夏は真っ赤に熟したトマトが美味しい季節ですよね。
トマトには、小ぶりなサイズのミニトマトという種類もあります。
お弁当やサラダで大活躍のミニトマトですが、トマトとの違いはサイズだけなのでしょうか?
そこで、今回はトマトとミニトマトの違いを栄養から比べてみました!
- トマトとミニトマトの違い
- そもそも「ミニトマト」とは?
- ミニトマトとプチトマトの違い
- トマトとミニトマトの栄養
- 栄養価も違うのか?
- 栄養を表で比較
トマト・ミニトマトのことをもっと知って、毎日の食卓に彩りを添えましょう。

トマトとミニトマトって結構大きさ違うよね。
でも、ミニトマトにもいろいろな種類があるイメージだな。
トマトとミニトマトの違い
トマトとミニトマトの違いはサイズです。
ただし、ミニトマトはトマトをサイズで分類したときの呼称。
「ミニトマト」という品種があるわけではありません。
サイズから見るトマトの分類
トマトのサイズによる分類をまとめるとこうなります。
大玉トマト | 200g~ |
中玉(ミディ)トマト | 30~200g |
ミニトマト | ~30g |
ただし、あくまでもこれはサイズによる分類です。
栽培方法よってサイズは大きく変わるため、品種とサイズは関係ありません。
ここからの「トマト」と書かれるものは、すべて「大玉トマト」のことを指します。
ミニトマトとプチトマトの違いは?
ミニトマトとよく似たトマトとして「プチトマト」という名前を聞いたことがありませんか?
このプチトマトとミニトマトに違いはありません。
実は「プチトマト」はトマトの品種名。
よって、ミニサイズのトマトのうち「プチトマト」と呼ばれるのは1品種のみとなります。
しかし、その「プチトマト」ですが現在は販売を終了しています。

もう「プチトマト」を食べることはできないんだね。
ちなみに、ミニトマト・プチトマトはどちらも和製英語。
トマトに「小さい」という意味の英語「mini」・フランス語「petit」を付けたもので、いずれも海外では通じません。
ミニトマトの正しい英語名は「cherry tomato(チェリートマト)」となります。
さらに、ミニトマトよりも小さいサイズのトマトでマイクロトマトという品種があります。
そのサイズは直径1cmほど。

1cmくらいだと、サクランボくらいの大きさだね。
とても小ぶりですが、しっかりとトマトの味がするトマトです。
トマトとミニトマトの栄養
ここからは、トマトとミニトマトに含まれる栄養をご紹介します!
サイズの違いでどれほど栄養価が変わるのかまとめてみました。

トマトとミニトマトの違いってだけで、そんなに栄養が変わってくるのかな?
と、その前にトマト・ミニトマトの分量を書いておくので、参考にしてください。
- トマト:1個あたり200gほど
- つまり、トマト100g=1/2個相当
- ミニトマト:1個あたり15gほど
- つまり、ミニトマト100g=6個強相当
リコピン
トマトに含まれる栄養成分として有名なのがリコピン。
リコピンはカロテンの一種で強い抗酸化作用を持つ成分です。
つまり体内の活性酸素を減らすはたらきがあり、老化やがん細胞の増殖を防ぎます。
そんなトマトのリコピン含有量は100gあたりおよそ3~5mgです。
また、ミニトマトにもリコピンは豊富に含まれ、その含有量は100gあたりおよそ8mg!

ミニトマトのリコピン量はトマトの約2倍!そんなに違うんだね。
リコピンや抗酸化については↓の記事でも詳しく紹介しています。
ビタミンC
トマトには免疫力アップが期待できるビタミンCも豊富に含まれます。

ビタミンC=カゼ予防ってイメージだよね。
免疫力アップの他にも抗酸化作用、美肌効果もあると言われているビタミンC。
そのトマトの含有量は100gあたりおよそ15mg。
そして、ミニトマトにはその2倍以上であるおよそ32mgも含まれます!
カゼ予防に食べるならミニトマトの方が良さそうですね。
炭水化物
炭水化物は身体を動かすエネルギー源である三大栄養素の1つで、不足すると体力や思考力の低下につながります。
また、炭水化物は糖質・糖質の誘導体を指す成分のこと。
つまり「甘み」を感じさせる栄養成分でもあります。
トマトに含まれる炭水化物は100gあたりおよそ4.7g。
ミニトマトではおよそ7.2gと1.5倍以上も多く含まれます。
そのうち「果糖」と呼ばれる糖分の含有量はそれぞれトマトがおよそ1.6g、ミニトマトがおよそ2.4g。

だからミニトマトの方が甘味を強く感じるんだね。
ミニトマト=太りやすい?
トマトとミニトマトでは、ミニトマトの方が炭水化物量が多いことが分かりました。
ただ、炭水化物が多い=太りやすいというイメージもありますよね?
性別・年齢によって差はありますが、1人が1日に摂取すべき炭水化物量の目安は250~325gです。
ミニトマト1個あたりの炭水化物量はおよそ1.2g。
※7.2÷6(100gあたりのトマト数)
つまり、炭水化物の摂取目安の上限・325gを超えるにはミニトマト270個以上を食べる必要があります。

ミニトマトだけだったらね。
1日に食べるミニトマトの数はせいぜい10個ほどでしょう。
よって、ミニトマトを食べる上で炭水化物量を気にする必要はないと思います。
トマト・ミニトマトの栄養比較
トマト・ミニトマトはサイズが異なるだけなので、含まれている栄養成分は同じです。
しかし、その含まれている量は大きく違うようでした!
トマトとミニトマトに含まれる栄養成分量はどのくらい違うのでしょう?
そこで、トマトとミニトマトの栄養成分を表にしてまとめてみました。
100gあたりの含有量 | トマト | ミニトマト |
リコピン | 3~5mg | 8mg |
ビタミンC | 15mg | 32mg |
炭水化物(果糖) | 4.7g(1.6g) | 7.2g(2.4g) |
さらに、その他の栄養成分についても比較してみます。
100gあたりの含有量 | トマト | ミニトマト |
エネルギー | 19kcal | 29kcal |
たんぱく質 | 0.7g | 1.1g |
食物繊維 | 1.0g | 1.4g |

どの成分もトマトよりミニトマトの方が豊富に含まれているね!
トマトよりも小ぶりなミニトマト。
そんなミニトマトは小ぶりな分、トマトよりも栄養がギュッと詰まっていることが分かりました!
これはトマトの栄養が皮の近くに多く含まれているためです。

サイズが小さい分、100gあたりの皮の近くの部分が増えるから栄養価が上回るんだね。
まとめ
- トマトとミニトマトの違いはサイズのみ。
- サイズによる分類は、
- 大玉トマトが200g~
- 中玉(ミディ)トマトが30~200g
- ミニトマトが~30gとなる。
- 含まれる栄養の種類は変わらない。しかし、栄養が豊富に含まれる皮の近くの部分が占める割合が増えるためミニトマトの方がいずれも栄養価が高くなった。
よって、より効率的に栄養を摂りたいならトマトよりもミニトマトの方がおすすめ!
赤くて可愛らしいトマトとミニトマトで食卓を彩りましょう!