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「充填豆腐」とは?木綿豆腐・絹豆腐との違いやメリット、栄養価も!

パックにみちみちと詰められた「充填豆腐」。

今では普通に食卓に並ぶこの充填豆腐と木綿豆腐・絹豆腐の違いとは?

充填豆腐を選ぶメリットと栄養価についてもまとめています。

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「充填豆腐」とは

充填豆腐の『充填(じゅうてん)』は隙間がないように空間に物を詰めて塞ぐという意味の言葉です。

漢字はそれぞれ『充=満たす・充ちる、填=埋める』という意味を持ちます。

つまり、充填豆腐はパックの中に隙間なく詰められた豆腐となります。

充填豆腐
花緒撮影

一般的な豆腐はパックと豆腐の隙間に水が入っていますよね?

しかし、充填豆腐は↑の画像のように水が入る余地がなく、ピチピチに豆腐が詰められています。

充填豆腐の作り方

充填豆腐はパックに豆乳と凝固剤(にがり)を入れて密閉してから加熱、その後冷却することで作られます。

充填豆腐の作り方
  1. パックに豆乳と凝固剤を入れる
  2. パックを密閉する
  3. パックごと加熱する
  4. 冷却する

密閉してからパックごと加熱することで衛生的なのが最大の特長ですね。

また、パックに充ち満ちているので輸送性が高く、崩れにくいのも魅力と言えます。

木綿豆腐・絹豆腐との違いは?

充填豆腐と木綿豆腐・絹豆腐の違いは作り方にあります。

先ほど説明した通り、充填豆腐はパックごと加熱・冷却して豆乳を固めます。

一方で木綿豆腐と絹豆腐はいずれも固めてから『水にさらす』という工程があります。

さらに、水にさらした後に一丁ずつの大きさに切り分け、水とともにパック詰め

『切り分ける』という工程があるため、木綿豆腐・絹豆腐は「カット豆腐」と呼ばれることもあります。

木綿豆腐・絹豆腐にはある『水にさらす』という工程がないため、充填豆腐にはアク、つまり『にがり』が残るというデメリットが!

にがりはその名の通り強い苦みがあります。

そのため、充填豆腐によっては苦みを感じることもあるかもしれません。

しかし、苦みを感じたとしても少々、人によってはむしろ旨みに感じることもあるようです。

花緒
花緒

わたしは普段、充填豆腐に何もかけずそのまま食べていますが苦みを感じたことはありません。苦みがとても苦手!という方は注意が必要ですが、そうでなければ気にする必要はないかと思います。

