記事内にプロモーションが含まれています。

長いものネバネバはなぜ痛くてかゆい?痛み・かゆみの予防&緩和法をチェック!

皮を剥くとネバネバヌルヌルする長いも。

このネバネバが美味しさ、そして栄養の塊でもありますが

皮膚に付いちゃってかゆくて痛くて仕方がない!

という経験をした方も少なくないはず。

どうして長いものネバネバは痛くてかゆいのでしょう?

また、ネバネバの痛みの予防・緩和する方法はあるのでしょうか?

そんな長いものネバネバが痛い理由&ネバネバ痛み対策についてまとめました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

長いものネバネバが痛い理由

長いものネバネバが痛い理由はシュウ酸カルシウムが含まれているためです。

長芋 とろろ 長いも
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

シュウ酸カルシウムとは

シュウ酸カルシウムは、その名の通りカルシウムのシュウ酸塩で、日本では法令により劇物に指定されています。

「劇物」とは

判定基準を大人で換算すると、たとえば誤飲した場合の致死量が、2 – 20g程度のもの。あるいは刺激性が著しく大きいもの。GHSにおける急性毒性区分3、皮膚腐食性区分1、眼傷害性区分1に相当。法別表で93品目、毒物及び劇物指定令で335品目を定めている。

引用:毒物及び劇物取締法―Wikipedia

『誤飲した場合の致死量が2~20g程度のもの』って、何だかスゴいこと書かれているよ・・・。

普通に食せば、長いもに含まれるシュウ酸カルシウムでは致死量に達しませんのでご安心ください。

ただ、シュウ酸カルシウムは尿管結石症を引き起こす主成分でもあるので、尿管結石症で悩む方は摂取に気を付けた方が良いでしょう。

なぜシュウ酸カルシウムが痛みを引き起こすの?

皮膚に付いたシュウ酸カルシウムが痛み・かゆみを引き起こす理由はシュウ酸カルシウムの結晶が針のように尖った形をしているためです。

サボテン 針状結晶イメージ
congerdesignによるPixabayからの画像

※画像はイメージです。

結晶の尖った先端が皮膚に突き刺さることで痛みを感じてしまいます。

チクチクと刺されるようなかゆみを感じるのは結晶の形が原因だったのか!

シュウ酸カルシウムが含まれる部分

このシュウ酸カルシウムは長いもの皮の内側部分に含まれています。

よって、皮が剥かれた長いもに触れると痛み・かゆみを感じるのですね。

チクチク痛みを抑えたい場合は皮を厚めに剥けば少しは効果があります。

ちなみに、シュウ酸カルシウムは同じくネバネバの芋類である里いもやほうれん草にも含まれています。

里いものネバネバに関する記事は↓

長いもの痛み・かゆみ対策

長いものネバネバが痛い理由は分かりましたが、一番知りたいのは痛みを防ぐ方法ですよね!

手の痒み 手の痛み かゆい 痛い
長いものシュウ酸カルシウム
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】
花緒
花緒

あのチクチクする痛みは本当に不快ですよね・・・。手に付くと軽く発狂しかけるので、わたしは絶対に素手で皮を剥いた長芋が触れません。

わたしのようにビニール手袋をして下処理される方もいると思いますが、それでも腕に付いてしまい痛みとかゆみで「ギャー」となった方も多いでしょう。

ここからは、長いものネバネバによる痛みを予防する方法、さらに痛みを感じた後にできる対策をお伝えします。

痛み・かゆみを予防するには?

長いものネバネバによる痛みを予防する方法を3つご紹介します。

皮を厚めに剥く

痛み・かゆみを引き起こす原因であるシュウ酸カルシウムが多く含まれるのは皮の内側部分。

そのため、皮を厚めに剥くことでシュウ酸カルシウムを含む部分も切り落とし、痛みを抑えることができます。

少しもったいない気がしますね・・・。

また、皮を剥く際に皮膚が長いもに触れたら当然症状が現れます。

痛み・かゆみを防ぐ方法としては若干弱いかもしれません。

調理前に冷凍しておく

長いもを冷凍すると、針のように尖ったシュウ酸カルシウムのトゲトゲが折れます。

尖った部分がなくなるため、痛み・かゆみを感じにくくなるのです。

この方法なら簡単ですね!

しかし、あらかじめ冷凍しておかなければならないので、急遽長いもの料理を作りたいという時には向きません。

酢水orレモン水に浸す・手にまぶす

痛み・かゆみの成分であるシュウ酸カルシウムは酸に溶けるという性質があります。

これは、アルカリ性のシュウ酸カルシウムと酸性の酢・レモン汁が混ざり中和できるためです。

よって、長芋の皮を剥いた後に酢水orレモン水に浸せば痛み・かゆみを抑えられます。

また、あらかじめ手に酢水orレモン水をまぶしておいても同じ効果が得られます。

花緒
花緒

この酢水orレモン水を使った方法ならすぐに用意できるので便利ですね。

長いもの痛み・かゆみの予防法
  • 皮を厚めに剥く
  • 調理前に冷凍する
  • 酢水orレモン水に浸す・手にまぶす

痛み・かゆみを感じたら?

つづいて、料理していて痛みを感じた場合の対処法をお伝えします。

酢orレモン汁を塗り込む

痛み・かゆみの予防法でもご紹介しましたが、酸性の酢orレモン汁とアルカリ性のシュウ酸カルシウムは混ざることで中和します。

予防にも使えますが、痛み・かゆみを感じてからでも効果あり!

酢orレモン汁を塗り込むだけなので簡単ですね。

花緒
花緒

ただし、わたしの経験則ですが、酢を塗り込むとその後しばらく酢臭くなります。

酢は意外とニオイが強いので、ニオイを気にする方は避けた方が良いでしょう。

付いた部分を温める

シュウ酸カルシウムは熱に弱いという性質があります。

そのため付着した部分を温めたり、お湯で洗ったりすれば痛み・かゆみが抑えられます。

お湯の温度は40℃前後でOK!

お風呂程度の湯温なのでやけどの心配はありません。

米でこすり洗いする

いつも食べている白米は酸性の食品でもあります。

そのため、アルカリ性のシュウ酸カルシウムと反応し、中和するので痛み・かゆみが抑えられるのです。

米でこすり洗いする方法なら酢のようにニオイは付きません。

しかし、痛み・かゆみを取るためだけに米を用意するのも面倒だし、何よりもったいない!

と思ってしまうので、わたしはあまりオススメはしません。

古米が中途半端に余っている、という場合なら使えそうですね。

長いもの痛み・かゆみを緩和法
  • 酢orレモン汁を塗り込む
  • 付いた部分を温める
  • 米でこすり洗いする

まとめ

  • 長いもの痛み・かゆみの原因はシュウ酸カルシウム。
    • 針状の結晶であるシュウ酸カルシウムの性質により、皮膚に付着するとチクチク痛みかゆみを引き起こす。
  • 長いもの痛み・かゆみを予防するには「皮を厚めに剥く」「冷凍する」「酢orレモン汁を使う」という3通りの方法がある。
  • 長いもの痛み・かゆみを抑えるには「酢orレモン汁を塗り込む」「温める」「米でこする」という3通りがある。

長いもの痛み・かゆみにはちゃんとした理由と予防対策法があったのですね。

これなら、もう長いもの痛み・かゆみも怖くありません!

栄養価が高く料理のバリエーションが豊富な長いもをもっと積極的に使っていきましょう♪

※参考 やませながいも ながいもQ&A

やませながいもが販売する冷凍とろろは↓

タイトルとURLをコピーしました