最近人気がますます高まっているエスニック料理・ガパオライス。
コンビニや弁当チェーン店でも販売される人気料理ですので、このガパオライスを食べたことがある方も多いのではないでしょうか?
そんなガパオライスはそもそもどんな料理なのでしょう?
耳慣れない「ガパオ」という言葉の意味、そしてどこの国が発祥なのでしょう?
さらに、家庭でも作れるように材料・分量・作り方のレシピをまとめてみました!
ガパオライスとは
ガパオライスとは肉とハーブの炒めものをごはんにかけて食べる料理です。
感覚としては、ドライカレーに似た食べ物だとわたしは勝手に思います。
その特徴はさわやかな香り。
ドライカレーのような辛味を持ちながら、カレーにはない独特の香りがあるのがガパオライスの人気の所以でしょう。
また赤・黄色のパプリカが入っていることが多く、彩り豊かな印象を持っている方も多いでしょう。
近年のガパオライスの人気は凄まじく、コンビニや弁当チェーン店で販売されるほどメジャーな料理になっています。
わたしも某弁当チェーン店のガパオライスが大好きで、今年も販売が始まるとすぐさま買ってしまいました。
そんなわたしも大好物のガパオライス、一体どこの国の料理なのでしょう?
ガパオライスの発祥国
ガパオライスはタイ発祥の料理です。
タイ語でガパオライスを表記すると「ผัดกระเพรา (パットガパオ)」となります。
発祥国・タイでは屋台で売られ、国民食と言えるほどメジャーで人気のあるメニューとのこと。
その人気ぶり、食べるものに迷ったら「とりあえずガパオライス」と言われるほど。
タイでは定番中の定番料理のようですね。
しかし、そんなガパオライス、タイでは「ガパオライスください」と注文しても通じないようです。
ガパオライスの「ガパオ」の意味
ガパオライスの「ガパオ」は日本でカミメボウキと呼ばれるシソ科の植物を意味します。
英語表記ではホーリーバジル(holy basil)。
聖なる(holy)バジル(basil)なんて、非常に神々しい名前ですね。
つまり「ガパオ」とはこの「ホーリーバジル」のみを指す言葉。
ガパオライスは『ホーリーバジルごはん』という意味になってしまい、わたしたちがよく知るガパオライスとはかけ離れた存在に。
よってタイでは「ガパオライス」は通じません。
タイで「ガパオライス」を正しく表すには?
タイではガパオライスを「カオパッドガパオ」と表します。
この言葉の意味で分けると
- カオ=ごはん
- パッド=炒める
- ガパオ=ホーリーバジル
となります。
そのままで分かりやすいですね。
「ガパオライス」は日本で「カオパッドガパオ」を提供する際に分かりやすいようにと付けられた名前です。
たしかに、いきなり「カオパッドガパオ」だと難しすぎますよね・・・。
「ガパオライス」だと親しみやすく、また注文しやすいので良いですね!
「ガパオ」について詳しく
ガパオことホーリーバジル(カミメボウキ)はタイ料理で一般的に使われるハーブです。
ただ、ホーリーバジルは料理以外に、ヒンドゥー教といった宗教や、アーユルヴェーダなど医療目的で使用されることもあります。
インドの伝統医学で、薬草などを使用した自然療法から身体の不調を治そうとする医療法のこと。
アーユルヴェーダでは、ハーブティーや粉末、生のままでなどさまざまな方法で身体に取り入れる治療法があります。
また抽出されたエッセンシャルオイルは化粧品としても使用されます。
ガパオライスのレシピ
せっかくガパオライスについて知ったのだからガパオライスを作りたい!
