市販のジュースやコーヒーなどを固める、ゼラチンを使ったゼリーの作り方をまとめました。
飲料に対して必要なゼラチンの割合とは?
また、冷たい・温かい飲料での作り方の違いもまとめます。
混ぜるとゼラチンが固まらない食材とは?ゼラチンを使ったゼリー作りの基本をCheckしましょう!
使用するゼラチンについて
今回のレシピでは森永製菓『クックゼラチン』かマルハニチロ『ゼライス』の使用をオススメします。
いずれも顆粒(粉)タイプのゼラチンで、1袋あたり5g。
溶かす温度や作れるゼリーの量も同じなので互いに代用OKです。
森永製菓『クックゼラチン』
マルハニチロ『ゼライス』
ゼリーの材料・作り方
ゼラチン1袋・5gあたりで作れるゼリーは250mlほど。
飲料に対するゼラチンの割合は2%前後を目安に調節しましょう。
ゼリーにしたい飲料を多くすれば柔らかく、少なくすればしっかり食感に仕上がります。
ここからは、飲料が冷たい・温かい場合の2通りの作り方をまとめていきます。
ゼリーにしたい飲料が『冷たい』場合
ゼリーにしたい飲料が『冷たい』場合のゼリーの作り方です。
まず材料は
- 粉ゼラチン1袋:5g
- 冷たい飲料:200ml
- 80℃以上のお湯:50ml
となります。
つづいて作り方です。
- 80℃以上のお湯でゼラチンをよく溶かす
- ゼラチンがしっかり溶けたら飲料を加え、混ぜ合わせる
- 容器に分け、冷蔵庫で冷やす
- 1時間以上冷やし、固まったら完成
冷やし固める時間は容器の大きさや冷蔵庫の温度により変わります。
1時間はあくまで最短。
固まる時間は2~3時間ほどを目安にしてください。
ゼラチンをお湯で溶かす理由は?
まずゼラチンをお湯で溶かす理由は、ゼラチンは50℃以上でないと溶けないため。
冷たい飲料にそのまま加えてもしっかり溶けず、飲料全体が固まらなくなってしまいます。
ただし、ゼラチンを溶かすお湯の温度は『クックゼラチン』や『ゼライス』の場合は80℃以上ですが、他のゼラチン製品の場合は50℃前後と指定されていることも。
お菓子用は使いやすいように高温でもOKですが、通常のゼラチンはあまり高温だとゼラチンのたんぱく質が変質し、しっかり固まらなくなってしまう可能性もあります。
そのため、ゼラチンを使ってゼリーを作る場合は、商品パッケージの説明書きをよく読んでから作りましょう。
ゼリーにしたい飲料が『温かい』場合
ゼリーにしたい飲料が『温かい』場合のゼリーの作り方です。
まずは材料です。
- ゼラチン1袋:5g
- 80℃以上の温かい飲料:250ml
つづいて作り方です。
- 温かい飲料にゼラチンを直接加える
- よく混ぜて溶かす
- 器に入れ粗熱を取る
- 冷蔵庫に入れて冷やし固める
80℃以上の温かい飲料なら、ゼラチンが溶けるため、ゼラチンを直接振り入れてOK。
よく混ぜて溶かした後、しっかり粗熱を取ることが重要です。
コーヒーのようにもともと温かい飲料やスープをゼリーにしたい場合にオススメです。
さらに、もともとは冷たい飲み物を加熱してからゼラチンを振り入れるのもあり。
水で薄まることがないのがメリットですね。
しかし、ゼラチンを入れてから沸騰させてしまうとたんぱく質の変質によりゼラチンが固まりにくくなってしまうため注意しましょう。
ゼリーを作るときの注意点
ゼラチンでゼリーを作るときの注意点はたんぱく質分解酵素が含まれるフルーツを使わないこと。
たんぱく質分解酵素が含まれる主なフルーツは
- パイナップル
- キウイ
- イチジク
- パパイヤ
となります。
たんぱく質分解酵素とは、文字通り、たんぱく質をアミノ酸に分解する酵素のことです。
酢豚にパイナップルを入れるのは、パイナップルに肉を柔らかくする働きがあるため、と聞いたことはありませんか?
まさに、その肉を柔らかくするのがたんぱく質分解酵素の働き。
ゼラチンの主成分はたんぱく質です。
たんぱく質分解酵素が含まれるフルーツと混ぜると、たんぱく質が分解され、ゼラチンの固まる働きが損なわれ、固まりにくくなってしまいます。
缶詰のフルーツならOK
たんぱく質分解酵素が含まれているフルーツでも、実は缶詰のフルーツならOKです。
酵素は高温により活性を失います。
缶詰は製造の過程で高温処理されるため、たんぱく質分解酵素が活性を失い、ゼラチンの固まる働きに影響を及ぼしません。
そのため、缶詰のパイナップルならゼリーに混ぜても大丈夫です。
酸味が強いフルーツも注意?
たんぱく質分解酵素だけでなく、酸味の強いフルーツも要注意!
レモンやオレンジなど柑橘類の果汁にはゼラチンを分解する作用があります。
そのため、ゼリーが固まりにくくなり、ドロッとした仕上がりになることも。
柑橘類でゼリーを作るときはジュースやゼラチンの量を調節しましょう。
ここまで、ゼラチンを使うゼリーの作り方についてまとめました。
押さえておくべきポイントは、
- ゼラチンはお湯でしっかり溶かす
- たんぱく質分解酵素を含むフルーツを生で使わない
- 酸味が強いフルーツも注意
という3点です。
つづいての記事では、ゼラチンをゼリー以外に活用する方法についてまとめます。