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【熱中症対策】経口補水液・スポーツドリンクの違いとは?飲み方&栄養価から比較

災害級とも言われる夏の暑さを乗り切るため、今、注目されているのが経口補水液やスポーツドリンクといった飲み物たち。

この『経口補水液』と『スポーツドリンク』ですが、両者の違いとは何なのでしょう?

脱水症状の時は『経口補水液』で、スポーツの後は『スポーツドリンク』かな?

経口補水液とスポーツドリンクの違いを飲み方や栄養価からまとめてみました。

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【基本】経口補水液・スポーツドリンクとは?

水分補給 熱中症対策
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まずは『経口補水液』と『スポーツドリンク』それぞれの基本をまとめます。

飲む点滴、とも呼ばれる『経口補水液』

経口補水液は、水にナトリウムなどのミネラル(電解質・イオン)とブドウ糖を一定の割合で配合した飲料です。

その特徴は、体液とほぼ同じ浸透圧であること。

浸透圧(しんとうあつ)

濃度の異なる2つの液体は、半透膜を通して、水が濃度の高い方に移動します。この時の『濃度の高い液が低い液から水を引き寄せる力』が浸透圧です。

キュウリの塩もみを作るとき、塩を振ったキュウリから水が出るのが1つの例です。キュウリの水分が塩分が多い外へ引き寄せられているため、水が出ます。

経口補水液と体液は浸透圧がほぼ同じであるため、吸収率・吸収スピードがとても優れています。

脱水症状の時に水分とミネラルを素早く取り入れられるため「飲む点滴」とも呼ばれています。

『経口補水液』についてもっと詳しく⇒

『スポーツドリンク』は清涼飲料水

スポーツドリンクは、汗をかいたときに水分を補給できる清涼飲料水です。

水分とブドウ糖、ミネラルが含まれているので、効率的に水分補給ができるのが特徴。

スポーツの後はもちろん、夏場のお風呂上がりなど、日常生活で汗をたくさんかいたタイミングで飲める飲み物です。

近年は糖類0などカロリーオフのスポーツドリンクが増えているので、ダイエット中でも飲みやすいのがポイントですね。

⇒スポーツドリンク8ブランドのカロリー・糖質について

【注意点】経口補水液・スポーツドリンクを飲むタイミング

経口補水液は軽度・中度の脱水症状のときに、スポーツドリンクは日常生活における水分補給として飲むことが望ましいです。

水分補給のタイミング
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花緒
花緒

我が家には1年中、経口補水液が常備してあります。真夏だけでなく、風邪を引いたとき・下痢をしたときなどにも効果的なので、1本でもあると安心です。

基本的に経口補水液は常飲するものではありません。

また、一度に大量に摂取するのも危険なので、飲む前はパッケージをよく確認しましょう。

スポーツドリンクにも注意すべき点がいくつかあります。

そんな経口補水液・スポーツドリンクの注意点をそれぞれまとめました。

経口補水液の注意点

経口補水液はミネラル、特にナトリウムやカリウムが多く含まれています。

経口補水液ブランドとして有名な「OS-1(オーエスワン)」には、ペットボトル1本・500mlあたりに

  • ナトリウム:575mg(食塩では1.46g)
    • 味噌汁1杯分とほぼ同じ量
  • カリウム:390mg
    • バナナ1本分とほぼ同じ量

が含まれます。

汗とともに失われるナトリウム・カリウムを素早く取り入れられる、というのは脱水症状の時にはうってつけ。

健康な方が脱水症状のときに飲む分には問題はありません。

しかし、医師からナトリウム・カリウムの摂取制限を受けている方は必ずかかりつけ医に相談してから飲用しましょう。

また、ブドウ糖も多く含まれているので、糖尿病などの疾患がある方も注意が必要

※「OS-1」には100mlあたり1.8gのブドウ糖が含まれます。

スポーツドリンクの注意点

スポーツドリンクは、水分とともにブドウ糖・ミネラルなどを効率的に摂取できる飲料です。

スポーツドリンクの中には、エネルギーとして役立つアミノ酸や、疲労回復に役立つクエン酸が含まれたものもあり、さまざまなニーズに応えられる幅広さもポイント。

甘くてスッキリと飲みやすいのも良いですよね。

しかし、甘い分、糖分が多く含まれているのがデメリットでもあります。

糖分が多い=カロリーも高いという悪循環も。

ただ、近年では糖として吸収されない低カロリー甘味料が使用されているスポーツドリンクも人気です。

低カロリー甘味料はノンカロリー&糖質0(糖として吸収されないため)というメリットがありますが、飲み過ぎるとお腹が緩くなる可能性があるので、過度なガブ飲みは避けましょう。

【違いを比較】経口補水液・スポーツドリンクの栄養価

経口補水液はナトリウム・カリウムが多く、スポーツドリンクは概ね糖分が多いことが分かりました。

では、具体的にはどのくらい成分が違うのか?栄養成分を表で比較してみました。

表の数値は↓のサイトを参考にしています。

  • 経口補水液:大塚製薬「OS-1」ブランドサイト
  • スポーツドリンク:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」し好飲料類/<その他>/スポーツドリンク

<基本>の栄養価を比較

経口補水液とスポーツドリンクの基本の栄養価です。

栄養素経口補水液スポーツドリンク
エネルギー10kcal21kcal
たんぱく質0g0g
脂質0g0g
炭水化物2.5g
ブドウ糖:1.8g
5.1g
食塩相当量0.292g0.1g
100gあたりの含有量

カロリー・炭水化物ともに、スポーツドリンクが経口補水液の2倍以上という結果に。

ただ、食塩相当量は経口補水液がスポーツドリンクの約3倍でした。

  • 経口補水液:塩分濃度が高い
  • スポーツドリンク:カロリー・糖分が多い

<ミネラル>の栄養価

続いて経口補水液とスポーツドリンクのミネラルの量を比較します。

栄養素経口補水液スポーツドリンク
ナトリウム119mg31mg
カリウム78mg26mg
マグネシウム2.4mg3mg
リン6.2mg0mg
100gあたりの含有量

マグネシウム以外の数値で経口補水液がスポーツドリンクを上回っていますね。

スポーツドリンクと比べると、経口補水液のナトリウムは3.8倍、カリウムは3倍となります。

マグネシウムは少なく0.8倍。

リンはスポーツドリンクには含まれないため、100gあたり6.2mg多くなります。

経口補水液はナトリウム・カリウムがスポーツドリンクの3倍以上多く含まれる。

【まとめ】経口補水液・スポーツドリンクの違い

  • 経口補水液は脱水症状の時に、スポーツドリンクはいつでもOK
  • 経口補水液はナトリウム・カリウムの量が多いので、摂取制限を受けている方は注意
  • スポーツドリンクは糖分が多い

同じようなものだと思っていた経口補水液・スポーツドリンクは飲むタイミングが違うことが分かりました。

けれども、経口補水液・スポーツドリンクはどちらも常備しておくと便利です。

狂った暑さの夏に対抗するため、水分補給の必需品として家にストックしておきましょう。

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※参考:農林水産省 熱中症対策には、水よりスポーツドリンクを飲むとよいと聞いたのですがどうしてですか。また、経口補水液との違いも教えてください。

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