そんな方のために、ガパオライスの材料と作り方をまとめてみました。
ガパオライスの材料
まずは調味料抜きの材料をご紹介します。
- 挽肉:鶏挽肉が主流ですが、豚挽肉でもOKです。
- パプリカ・ピーマン
- 玉ねぎ
- バジル:本場はホーリーバジルを使用しますが、日本で主流のスウィートバジルでOKです。
- あたたかいごはん
挽肉、パプリカ・ピーマン、玉ねぎは良いとして「バジル」かあ・・・。
と思ってしまった方、わたしと同じです。
ガパオ=ホーリーバジルなので、バジルは必須ですが家庭にない場合もあるでしょう。
少なくともうちにはありません。
ガパオライスのために買うのが面倒くさい&そこまで本格を求めない、という場合はとりあえずなくても大丈夫だと思います。
さて、つづいて調味料です。
- ナンプラー(魚醤)
- オイスターソース
- しょうゆ
- 砂糖
- 料理酒
- 豆板醤or唐辛子
調味料での一番のネックは「ナンプラー」ではないでしょうか。
タイでは日本におけるしょうゆのような立ち位置の調味料ですが、日本の一般家庭ではまだまだ浸透していません。
わたしはあのナンプラー独特の香りが結構好きだったりしますが、家族にNGを出され我が家では追放された悲しき調味料です。
そんなタイ料理・ガパオライスには必要不可欠とも言えるナンプラー。
しかし使用は少々ハードルが高いため
- ガパオライスのためにわざわざ買うのは面倒
- 家族が嫌いなので使いたくない・・・
という場合は使わなくても良いと思います。
わたしの経験則ですが、ナンプラーはしょうゆで代用できます。
一気に「和」になりますが、ほぼ同じ分量で代用できるので便利です。
またオイスターソースはナンプラーと比べれば家庭の浸透率は高いものの、無い家庭があるのも事実。
けれども、あの牡蠣のコクと味わいは代えがたいものがあるので、できればオイスターソースは使った方が良いかなと思います。
ただ、究極、オイスターソースもしょうゆで代用できます。
そこまで本格を求めなければナンプラー&オイスターソースなしでも行けると思います。
ガパオライスの分量(2人分)
ガパオライスの材料の分量を表でまとめました。
↓の分量はあくまで参考なので、好みに合わせてアレンジしてみてください。
挽肉 | 200g |
ピーマン | 1個 |
パプリカ | 1/2個 |
玉ねぎ | 1/4個 |
バジル | 数枚(お好みで) |
ニンニク | 1かけ |
★ナンプラー | 小さじ2 |
★オイスターソース | 小さじ2 |
★しょうゆ | 小さじ1 |
★砂糖 | 小さじ1/2 |
★酒 | 大さじ1 |
豆板醤or唐辛子 | 小さじ1or適量 |
また、お好みで目玉焼きを作りたい場合は「卵:2個」も追加してみてください。
ガパオライスの作り方
ガパオライスは
- 野菜を切る
- (お好みですが)目玉焼きを作る
- ニンニクと肉を炒める
- 野菜を炒める
- 調味料で味を付ける
- ごはんの上に盛り付ける
という工程で作れます。
基本的にフライパン1つで作れるので簡単!
料理時間は15分以内とお手軽です。
ここからは工程ごとに詳しく説明していきます。
1 野菜を切る
野菜の切り方は小さめなら好きなように切って大丈夫です。
参考までに
- パプリカ・ピーマン:薄切りor小さめ角切り
- 玉ねぎ:薄切りorみじん切り
- ニンニク:みじん切り
が良いでしょう。
食べ応えを求めるなら薄切り、食べやすさを求めるなら角切り&みじん切りといったところでしょうか。
炒めるだけでじっくり煮込まないので素早く火が通るように小さめ&薄めに切るのがポイントです。
2 目玉焼きを作る
目玉焼きはお好みなので作っても作らなくてもOKです。
ガパオ炒めを炒める前のフライパンを使用すれば、洗い物も減らせて便利です。
作った目玉焼きは皿に取り出しておきましょう。
3 ニンニクと肉を炒める
ガパオ炒めはまずニンニクを最初に加熱していきます。
このニンニクだけの火力はごく弱火。
ニンニクの香りが立ったら、挽肉を投入。
ほぐしながらボロボロになるまで炒めます。
挽肉は菜箸でほぐすのがオススメ。
また、このときに豆板醤or唐辛子も加えて一緒に炒めます。
4 野菜を炒める
肉に火が通ったら野菜を炒めていきます。
野菜は火が通りにくいものから入れますが、パプリカ・ピーマンと玉ねぎの火の通りやすさは同じくらいなので同時に入れてOKです。
5 調味料で味を付ける
野菜がしんなりしたら、★印の調味料を加えさらに混ぜ合わせます。
少し水っぽくなるので、調味料を入れた後は汁気が少し残る程度まで炒め続けます。
おおよそ汁気が飛んだらバジルをちぎりながら入れてサッと炒め、火を止めます。
6 ごはんの上に盛り付ける
バジル炒めが完成したら、ごはんを皿に盛り、その上からバジル炒めを盛り合わせます。
目玉焼きを載せるのを忘れずに。
仕上げに残ったバジルを散らしてもおしゃれですね。
これでガパオライスは完成です。
料理をやりなれている人からすればそこまで難しくないですね。
家庭で楽にガパオが食べられるキット・レトルトについて
ガパオライスをもっと簡単に作りたい!
そんなガパオ好きには、家庭で簡単に作れるキット・レトルト食品をオススメします。
↑の3製品はいずれも自身で用意したお肉と炒めるだけで簡単にガパオ炒めが作れるというもの。
※一番上の製品のみ玉ねぎも必要です。
正直、ナンプラーなど調味料をわざわざ買い足すよりもリーズナブルです。
また、もっとラクしたいという方には電子レンジor湯煎で作れるガパオライスもあります。
また、ガパオライスのレトルト食品でオススメなブランドは「無印良品」。
楽天市場ではレトルトタイプのガパオを販売しています。
【無印良品 公式】ごはんにかける ガパオ 150g(1人前)10個セット
ガパオライスは買ってきて食べるもの、お店で食べるもの、というイメージがありました。
しかし、意外と簡単に作れる上に、素やレトルトがこんなにも豊富だなんて知らなかったです。
これを機に、わたしも家庭でガパオライスに挑戦してみようと思います。