レタスを使った人気サラダと言えばシーザーサラダ。
ファミレスには必ずと言っていいほどあるシーザーサラダですが、その名前「シーザー」とはどういう意味なのでしょう?
シーザーだから人名?人の名前だったら誰が由来になっているのでしょうか?
さらに、シーザーサラダに必要なレタス・ドレッシングについても調査しました。
手作りシーザードレッシングのレシピも紹介しています♪
そもそも「シーザーサラダ」とは?
シーザーサラダとはシーザードレッシングをかけたレタスのサラダです。
レタスは主にロメインレタスを使用します。
また、トッピングとしてゆで卵やクルトン、粉チーズをかけることもあります。
シーザーサラダにはこれといった定義がないので、基本、シーザードレッシングがかかっていればシーザーサラダです。
シーザーサラダの「シーザー」とは誰?
シーザーサラダで一番気になるのはその「シーザー」というかっこいい名前。
「シーザー」は海外で人名として使われる名前です。
よって、シーザーサラダに関係する人の名前が付けられた?と考えても不自然ではないでしょう。
というわけで、シーザーサラダの「シーザー」の正体について調べてみました。
予想:ジュリアス・シーザーが由来?
調べる前にわたしがうっすら予想していたのはジュリアス・シーザーが関係しているというもの。
ジュリアス・シーザー(紀元前100年~紀元前44年)は、シェイクスピアの戯曲のタイトルにもなった古代ローマの偉人です。
『ブルータスよ、お前もか』という台詞を発した人物ですね。
↑まさに『ブルータスよ、お前もか』と言い、暗殺されかけているところの絵ですね。
また『賽は投げられた』という言葉でも有名です。
ちなみにジュリアス・シーザーという名前は英語読みで、古典ラテン語ではガーイウス・ユーリウス・カエサルと言います。
おそらくこちらの名前で世界史の前の方のページに登場します。
わたしの予想は、このジュリアス・シーザーから名前を頂戴しシーザーサラダになったというもの。
名前を頂戴した理由は、
- ジュリアス・シーザーが作ったサラダだから
- ジュリアス・シーザーが好きなサラダだったから
などが考えられます。
我ながら結構いい線行っているのではと思っていました。
こうして調べたところ、このジュリアス・シーザーがシーザーサラダに関係しているという予想は間違いでした。
レタスは紀元前6世紀には栽培が始まっていたので、レタスを使ったシーザーサラダをジュリアス・シーザーが食べることは可能でした。
けれども、シーザーサラダが生まれたのは今から100年ほど前のこと。
実は歴史が浅いサラダだったのです。
シーザーサラダの生みの親
シーザーサラダを生み出したのはシーザー・カルディーニ(Caesar Cardini)という人物です。
シーザーさんはメキシコ・ティフアナという町でシーザーズ・プレイズというレストランを経営していました。
このレストランにおいて、1924年7月4日にシーザーサラダは生まれました。
7月4日はアメリカの独立記念日。
1924年のアメリカは禁酒法により国内ではお酒が飲めませんでした。
しかし、隣同士でも他国であるメキシコなら禁酒法がないためお酒はOK。
ティフアナはアメリカに隣接する町だったので、独立記念日はアメリカからお酒を飲むために多くの客が訪れお祭り状態に。
レストランの材料が底を尽きかけるなか、残ったレタスとあり合わせの材料を使い即興で作り上げたのが初のシーザーサラダでした。
この即興サラダ、その美味しさからあっという間に人気サラダになります。
その人気ぶりは、わざわざアメリカ人がサラダのためだけにレストランへ足を運ぶほどでした。
そんなアメリカ人たちがサラダをアメリカで広め、シーザーが作ったサラダということで「シーザーサラダ」と呼ばれるようになったのです。
やはり「シーザー」が人名であったのは正しかったですね。
このシーザーサラダの発祥に因み、日本ではキューピー(株)により7月4日がシーザーサラダの日として定められています。
シーザーサラダのレタス・ロメインレタスとは?
