キレイなテーブルで食事するために食事の前には台ふきんで拭くものですよね?
しかし、食卓を清潔にするはずの台ふきんは雑菌の温床になっている可能性があります!
台ふきんの菌の繁殖を予防するためにできることとは?
さらに、塩素系漂白剤で台ふきんを除菌する方法を詳しくまとめてみました。

台ふきんってそんなに汚いの?ちゃんと、除菌できる方法があれば知っておきたいな。
台ふきんは雑菌だらけ
家庭で使われることが多い水拭き用台ふきんは雑菌まみれ!

2014年にアルコール除菌 ラボ@キッチン&食卓が行った実験では衝撃の事実が明らかになりました。
その実験によると、まず水拭き→水洗い→室内干しをした台ふきんは2日目で菌の数が100万個以上に!
1日目は1500個だったので、およそ600倍以上に増加しています。
さらに3日目には550万個と5倍以上。
4日目には3億4000万個と急増していました。
そして1週間後には18億個の雑菌が繁殖するという結果に。

18億個なんてもはや想像もできないね・・・。
当然ですが、そんな雑菌まみれの台ふきんで拭いたらテーブルも雑菌まみれ!
同実験によると、1週間後の台ふきんで拭いたテーブルには10平方センチメートルあたり7万6000個の雑菌が付着するという結果になりました。

キレイにしているつもりだったけど、逆に汚くしていたなんて・・・。
菌はどうして繁殖するの?
菌の繁殖条件は、
- 水分
- 温度
- 栄養
の3つ。
台ふきんは、
- いつも濡れている
- 室温に置かれる
- 食べかすが付着する
という理由から条件すべてを満たします。
台ふきんは、菌にとって最高の住みかだったのですね!
台ふきんの菌繁殖を防ぐ
台ふきんの菌の繁殖を防ぐのは簡単!
菌の繁殖条件に当てはまらないようにすれば良いのです!
つまり、
- 乾燥させる
- 菌が住みにくい温度下に置く
- 栄養を与えない
という条件にすれば良いということ。
すぐに始められる予防法は「乾燥させる」ことです。
水洗いした後に広げて干して乾燥させるだけでも菌の増殖を防ぐことにつながります。
室内干しでも効果はありますが、菌の増殖をより抑えたいなら天日干しが一番!

太陽の光に含まれる紫外線には殺菌作用があるため、菌の繁殖防止に効果が期待できます。
また、何より乾燥スピードが上がり菌の増殖も防げます。
よって「台ふきんの菌が気になる」という方は、まず台ふきんを乾燥させることを初めてみましょう。
漂白剤で台ふきん除菌
台ふきんにすでに菌が繁殖してしまった場合は、漂白剤を使って除菌する方法が一般的です。
漂白剤による除菌では、
- 繁殖した菌
- 台ふきんに付着した栄養
を除くことができます。
すでにある菌と菌のエサとなる栄養を一気に取り除くことができ効果は絶大!
ここからは、そんな台ふきんの除菌に効果的な漂白剤についてお伝えしていきます!
漂白剤の種類
漂白剤には、大きく分けて、
- 塩素系
- 酸素系
という2種類があります。
このうち菌の繁殖防止により効果的なのは塩素系漂白剤です。

塩素系漂白剤はスーパーやドラッグストアなどで購入できる一般的な台所用漂白剤。
よく「○○ハイター」「○○ブリーチ」などという名称で売られていて、比較的安価で購入できます。
【花王】キッチンハイター 小 600mL【台所用】【塩素系漂白剤】
塩素系漂白剤とは
塩素系の漂白剤の主成分は次亜塩素酸ナトリウム。
最近では新型コロナウイルスの消毒に効果的であるため注目を集めている成分です。

次亜塩素酸ナトリウムの特徴は強力な漂白力。
その漂白力は布の染料まで落としてしまうほど!
それだけ強いと、さすがに菌もウイルスも生きていけません。
塩素系漂白剤の注意点
漂白剤はものについた汚れを落とし白くするためのもの。

