭でホンシメジ・ブナピーを見かけたら積極的に手に入れていきたいと思います!

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