ロメインレタスはレタスの一種で立ちレタスに分類されます。
見た目はレタスというより白菜やほうれん草が近いですね。
わたしたちがよく知るのは↓のような葉が丸く巻かれる結球型のレタス。
一方、ロメインレタスは葉が中心部分しか丸まらないため半結球型レタスと言われます。
レタスの分類について詳しくは↓
一般的なレタスに比べシャキシャキ感が強く、歯ごたえがあるのが特徴。
葉がしっかりしているので加熱にも向いています。
日本ではマイナーなレタスですが、アメリカなどでは一般的に食べられているレタスでもあります。
シーザーサラダにロメインレタスが使われるのは、最初に作られたシーザーサラダでロメインレタスが使われたからとされています。
ただ、日本では普通のレタスを使用したシーザーサラダが一般的ですね。
シーザードレッシングとは?
シーザードレッシングにちゃんとした定義はありません。
ただ、Wikipediaには
ロメインレタスまたはレタスおよび、場合によりルッコラ(ロケット菜)の上に、生あるいは半熟の鶏卵または卵黄、ニンニク、塩、コショウ、レモン汁、オリーブオイル、ディジョンマスタード、ウスターソースから作られるシーザードレッシングに、削りおろしたパルメザンチーズとクルトンをトッピングして仕上げる。
シーザーサラダ―Wikipedia
と書かれていました。
このドレッシングの材料を書き出してみると、
- 卵(全卵・卵黄)
- にんにく
- 塩・こしょう
- レモン汁
- オリーブオイル
- デジョンマスタード
- ウスターソース
となります。
ウスターソースが入っているというのは少し意外です。
シーザーサラダ=チーズというイメージがありましたが、この場合、チーズはトッピングですね。
また、シーザーサラダには現在アンチョビが入ることが多いですが、初期のレシピには入っていませんでした。
市販のシーザードレッシングの材料は?
現在、シーザードレッシングはいろいろなメーカーから市販されています。
そのうち、特にメジャーと言っていいキューピー株式会社の「シーザーサラダドレッシング」の材料を見てみます。
食用植物油脂(国内製造)、チーズ、砂糖、醸造酢、食塩、チーズ加工品、にんにく加工品、濃縮レモン果汁、卵黄、香辛料、酵母エキス、酵母エキスパウダー、香味食用油、アンチョビーソース、卵たん白加水分解物/調味料(アミノ酸等)、増粘剤(キサンタンガム)、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・大豆・りんごを含む)
キューピー株式会社 キューピーシーザーサラダドレッシング
この原材料を見ると、初期のドレッシングにけっこう忠実だということが分かりますね。
ただし、トッピングだったチーズはドレッシングの中に入っています。
けれどもチーズが最初からドレッシングに入っているこちらの方が馴染み深いですね。
参考の商品はこちらです↓
手作りシーザードレッシングのレシピ
シーザードレッシングは材料さえあれば家庭で簡単に作ることも可能です。
しかし、
- 卵(全卵・卵黄)
- にんにく
- 塩・こしょう
- レモン汁
- オリーブオイル
- デジョンマスタード
- ウスターソース
という材料をすべて集めるのは面倒・・・。
そんな中、キューピー株式会社のHPに簡単に作れるシーザードレッシングのレシピが掲載されていたので、ご紹介します。
シーザードレッシングの材料である卵・酢(レモン汁)・油をマヨネーズで代用している簡単レシピです。
また、ヨーグルトドリンクは普通のヨーグルトや牛乳でも代用OKだと思います。
パルメザンチーズはいわゆる粉チーズとなります。
作り方は材料をすべて混ぜるのみなのですが、より美味しく作るにはいくつかコツがあります。それは、
- にんにく
- マヨネーズ・ヨーグルトドリンク
- パルメザンチーズ
- 黒こしょう
の順番に材料を混ぜていくこと。
にんにくを一番最初に混ぜることで、香りが立ち風味が良くなります。
ドレッシングが完成したら、レタスやクルトンと一緒に和えてシーザーサラダの完成です。
まとめ
- シーザーサラダはレタス(ロメインレタス)にシーザードレッシングをかけたサラダ。
- シーザーサラダの名前はメキシコの料理人・シーザーさんが作ったことが由来。
- シーザーサラダに使われるロメインレタスは、葉が硬めで丸まらないレタスのこと。
- シーザードレッシングは卵・レモン汁・オリーブオイル・調味料を混ぜたドレッシングで、チーズはあくまでトッピングだった。しかし、現在はドレッシングに入っているのが一般的。
シーザーサラダについて、意外と何も知らないことに驚きました。
何となくずっと名前はジュリアス・シーザーに関係していると思っていたので、全然つながりがなくビックリです。
また、簡単にツ切れるレシピを掲載したので、ぜひご家庭でマネしてみてくださいね♪