特に塩素系漂白剤の漂白力は強いため、布に描かれた色・柄が薄くなってしまうこともあります。
そのため、色・柄がお気に入りな台ふきんの除菌にはおすすめしません。
「別に色落ちしてもOK」なら大丈夫ですが。
また、塩素系漂白剤の主成分・次亜塩素酸ナトリウムは強いアルカリ性です。
汚れや菌・ウイルスに効果抜群な分、わたしたちの身体にも良い影響を与えません。
皮膚に付着すると肌荒れの原因に!
さらに、量の使いすぎ・時間の置きすぎは布やものを傷める原因にもなりかねません。
目に入ったら失明の危険性もある危険な成分でもあるので取り扱いに注意が必要です。
<塩素系漂白剤>台ふきんの除菌方法
塩素系漂白剤を使った台ふきんの一般的な除菌方法は浸け置きです。

用意するものは、
- 塩素系漂白剤(液状タイプ)
- 水を入れる容器
- ゴム手袋
の3つ。
次亜塩素酸ナトリウムは金属製品を腐食させることがあるので、容器はプラスティックや陶器の使用をおすすめします。
風呂桶などがちょうど良くておすすめです。
また、ゴム手袋は手肌の荒れを防ぐために着用します。

では、台ふきんの除菌方法を順番通りにご紹介します。
台ふきんを水洗いする
まずは、除菌する前に台ふきんの汚れを水で洗い落とします。
水洗いはいつもやっている方法でOKです。
洗い終わったら、軽く絞っておきましょう。
容器に水を入れ、漂白剤を混ぜる
次は浸け置きする水溶液の準備です。
分量は塩素系漂白剤のラベルに従いましょう。
ちなみに私が使用している塩素系漂白剤のラベルはこちら。

ラベルによると、「ふきん、おしぼり」の場合の使用量の目安は「5Lの水に30ml」とありました。
付属のキャップは1杯あたりおよそ25ml。

よって、5Lの水に対しキャップ1杯強が目安量です。
実は、普段の私は目分量でドバドバ使っていたので、こんなに薄くて大丈夫なのかとビックリしています。
台ふきんを浸し置いておく
水溶液ができたら、台ふきんをその中に浸します。
台ふきん全体に水溶液が行き渡るように、少し混ぜると良いかもしれません。
浸け置きする時間はおよそ30分です。
汚れがひどいものは、時間を長めに浸しておきましょう。
水ですすぐ
30分かけて浸け置きしたら、水溶液から台ふきんを取り出します。
そして、台ふきんに付いた漂白剤を流水でよく洗い落とします。

台ふきんを素手で触る場合は、漂白剤が手荒れの原因になるので特に念入りに洗いましょう。
乾燥させる
漂白剤を洗い落としたら、風通しの良いところへ干し乾燥させます。
せっかく除菌をしても、濡れたままだとまた菌が繁殖してしまいます。
そのため、洗い終わった後はすぐに干すことを心がけましょう。
まとめ
- 水拭き用台ふきんは菌の繁殖にピッタリの環境。何も対策をしないとすぐに雑菌だらけに!
- 台ふきんの除菌方法として除菌効果が高い「塩素系漂白剤」の使用が一般的。
- 塩素系漂白剤を使用した除菌方法は30分ほどの浸け置き。終わった後は漂白剤をよく洗い落とし、乾燥させることが大切。
普段雑菌まみれの台ふきんでテーブルを拭いていたなんて・・・。
今回のまとめで、台ふきんについて知らないことばかりだったと痛感しました。
菌の繁殖は食中毒を引き起こす可能性があり、1年中室内が暖かい現在では冬でも油断できません!
しっかり除菌対策を行い、安全安心に食事を楽しみたいですね♪