前回の記事で「熱中症対策には味噌汁がオススメ!」とお伝えしました。
しかし、そんな夏の味噌汁は保存方法を間違えるとお腹を壊す原因に!
今回は「味噌汁の保存方法」についてまとめました。
味噌汁の保存方法について
味噌汁の室温保存は、食中毒の危険があるためオススメできません。

栄養たっぷりな味噌汁はとても腐りやすい汁物。
夏場はそのまま2~3時間放置しておくだけで菌がドンドン繁殖してしまいます。
夏場の味噌汁の室温保存は長くても3時間以内にとどめましょう。
味噌汁の冷蔵保存について
味噌汁を保存するときは冷蔵保存がオススメです。
ただ冷蔵保存をした場合でもできるだけ作ったその日に食べきりましょう。
夏場以外の季節は2~3日は保存できますが、やはり早めに食べきりましょう。
夏場はある程度の粗熱が取れたら、すぐに冷蔵庫で冷やし始めることをオススメします。
熱いものを冷蔵庫へ入れると冷蔵効率が下がりますが、大切なのは味噌汁が腐り始める前に冷やすこと!
秋から冬、春にかけては室温で粗熱をしっかり取ってから冷蔵庫に入れたほうが良いです。
また、冷蔵保存の時、鍋のまま保存するときは必ずフタを閉めましょう。
タッパーなど密封できる清潔な容器へ移し替えるのもOKです。
味噌汁は冷凍保存できる?
味噌汁は冷凍保存ができます。
冷凍保存であれば1週間ほどは保存可能です。
ただ、味噌汁を冷凍すると風味が落ちることと、具材によっては食感が変わってしまうため、味噌汁の冷凍保存はあまりオススメはできません。

正直、冷凍するくらいだったらその前に飲み干してしまった方が良いと思います。
冷凍する場合は一杯ずつタッパーなどの密閉容器に入れましょう。
また、具材は取り除き、汁だけで冷凍するのが一番失敗が少ない方法です。
具材は解凍後に改めて加えましょう。
味噌汁の再加熱について
冷蔵・冷凍した味噌汁を食べるときは再加熱します。

ただ、味噌汁は沸騰させると風味が飛んでしまうというデメリットが!
そのため、味噌汁を再加熱するときは沸騰直前で火を止めることをオススメします。
温めるときは鍋のフタは必ず開け、火を点ける前にお玉などでかき混ぜることもお忘れなく。
しかし『冷蔵庫にしまい忘れ室温に放置してしまった』などの場合には、しっかり沸騰させて殺菌すべきでしょう。
風味や香りが飛んでしまうため、沸騰後は出汁を加えると美味しく頂けますよ。
電子レンジで再加熱することは可能?
冷蔵した味噌汁の再加熱は電子レンジでも可能です。
冷凍した味噌汁は液体に戻してから電子レンジで加熱します。
加熱する前に汁を底からかき混ぜましょう。
また、少し大きめの耐熱容器に入れ、ラップをふんわりかけるのも忘れずに。
加熱時間は一杯当たり500~600Wで1分半ほどが目安。
温めすぎると風味が飛ぶので注意。
けれども、中途半端にぬるいと殺菌ができず危険なので、最低でも湯気が出るくらいにしっかり温めましょう。
手作りインスタント!「冷凍味噌玉」の作り方
ここまで、味噌汁を保存する方法についてまとめてまいりました。

しかし、味噌汁は保存せず、作りたてをそのまま飲みきるのが一番です。

特に夏場は食中毒のリスクが上昇するから保存は避けるべきでしょう。
「一杯分をわざわざ作るのは面倒」ですよね?
そんなときオススメなので「冷凍味噌玉」。
「味噌玉」とは茶碗一杯分の味噌に具材を混ぜ込み、丸く成形してから冷凍したもの。
簡単に言えば手作りのインスタント味噌汁です。
味噌は塩分濃度が高いため冷凍しても凍りません。
さらに、冷凍することで味噌の発酵が抑えられ、味の劣化や風味の減少を抑えることにもつながります。

我が家ではもう10年以上も味噌を冷凍保存しています。買ってきた瞬間に冷凍庫INです。
したがって、冷凍庫へ入れることで、お湯を注ぐだけですぐに食べられる味噌玉を良い状態で保存できます。
ここからはそんな味噌玉の作り方をまとめていきます。
味噌玉の作り方
味噌玉の分量・作り方です。
まずは味噌玉1個分の分量となります。
- 味噌:小さじ2ほど
- 顆粒だしなど:少々
- 具材:お好みで
とてもザックリしています。
味噌玉1個分の味噌は小さじ2ほど。
大きさはピンポン球より少し小さいくらいです。
顆粒だしは和風のもの、かつお節などでもOKです。
具材は乾燥野菜・ワカメや油揚げなど乾物系がオススメ。
生の食材を入れるときは、ネギなど加熱しなくても食べられる食材を選びましょう。
続いて作り方ですが『材料を全て混ぜ、丸く成形するだけ』です。
成形したものは1個ずつラップに包むのが定番。
けれども近年は味噌玉専用のタッパーも販売されていて、こちらを使うのもオススメです。
【まとめ】味噌汁の保存
- 室温保存は基本NG
- 冷蔵庫保存は長くて3日まで、夏場はその日のうちに
- 冷凍保存は1週間ほど
- 再加熱は殺菌のためほぼ沸騰させるべき
- 一杯分の味噌玉作りがオススメ
ここまで、味噌汁の保存方法についてまとめました。
夏場に味噌汁を室温で保存することは避けましょう。
冷蔵庫でも1日以内が限度です。
栄養がたっぷりなので熱中症対策にピッタリの味噌汁。
作ったらすぐに飲む!を徹底し、元気に夏を乗り切りましょう。



