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ガスパチョとはどんなスープなのか?どの国の料理で、発祥は?名前の由来と簡単レシピについて

厳しい猛暑の夏に飲みたい冷製スープ「ガスパチョ」についてまとめました。

名前は知っているけれど、よく分からないスープ・ガスパチョ。

ガスパチョはどの国の料理で、発祥地はどこなのか?

また、ガスパチョの名前の由来と、簡単な作り方についてまとめています。

「ガスパチョ」とは?

ガスパチョはトマトを使った冷製スープというのが一般的です。

ガスパチョ
Ирина КудрявцеваによるPixabayからの画像

本来は、すり鉢とすりこぎを使いすりおろしたトマトを使ったスープでした。

しかし、現在ではミキサーなどで攪拌したトマトを使うのが主流。

また、すり潰してピューレ状にせず、角切りのままスープにする場合もあります。

使われる食材は、トマトの他にキュウリやピーマン、玉ねぎなど夏野菜が中心。

さらに、パンを加えるのもガスパチョの特徴です。

調味料は塩や酢、ニンニク、オリーブオイルなど。

お好みで、オレガノなどのハーブを加えることもあります。

これらの材料を生のまま、ミキサーへ入れて攪拌すればガスパチョは完成します。

ガスパチョは火を使わないから夏の料理にうってつけですね。

「ガスパチョ」はどの国の料理?

冷製スープである「ガスパチョ」はスペインの料理です。

スペイン アンダルシア
Barbara IandoloによるPixabayからの画像

ポルトガル料理でもありますが、スペイン料理としてのガスパチョが有名。

日本人が思い浮かぶ代表的なスペイン料理の1つと言えるでしょう。

ガスパチョ発祥の地とは?

ガスパチョの発祥の地はスペインの南部、アンダルシア地方とされています。

アンダルシア地方の夏はとにかく暑く、最高気温は40度を超える日も。

また、湿度も低く、6月から9月ごろまでは雨がほとんど降らないことでも知られています。

このアンダルシア地方の厳しい夏を乗り切るため、冷製スープ・ガスパチョは生み出されました。

ただ、このガスパチョ発祥にはいくつか別の説も存在します。

ガスパチョが生まれたきっかけ(別の説)

ガスパチョは、ローマ軍団が水筒に入れて持ち運んだ『ポスカ』という飲みものが起源ではないか?という説もあります。

このポスカは、水・酢・塩・刻みハーブから作られた飲みもの。

現在、よく知られるガスパチョは、ポスカにトマトやパン、ニンニク、オリーブオイルを加えたものとなります。

そもそも、トマトは今でこそ人気の野菜ですが、広く食べられるようになったのは18世紀(1701~1800年)ごろ。

トマトが食べられるようになったのにつれ、ガスパチョにもトマトが加えられるようになったとされています。

ポルトガルのガスパチョについて

ガスパチョ発祥の地であるスペインの隣国であるポルトガル。

そんなポルトガルでは、南部・アレンテージョ地方のガスパチョが有名です。

また、アルガルヴェ地方のガスパチョも知られています。

ポルトガルのガスパチョは、スペインのガスパチョに比べてパンの割合が多く、白っぽい見た目をしているのが特徴です。

また、ハーブ(オレガノ)が加えられることも多いのがポイントとされています。

「ガスパチョ」の名前の由来について

ガスパチョ(gazpacho)は『びしゃびしゃしたパン』という意味のアラビア語が由来とされています。

また、ラテン語で欠片・かけらを意味する『カスパ(caspa)』や、ヘブライ語でバラバラに千切るという意味の『ガザズ(gazaz)』が由来であるとも言われます。

家庭で作る「ガスパチョ」レシピ

ガスパチョは『野菜を切る』、『ミキサーに野菜・調味料を入れる』、『冷蔵庫で冷やす』の3ステップで完成する簡単スープです。

トマト
hartono subagioによるPixabayからの画像

加熱する必要がないので、火を使いたくない暑い日の料理にピッタリ!

さらに、野菜を生のまま、ビタミン・ミネラルを壊さずに摂取できるのも特徴。

花緒
花緒

まさに、夏を乗り切るための冷製スープですね。

ガスパチョの材料・分量

トマト2個・300gを使う場合の、ガスパチョの材料・分量です。

トマト2個・300gでは3~4人分の材料となります。

まずは野菜・パンの分量です。

トマト2個・300gほど
キュウリ1/2~1本
玉ねぎ1/4個
ピーマン1個
食パン6枚切り・1枚

ピーマンはなくてもOK、赤パプリカで代用も可能です。

トマトはできるだけ熟しているものを選びましょう。

つづいて調味料の分量です。

適量(小さじ1/2ほど)
大さじ1
オリーブオイル大さじ1
胡椒お好み

調味料は味見をしながら調節してください。

また、水と氷は合わせて200mlとなるくらいを目安に使います。

水と氷は冷やしたトマトジュース・200mlでも代用OKです。

【ミキサーあり】ガスパチョの作り方

  1. 野菜と食パンをざく切りにする
    • トッピング用に刻んだキュウリを残しておいてもOK
  2. ミキサーに野菜・食パン・オリーブオイル以外の調味料・水と氷を加え、滑らかになるまで攪拌する
    • 攪拌後、食べるまで冷蔵庫で冷やしてもOK
  3. 器に盛り、オリーブオイルを垂らす

手作りしたガスパチョは冷蔵庫で3~5日ほど保存できます。

小分けにして冷凍保存もできるので、飲みきれない場合はしっかり保存しましょう。

【ミキサーなし】ガスパチョの作り方

ガスパチョは、ミキサーの代わりに『おろし器』を使っても作れます。

また、本来の作り方通りにすり鉢とすりこぎで作るのもあり。

おろし器を使う場合は、氷が砕けないのでトマトジュース200mlを使います。

それでは作り方です。

  1. 野菜を使いやすい大きさに切る
  2. 野菜をおろし器ですりおろす
  3. 食パンは包丁で細かく刻む
  4. おろした食材をボウルに入れ、トマトジュース・調味料を混ぜる
  5. 冷蔵庫で冷やす

すぐ飲む場合は冷蔵高で冷やさなくても大丈夫です。

また、食パンは無理して入れる必要はありません。

【まとめ】ガスパチョについて

  • 一般的に、ガスパチョはトマトを使った冷製スープ
  • スペイン・アンダルシア地方が発祥のスペイン料理で、ポルトガル料理でもある
  • 名前の由来は『びしゃびしゃにしたパン』
  • 加熱工程がないため、暑い日でも作りやすい

ここまで、冷製スープ・ガスパチョについてまとめました。

名前こそ知っていたものの、どんなスープなのか知らなかったガスパチョ。

簡単に作れることが分かったので、これから食卓のスタメンになりそうです!

レンジで1分20秒簡単お手軽本格スープ
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