夏に旬を迎えるため、そろそろスーパーで安売りされ始めるレタス。
「安いから思わずいっぱい買ってしまった!」なんて方もいるのではないでしょうか?
そんな節約上手な方に、レタスを長持ちさせる冷蔵保存方法をご紹介します!
保存術を知れば、冷蔵庫でレタスが10日間新鮮にストックできます。
もうレタスを買いすぎても大丈夫!
さらに、カットレタスの保存術や、レタスが赤く変色する理由も調査しました。
<基本>レタスの冷蔵保存
レタスは丸のままの状態なら冷蔵で1週間ほど保存が可能です。

そんなレタスの冷蔵における保存方法として、最低限やっておくべきことはレタスを包むこと。
乾燥に弱いレタスの保存は、できるだけ水分を逃がさないようにすることが重要になります。
保存方法は2ステップ。
- 湿らせたキッチンペーパーor新聞紙で包む
- ポリ袋にいれ、袋の口をしめる
キッチンペーパーor新聞紙のみ、ポリ袋のみでもOKですが、より保存性を高めたいならこの2ステップを守るのがオススメです。
また、冷蔵庫にしまう際は芯を下向きにして入れましょう。
ただし、レタスは乾燥に弱いものの、水分が多く腐りやすいのもまた事実。
キッチンペーパーをグチャグチャに濡らすと逆効果だったりします。
そのため、レタスに水分が付いている場合は水を付ける必要はありません。
レタスがしっかり乾いている場合は霧吹きで軽く湿らせる程度に濡らしましょう。
野菜の保存用に特化した袋もあります↓
レタスの保存は「芯」が肝心!
基本の保存方法だけじゃ物足りない!もっと、長持ちさせたい!
という方向けには、レタスの「芯」に対する保存方法をご紹介します。

全部で3通りあり、お好きな方法をお試しください。
芯をくり抜く
レタスの芯に対する保存方法その1は芯をくり抜くです。
芯をくり抜く理由は、芯をそのままにしておくと芯に栄養が集中してしまうためです。
レタスに限らず葉もの野菜全般は葉で作った栄養を芯に集めるはたらきをします。

栄養を集めて成長しようとするんだね。
↓では「白菜の保存」についてまとめています。
このはたらきはレタスが収穫されてからも続くため、芯をそのままにしておくと栄養が葉からどんどん失われてしまうのです。
そのため芯をくり抜くことで栄養が芯に向かうのを防ぎ、鮮度を保つことができます。
芯のくり抜きはできるだけ包丁を使わず、手で行いましょう。
レタスは全体的に葉が柔らかいので、親指でグッと芯を押し込めばズボリと抜け落ちます。
芯をくり抜いた後は、濡らしたキッチンペーパーを詰めておくことで乾燥が防げます。

少し面倒ですが、買ってきたけどしばらく使わないというときぜひ試して欲しい保存術です。
芯に爪楊枝を刺す
レタスの芯に対する保存方法その2は芯に爪楊枝を刺すです。
芯に爪楊枝を刺す理由は『その1 芯をくり抜く』と同じで、芯に栄養が向かうのを防ぐためです。
爪楊枝を刺すことで芯の成長を阻止することができ、結果、栄養が運ばれなくなります。
指す爪楊枝は1本ではなく数本分がオススメです。
くり抜くよりも簡単にできるので、時間が無いときはこの方法で十分でしょう。
ちなみに、こんな製品もあります。

デザインは違いますが同じはたらきの製品です↓
芯に小麦粉をまぶす
レタスの芯に対する保存方法その3は芯に小麦粉をまぶすです。
芯に小麦粉をまぶす理由は芯からの乾燥を防ぐためです。
芯を数㎜ほど切り落とし、新しく露出した断面に小麦粉を付ければOKです。
料理をする家庭なら必ずある小麦粉を使う、もっとも安上がりな方法ですね。
カットレタスの保存方法
カットレタスは保存に向いていません。

カットレタスの保存期間は1日ほど、長くてもカット翌日には食べ切りましょう。
基本的に野菜は切ったところから劣化が進むので、バラバラに切られたカットレタスは至る所から劣化が進み、すぐに傷んでしまうのです。
けれども、どうしても食べきれないという場合には、鮮度を長持ちさせるコツがいくつかあります。
- 手でちぎる
- 包丁は使わない
- 水気はしっかり切る
- 湿ったキッチンペーパーor新聞紙で包む
- ポリ袋に入れて、冷蔵庫で保存
保存の基本は<基本>レタスの冷蔵保存と変わりません。
また、カットレタスは必ず冷蔵庫で保存しましょう。
古いレタスが赤く変色する理由
レタスは古くなり鮮度が落ちると切り口から赤く変色していきますよね?

このようにレタスが赤く変色するのはポリフェノールのはたらきに理由があります。
レタスに含まれるポリフェノールは空気に触れると赤く変色する褐変(かっぺん)を起こします。
この褐変には、レタスの切り口が空気に触れこれ以上酸化しないように保護するはたらきがあります。
そのため、赤く変色する=レタスが傷んでいるというわけではありません。
ただ、切ってから時間が経っているため鮮度が落ちていることは否定できません。
よって、レタスは赤く変色している部分も食べることができます。
生食も問題ありません。
レタスが赤く変色する理由と「レタスの名前の由来」についてまとめた記事は↓
レタスの赤変色を抑える方法

いくら食べても大丈夫、と言われても赤いレタスは食べづらい・・・。
という方には、レタスが赤く変色しにくくなる保存方法をお伝えします。
金属製の包丁を使わない
レタスの変色防止術その1は金属製の包丁を使わないです。
金属製の包丁でレタスを切ると、ポリフェノールが金属と反応してしまい褐変が進んでしまいます。
すぐに食べる場合なら問題ないですが、少し時間を置く場合は金属製の包丁を使うのは避けるべきでしょう。
サラダなどに使用するときは、1枚ずつ手で剥がし、手でちぎって盛り付けるのがオススメ!
また、せん切りなど細く切る場合はセラミックなど金属製ではない包丁を使えば、褐変を抑えつつ切ることも可能です。
金属製ではないセラミック製の包丁は↓
さらに、包丁で切るときは繊維を壊さないように繊維に沿って切るのがベスト!
芯に向かって垂直に切るのが良いようですね。
酢水orレモン水or食塩水に浸す
レタスの変色防止術その2は酢水orレモン水or食塩水に浸すです。
酢水orレモン水or食塩水に浸す理由は切り口の酸化を防ぐためとなります。
りんごの変色を防ぐのと同じ理由ですね。
浸す時間はごく短時間でOK。
浸した後はよく水を切り「<基本>レタスの冷蔵保存」と同じ方法で保存します。
レタスの冷蔵保存まとめ
- レタスは湿らせたキッチンペーパーor新聞紙で包んでから、ポリ袋に入れて冷蔵保存する。
- 芯をくり抜く・爪楊枝を刺す・小麦粉をまぶすとより保存性が高まる。
- カットレタスは保存に向かないので、早めに食べきる。
- レタスが赤く変色するのはポリフェノールの褐変というはたらきで、食べても害は無い
- 褐変を防ぐには金属製の包丁を使わない、酢水・レモン水・食塩水に浸けるという方法がある
夏が旬ながら傷みやすいレタスの保存についてまとめました。
細かいですが、保存法をしっかり守れば安売りレタスをたくさん買っても腐らせません!
美味しく新鮮なレタスを味わうためにもぜひ活用してみてくださいね。