木綿豆腐・絹豆腐の違いとは?⇒

充填豆腐の味わい

充填豆腐は絹豆腐と同じ濃い豆乳が使われることが多く、作り方も絹豆腐が近いのがポイント。

そのため、味わい・舌触りが絹豆腐に似ていて、とても滑らかです。

メーカーや製品にも寄りますが、絹豆腐よりも柔らかめなので加熱料理にはあまり向きません。

また、柔らかすぎるので重しをする水切りなどは難しいでしょう。

冷や奴やサラダなどそのまま食べられる料理に使用するのがオススメです。

「充填豆腐」のメリット

充填豆腐
花緒撮影

充填豆腐のメリットを3つまとめます。

価格が安い

充填豆腐は機械による自動生産ができるため、比較的安価で販売されているのが特徴です。

わたしがいつも買っている充填豆腐も1パック・150g×3パック入りで税込100円以下。

1パック・300~400gほどのカット豆腐は税込80円前後が多いので、カット豆腐と比べてもやや高い程度です。

充填豆腐には加熱OKなパックの価格も含まれているので、相当お得と言えますね。

保存期間が長い

充填豆腐の最大のメリットと言えるのが保存期間の長さ

製品によって異なりますが大抵2週間ほど、長ければ1カ月以上も長持ちする商品もあります。

カット豆腐はせいぜい一週間ほどなので倍以上は長持ちです。

また、最近では保存食として常温で半年以上保つものも販売されています。

↑の製品は保存料不使用なのに製造後216日間も保存が出来るという豆腐です。

豆腐も進化していますね・・・。

一般的な充填豆腐は冷蔵保存です。また、いずれの豆腐も未開封の場合となります。開封した豆腐は速やかに食べきりましょう。

パックごと加熱できる

充填豆腐はパックごと電子レンジ加熱or湯煎ができるというメリットがあります。

加熱が出来るかどうかはメーカー・製品によって異なります。説明書きをよく読み、温めすぎにはご注意ください。

電子レンジでの加熱の場合は、パックの角を少しだけ開けてから加熱しましょう。

湯煎の場合はパックを開けずにそのままお湯で温めます。

加熱時間はいずれも1分半前後、季節やお好みで調節してください。

充填豆腐の栄養価

充填豆腐の栄養価です。

作り方が似ている絹豆腐の栄養価と数値を比較します。

これより記載の数値はすべて「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」を参考にしています。

  • 絹豆腐:豆類/だいず/[豆腐・油揚げ類]/絹ごし豆腐
  • 充填豆腐:豆類/だいず/[豆腐・油揚げ類]/充てん豆腐

<基本>の栄養価を比較

まずは、絹豆腐と充填豆腐の基本の栄養価を比較します。

栄養素絹豆腐充填豆腐
エネルギー56kcal56kcal
水分88.5g88.6g
たんぱく質5.3g5.0g
脂質3.5g3.1g
炭水化物2.0g2.5g
食物繊維0.9g0.3g
100gあたりの含有量

基本の栄養価では、絹豆腐と充填豆腐に違いはほぼありませんでした。

ただ、糖質を比較すると

  • 絹豆腐:1.1g
  • 充填豆腐:2.2g

と充填豆腐が2倍も多い結果に。

また、充填豆腐の方がたんぱく質が少なく、脂質が多いのでダイエットには絹豆腐の方が向いていると思われます。

<ビタミン>の栄養価

続いて、絹豆腐と充填豆腐のビタミンを比較します。

栄養素絹豆腐充填豆腐
βカロテン(ビタミンA)0μg0μg
ビタミンB10.11mg0.15mg
ビタミンB20.04mg0.05mg
ビタミンB60.06mg0.09mg
葉酸12μg23μg
ビタミンC0mg0mg
ビタミンD0μg0μg
ビタミンE3.4mg2.8mg
100gあたりの含有量

ビタミンのうち、水溶性であるビタミンB群は充填豆腐の方が多く含まれる結果になりました。

充填豆腐には水にさらす工程がないため、水溶性ビタミンが流出しにくいのですね。

ただし、脂溶性ビタミンのビタミンEは絹豆腐の方がやや多いという結果にもなっています。

<ミネラル>の栄養価

最後に、絹豆腐と充填豆腐ののミネラルの比較です。

栄養素絹豆腐充填豆腐
ナトリウム11mg10mg
カリウム150mg200mg
カルシウム75mg31mg
マグネシウム50mg68mg
リン68mg83mg
1.2mg0.8mg
100gあたりの含有量

ミネラルの比較では、栄養素ごとにばらつきがありました。

水溶性であるカリウムは充填豆腐に多く含まれます。

カリウムにはむくみ解消効果があるので、むくみやすい方は充填豆腐の方がオススメです。

また、にがり=塩化マグネシウムがあまり抜けていないことから、マグネシウムも充填豆腐の方がやや多いという結果に。

リンの含有量も充填豆腐に軍配が上がりました。

一方で、カルシウムは絹豆腐が充填豆腐の2倍以上も多く含まれるという結果になっています。

鉄の量も絹豆腐が上回っていて、成長期のお子さんや骨粗しょう症の心配がある高齢者の方などは絹豆腐を選んだ方が効果的かと思われます。

【まとめ】充填豆腐の基本

  • 充填豆腐とはパックいっぱいに詰められた豆腐のこと
  • 木綿・絹豆腐などとは違い、パックごと加熱・冷却をする
  • 充填豆腐には『安価』『長持ち』『パックごと加熱できる』というメリットがある
  • 絹豆腐と比べ、水溶性の栄養素は多い傾向

便利な充填豆腐の特徴をまとめてみました。

調べて一番驚いたのは『パックごと温められる』こと!

早速やってみようと思います。

ここまで、充填豆腐についてご紹介しました。

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