夏になるとスーパーに安く出回る「なす(茄子)」。
しかし、なすは「秋茄子は嫁に食わすな」とのことわざがあるように秋にも多く出回るイメージがありますよね?
なすの旬は夏・秋どちらなのでしょう?
また、夏なす・秋なすそれぞれの特徴やおすすめの食べ方も調べてみました!
夏なすと秋なすの違いって何だろう?
なすの旬は夏・秋どちらか
なすの旬は6月から10月までです。
なすの栽培に適した気温は15~28℃。
種類や生育環境に寄りますが、大抵のなすは初夏から所有にかけて収穫の時期を迎えます。
つまりなすの旬は夏・秋どちらもということになりますね!
ただし、なすの旬は夏~秋ですが、そのうち収穫の最盛期とされるのは7~8月の真夏の時期。
やはり気温が高い真夏が一番多く収穫できるのですね。
夏なす→秋なすに必要なこと
なすは夏から秋にかけて、ずっと収穫できるわけではありません。
夏から秋にかけてなすを収穫し続けるには、真夏の収穫最盛期の後になすの株を休ませる必要があります。
真夏に成長しすぎると、なすの株全体に栄養が行き渡らなくなっちゃうんだ!
そこで行うのが、なすの株を半分の高さまで切る「切り返し剪定(更新剪定)」。
このとき病気や虫食いの枝も一緒に切ることで、栄養を隅々まで行き渡るようにします。
切り返し剪定後は、肥料をたっぷり与え、栄養補給をさせます。
剪定した後は1ヶ月ほど実がならないので心配になりますが、水を与え続ければ新たになすが実り始めます。
この切り返し剪定後に再び実になったなすが「秋なす」です。
同じなすでも収穫時期によって夏なす・秋なすになるんだね。
夏なす・秋なすの特徴
ここからは、夏なす・秋なすの特徴の違いについてお伝えしていきます!
夏なすの特徴
夏なすは、皮が厚く実も大ぶりになるのが特徴です。
暑い夏の時期がなすの最盛期ですが、秋なすに比べると栄養・味の面で劣ってしまいます。
しかし、なすは夏に食べるべき野菜です!
なぜなら、なすには水分量が全体の93%を占めるという特徴があります。
夏の水分補給にぴったりの野菜なんです。
さらに、なすに含まれるカリウムには利尿作用があり、身体の熱を外に逃がす効果があると言われます。
なすには身体を冷やすはたらきがあるんだね。
暑いときにぴったりだ!
よって、なすは夏に食べるべき野菜と言われているのです。
秋なすの特徴
秋なすは、夏なすに比べ実がギュッと詰まり旨みが増すのが特徴です。
これは旨み成分であるアミノ酸や甘味を感じる糖が増えやすくなるため。
暑すぎる夏はなすにとってもハード。
そのため夏には実を付けるのが精一杯で、実に栄養を蓄える力も無くなってしまうのです。
また、種が少ないので口当たりも良いという嬉しいポイントも!
おいしさの軍配は秋なすにあがったようだね。
<おまけ>「秋茄子は嫁に食わすな」の意味
ことわざ「秋茄子は嫁に食わすな」には3つの意味が存在します。
1つは「秋のなすは美味しいから嫁には食べさせたくない」という姑の嫁いびりからきたもの。
もう1つは「身体を冷やすなすを秋に食べると身体に障るので食べさせない」というもの。
これは、身重の嫁への気遣いからきたとされています。
正反対の意味だね!
また、嫁=夜目という説も。
この夜目とは「ネズミ」のことで、イタズラネズミに美味しい秋なすを食べさせたくないという意味になります。
結局、秋なすは美味しいってことだね。
なすの食べ方
なすはどんな食べ方でも美味しくなる野菜です。
スーパーなどで売られる水なすなら生食も可能。
漬け物や和え物にして美味しく食べられます。
さらに、油との相性も抜群なので、炒めもの・揚げものにしても美味しく楽しめます。
焼き網やグリルで直火焼きした焼きなすも美味しいですよね。
しかし、そんなどんな料理でも美味しいなすですが、その料理法にはいくつかの注意点があります。
なす料理の注意点
なす料理で注意するべきはアクがあること。
といっても、なすのアクは少ないので加熱して食べる分には気にならない程度です。
ただし、生で食べる場合はアクをダイレクトに感じてしまうのでアク抜きをするのがオススメ。
また、なすは切った後に時間を置くと、アクの影響で茶色く変色し、見た目が悪くなってしまいます。
変色を防ぐには切ってすぐ加熱or味付けすればOKですが、どうしても時間がかかる場合はアク抜きをしておきましょう。
なすを食べるときの注意点
「秋茄子は嫁に食わすな」でも説明しましたが、なすには「身体を冷やすはたらき」があります。
そのため朝晩は冷えるようになる秋に食べ過ぎると必要以上に身体が冷えてしまいます。
そんな「なすを食べたい」けど「身体を冷やしたくない」ときにオススメなのがしょうが。
しょうがには身体を温める効果があるので、なすを食べても身体が冷えにくいという効果があります。
なすとしょうがは味の面でも相性抜群なのでオススメです!
<まとめ>なすの旬
- なすの旬は6~10月ごろ
- 初夏から初秋にかけ、長期間収穫できる
- ただし、秋なすは夏なす収穫後に剪定・休ませる必要がある
- 味・栄養面では秋なすに軍配が上がる
ここまで、なすの旬についてまとめてみました。
なすは夏・秋2つの旬があるなんて面白いですね。
また、収穫時期によって特徴が違うのも注目ポイント。
夏なす・秋なすそれぞれの特徴や美味しい食べ方を踏まえて、この夏も美味しくなすをいただきましょう!