寒い冬の代表的な葉もの野菜である白菜。
鍋や煮物に大活躍の白菜ですが、意外と知らないことが多いと思いませんか?
そこで、今回は白菜の名前や旬、産地に保存方法まで、知らないことをじっくり調べてみました!
特に保存方法では意外な事実が明らかに!
白菜の秘められた素顔に迫ります。
冬に安くてたくさん食べるイメージだけど、本当に旬が冬なのかな?冬野菜はもともと腐りにくいけど、どうせならもっと新鮮をキープできる保存方法が知りたいね!
白菜の名前
白菜はなぜ白菜というのか。
今まで特に考えたことはありませんでしたが、調べてみると少し面白かったのでご紹介します。
白菜の名前の由来
白菜は中国名「白菜」が名前の由来です。
勝手に日本の伝統野菜と思っていた白菜ですが、もともとは中国の野菜だったのですね。
ちなみに、中国語では白菜を「パァィツァィ」と読みます。
白菜と名付けられた理由は、軸の部分が白いため。
たしかに、考えてみると白菜以外の葉もの野菜はすべての部位が緑色であることが多いですよね。
白菜の英語名
日本の野菜というイメージが強めな白菜ですが、実はアメリカでも高い人気を誇る野菜でもあります。
アメリカで白菜は「Chinese cabbage」と呼ばれます。
つまり、アメリカで白菜は「中国キャベツ」という立ち位置の野菜です。
ただ、この「Chinese cabbage」は、広義的に「中国野菜」という意味で使われることが多いとのこと。
↑の白菜を表すのは「Napa cabbage」・「Nappa cabbage」という言葉になります。
白菜の英語名はなぜ「キャベツ」?
白菜の英語名を3種類ご紹介しましたが、そのいずれにも「cabbage(キャベツ)」という言葉が入ります。
これは、白菜がキャベツのように葉を内側に巻き込みながら育っていくためです。
たしかに、言われて見ると似ているかも!
また、白菜とキャベツは分類が同じアブラナ科アブラナ属に属する種。
分類的にも似ているので、東洋版キャベツといった位置づけに捉えられたのでしょう。
ちなみに、このアブラナ属には他にも、
- ブロッコリー
- カリフラワー
- 水菜
- かぶ
- 小松菜
- チンゲンサイ
などが含まれます。
この中だったら、キャベツと一番近いのは白菜かもね。
白菜の旬
白菜の旬は冬です。
実際、白菜って冬に多くで回るイメージだしね。
厳しい寒さの11~2月ごろが最も美味しくなる時期。
その11~2月にかけての時期に、出荷も最盛期を迎えます。
白菜の産地
白菜の生産量が最も多いのは茨城県です。
その茨城県の白菜シェアは27.6%。
茨城県の一県だけで、日本の白菜の3割近くを占めているなんてスゴいですね!
また、2位は長野県で26.7%です。
上位2県でシェア50%以上を占め、3位以下を大きく引き離しています。
白菜の保存法
白菜は大抵1/4カットの状態で売られています。
冬になると1玉まるまるで売られていてお得に買えますよね。
どちらも同じ白菜であることには変わりませんが、保存方法は少し異なります。
よって、切り方で異なる白菜のベストな保存方法をご紹介します。
カットされた白菜の保存方法
1/4・1/2にカットされた状態の白菜は、ラップされた状態で売られていることがほとんど。
保存する場合は、基本そのラップをしたままの状態で冷蔵庫に入れるのがベストです。
白菜は切り口からどんどん鮮度が落ちていき、シナシナになってしまいます。
そのため、鮮度を保つにはラップをピッチリ切り口にかけ密閉させることが重要!
さらに、保存の際は白菜を立てて置くとより鮮度が保たれます。
また、買ってきてもすぐに使わない場合は、白菜の芯を切り落とすか切れ目を入れるのがオススメ!
芯を切り落としたor切れ目を入れた後は再びラップをすることを忘れずに。
料理に使う場合
使用するときは葉の内側から使っていきます。
これは先ほど説明した、養分が外から内へ送られ続けるというしくみが理由です。
内側の葉から食べていけば、内側に栄養が集中することが避けられます。
よって、外側の葉からも栄養が減ることなく全体的に美味しく食べられるのです。
カット白菜の保存期間
カットした白菜の保存期間はおよそ1週間です。
やはり、しっかりラップをして保存したとしても、切り口から鮮度が落ちることを完全に防ぐことはできません。
カット白菜を買った場合は、早めに食べきりましょう!
丸ごと白菜の保存方法
冬になるとスーパーでも見かける丸ごと白菜は、新聞紙にくるみ冷蔵庫で保存するのがオススメです。
しかし冬なら冷暗所でも保存OKです。
新聞紙は1週間を目安に新しいものに取り替えます。
そして、やはりこの場合も立てて保存するのがベスト!
収穫する前と同じ状況で保存することで、より新鮮さをキープすることができます。
また、カット状態のものと同じく、丸ごと白菜でも外側から内側に養分が送られ続けます。
けれども、丸ごとだと芯を切り落とすことは難しいですよね・・・。
そこで、丸ごとの場合は芯に切れ目を入れるor爪楊枝を刺すことで成長を止めることができます。
長期間保存しておく場合は、この一手間を惜しまずに美味しさを守るのが重要です!
料理に使う場合
丸ごと白菜の場合は、普通に葉の外側から1枚1枚料理に使います。
内側から使うのは、物理的に不可能ですしね。
使う分だけ葉を剥がした後は、また新聞紙でくるんでおくのを忘れずに!
丸ごと白菜の保存期間
丸ごと白菜の保存期間は最長で1カ月ほどになります。
ずいぶん長持ちするんだね~。
ただし、これはしっかり保存した場合。
早めに食べた方が新鮮で美味しいのは当たり前です。
特にサラダなど生食にする場合は、速やかに料理に使いましょう。
まとめ
- 白菜の名前の由来は中国名「白菜」。軸の部分が白く育つため、白菜という名前になった。英語名は「Chinese cabbage」。
- 白菜の旬は11~2月ごろ、名産地は茨城県・長野県。
- カット白菜の保存方法は、切り口をラップで密閉し、内側から食べる。保存期間は1週間。
- 丸ごと白菜の保存方法は、新聞紙でくるみ外側から食べる。保存期間は長くて1カ月。
- 保存のコツは、栄養が集中する芯を切り落とすか、傷つけ成長を止めること。
今回は、白菜のあれこれについてまとめてみました。
カット白菜は内側から食べる、というのは全然知らなかったので驚きでした!
意外と知らなかった白菜の基礎知識、ぜひこれからの料理にご活用ください♪