コーヒー界隈で最近よく見かける『デカフェ』という言葉。
このコーヒーの『デカフェ』とは一体どんなものなのでしょう?
カフェインレスとつながりが深いと言われていますが果たしてその関係or違いとは?
さらに、デカフェのコーヒーのメリットとともに、オススメのデカフェコーヒー4商品をピックアップしご紹介します。
『デカフェ』とは
『デカフェ』とは「飲食物からカフェインを取り除いたもの」or「カフェインを添加しないもの」という意味の言葉です。
単純にいえば「カフェインをできるだけ含まない飲食物」となります。
デカフェは「カフェインレス」とも呼ばれます。
つまり『デカフェ』と「カフェインレス」に違いはありません。
ちなみに、デカフェは英語で「decaffeinated」の略「decaf」と表記され、その発音は『ディーキャフ』。
日本語の『デカフェ』という発音はフランス語が由来です。ややこしいですね。
コーヒーをデカフェにする方法
コーヒーは脱カフェイン処理によりデカフェ(カフェインレス)となります。
脱カフェイン処理とは精製したコーヒーの生豆からカフェインを除く方法です。
脱カフェイン処理の方法としては
- 有機溶媒抽出
- 水抽出
- 超臨界二酸化炭素抽出
という3つが挙げられます。
これら脱カフェイン処理にはカフェイン以外の栄養成分も損なわれる、というデメリットがあります。
さらに、カフェインを取り除く分どうしても味や香りが通常のコーヒーより劣るのも否めません。
またカフェインを含まないコーヒー豆を栽培するカフェインレス・コーヒーノキの作製という方法も検討されています。
しかし、カフェインレス・コーヒーノキは開発途上の製法なのでまだ実用化には至っていないとのこと。
デカフェのコーヒーにはカフェインが全く含まれていない?
デカフェのコーヒーにはカフェインが全く含まれていないわけではありません。
冒頭でデカフェとは「カフェインをできるだけ含まない飲食物」とご紹介しました。
この「できるだけ」が肝で、脱カフェイン処理を行っても100%カフェインを取り除くことはできません。
それでも、デカフェ・カフェインレスのコーヒーは90%以上のカフェインが取り除かれています。
大手のコーヒーメーカーならカフェイン残留量が0.1%以下になるまでカットされているコーヒーも販売されています。
カフェインを全く含まない「ノンカフェイン」コーヒーについて
デカフェはカフェインをわずかに含む一方、カフェインを全く含まないのが「ノンカフェイン」です。
カフェインを取り除くデカフェ&カフェインレス。
つまり「ノンカフェインのコーヒーは(現在は)存在しない」ということになります。
その代わり、カフェインを含まない材料で作られた『代替コーヒー』というものがあります。
有名なものは、戦時中の食料品不足で飲まれていたタンポポコーヒー。
また、現在では玄米コーヒーや大豆コーヒーといった健康に良さそうなコーヒーもあります。
「完全にカフェインが含まれないコーヒーが飲みたい!」なら代替コーヒーという選択肢もあるので見当してみるのも手かもしれません。
代替コーヒーのオススメ商品は↓
ちなみに、ノンカフェインの飲食物としては「麦茶」が有名です。
カフェインが含まれないと「苦くない」のでは?
以前書いた記事で『カフェインはコーヒーの苦味成分』とご紹介しました。
しかし、ここで1つ疑問が。
苦味成分であるカフェインを取り除いたデカフェコーヒーは苦くないのでは?
苦くないコーヒー。
苦味が苦手な方には大歓迎でしょうが、コーヒーのあの苦味が好きなわたしにとっては歓迎できません。
けれども、ご安心ください!
コーヒーに含まれる苦味成分はカフェインだけではありません。
カフェインを取り除いても苦くないコーヒーにはならないので安心しましょう。
ただ、デカフェのコーヒーはもちろん全く同じともなりません。
デカフェのコーヒーは通常のコーヒーよりも苦味が抑えられる傾向にあります。
逆に苦い味が苦手な方には飲みやすいかもしれませんね。
デカフェのメリット
カフェインを含まないコーヒー、デカフェのメリットは誰でも&いつでも飲みやすいことです。
妊娠・授乳中の女性でも飲みやすい
妊娠中の女性がカフェインを摂取すると胎児に健康被害が出る可能性があります。
具体的な健康被害として流産、または低体重児の出生などがあります。
また、授乳中の女性の場合は乳児への影響も懸念されています。
お母さんではなく赤ちゃんに悪影響があるんだね。
カフェインの悪影響は赤ちゃんだけでなく、幼い子どもにも及びます。
さらに過剰摂取により大人の死亡事例も日本で確認されています。
デカフェのコーヒーなら妊娠・授乳中でもカフェインによる悪影響を気にする必要はありません。
ただし、デカフェのコーヒーはカフェインを全く含んでいないわけではありません。
少しでも気になる方はノンカフェインのコーヒーを選ぶか、コーヒーそのものを避けた方が良いでしょう。
カフェインを摂取しないためコーヒーを避けても、カフェインを含む飲食物は他にもたくさんあります。何にどれだけカフェインが含まれているかを把握することも重要ですね。
夜でも飲みやすい
カフェインには『中枢神経を刺激』する働きがあります。
このカフェインの働きは、眠気覚ましになる「覚醒作用」や、疲労軽減・抑制などに役立つ「興奮作用」をもたらします。
カフェインの効果は摂取から4時間ほど続くとされています。
約4時間で半減期、つまり摂取から4時間経たないと体内のカフェインは半減しません。
例えば、夜11時に就寝する場合では、夜7時以降にカフェイン入りの飲食物を摂取するとカフェインの効果が残っているため眠りにつきにくくなります。
そのため夜にコーヒーを飲むのは避けるべきと認識されているのですね。
デカフェのコーヒーならカフェインによって引き起こされる「不眠」を気にする必要はありません。
夜でも、また寝る前にもコーヒーを楽しみたい方はデカフェのコーヒーを選ぶと睡眠に影響が出ないでしょう。
※参考 ネスレ日本 ネスレのなぜなに コーヒー Vol. (6)
デカフェコーヒーのオススメ4選
ここからは、デカフェorカフェインレスコーヒーのオススメ商品を3種類ご紹介していきます。
まず1つ目はネスレ日本「ゴールドブレンド カフェインレス」です。
「ゴールドブレンド」の味わいをそのままにカフェインを97%カットした商品となっています。
2つ目はUCC「おいしいカフェインレスコーヒー」です。
お母さん向け雑誌として有名な「たまひよ」にて行われたアンケート『たまひよ赤ちゃんグッズ大賞2022』でカフェインレスコーヒー部門第1位となったこの「UCCおいしいカフェインレスコーヒー」。
『98%のママが妊娠中・授乳期にオススメ』と回答するなど、とにかくお母さん目線の商品が魅力ですね。
3つ目は辻本珈琲「カフェインレスコーヒー」です。
カフェイン残留率が0.1%以下という驚異のカフェインカットを実現したデカフェコーヒーです。
脱カフェイン処理に化学薬品を一切使用しない安全性も支持を集めています。
4つ目は無印良品「オーガニックコーヒー カフェインレス」です。
カフェインを97%カットしたオーガニックコーヒーです。
産地や製法にこだわった、無印良品らしい高品質なアイテムですね。
ここまでデカフェのコーヒーについてまとめてみました。
健康的な生活のために、カフェインレスを選択するのもアリですね。