キャベツ料理として人気の高いコールスロー。
キャベツのサラダというイメージのコールスローですが、詳しくはどんな料理なのでしょう?
このページでは、そんな「コールスローとは?」という疑問に答えていきます!
さらに、コールスローの簡単レシピも
- 基本のコールスローレシピ
- 時短コールスローレシピ
- マヨネーズなしレシピ
と3種類ご紹介しています。
「コールスロー」とは
コールスローとはキャベツを細く・細かく切ったサラダの一種です。

キャベツは『せん切り』『みじん切り』など、とにかく小さく刻まれていればOK。
味付けも自由ですが、マヨネーズが味のベースとなったコールスローが一般的でしょう。

さっぱりしているからキャベツがたっぷり食べられてヘルシーだよね。
ここからは、そんなコールスローの基本をまとめていきます。
コールスローの特徴
コールスローは切ったキャベツ・他の野菜にあらかじめ味をなじませておくサラダです。
食べる直前にドレッシングなどをかけ味を付ける他のサラダとはこの『あらかじめ味をなじませる』という点が異なります。

サラダの一種ではあるものの、浅漬けのような感覚ですね。
後からドレッシングをかけるサラダと違い、キャベツのシャキシャキ食感は控えめ。
全体的にしんなりしているものの、その分味がしっかり染み込んでいるのがポイントでもあります。
ただ、近年では時間がなくても作れるような、食べる直前に調味料を和える作り方も主流です。

長時間味をなじませると、どうしても野菜の水分が出てしまいます。水っぽい食感が嫌いな方は和えてすぐに食べてしまうのもアリだと思います。
コールスローの発祥地・発祥時期
コールスローの正確な発祥地は不明でした。
しかし、コールスローの発祥した時期は古代ローマの時代とされています。
少なくとも1500年前にはコールスローは食べられていたなんて、ビックリですね。
コールスローの名前の由来
「コールスロー」の名前の由来はオランダ語の『koolsalade』です。
『koolsalade』はキャベツサラダと訳します。そのまんまですね。
このオランダ語のキャベツサラダを「koolsla(コールスラ)」と短くし、さらに英語にしたのが「coleslaw(コールスロー)」となります。
coleslawはこれで「コールスロー」という1つの単語ですが、
- cole:アブラナ属の植物の総称・キャベツ(ラテン語から派生)
- slaw:刻みキャベツを材料としたもの
と単語を分けてもそれぞれ意味があります。
また、現在では「slaw」のみを切り離し、コーンスロー・ブロッコリースローという他の野菜を使用した料理を表すときにも使用されています。

オランダ語の「サラダ」が短く「スラ」となって、英語圏に伝わったときに新しく「slaw(スロー)」という単語ができたんだね。
<基本のレシピ>コールスローの作り方
<基本>のコールスローレシピをご紹介します。
それではコールスローの作り方をご紹介します。
- 野菜を切り分ける
- キャベツ:みじん切りorせん切り
- きゅうり・にんじん:せん切り
- ボウルに調味料を入れ、すべて混ぜ合わせる
- 野菜を入れ、調味料と和える
- 冷蔵庫で2時間ほど冷やす
基本的に「野菜を切る」→「調味料と和える」だけなので簡単です。
また、お好みでかにかまぼこやツナなどを入れても美味しく仕上がります。

このコールスローレシピはマヨネーズがたっぷり入っているもののレモン汁(酢)でさっぱりと食べやすく、また冷やされているので真夏でもモリモリ食べられるレシピでした。
忙しいときにオススメ!時短レシピも
基本のコールスローレシピは美味しくできるものの、野菜に味をなじませる時間が長いのがデメリット。
そこで、同じ材料で30分ほどで作れるレシピもご紹介しておきます。
- 野菜を切る
- キャベツ:みじん切りorせん切り
- きゅうり・にんじん:せん切り
- 野菜をすべてボウルに入れる
- 塩小さじ1/2をボウルに加え、全体によく混ぜる
- 5分ほど置き、出てきた水分を絞る
- 野菜をしんなりさせている間に、調味料を別のボウルで混ぜ合わせる
- マヨネーズは大さじ5よりも少なめに
- 調味料と野菜をよく和える
- 味をなじませるため冷蔵庫で15分ほど置く
「塩もみ」→「味付け」という工程にすることで、味が染み込みやすくなります。
ただ、その分シャキシャキ食感はやや損なわれるのが難点かもしれません。

味は基本のレシピと変わらずおいしいので、時間がない場合はこちらのレシピをオススメします。
ドレッシングを使用すればもっと簡単!
コールスローにはありがたいことに1本で味が決まる市販のドレッシングも販売されています。
キューピー「コールスロードレッシング」
日清オイリオ「ドレッシングダイエットすっきりコールスロー」
どちらの商品も「切った野菜に和えるだけ」で簡単&時短でコールスローが完成する優れものです。
普通のドレッシングとしても使用できるのでオススメですよ♪
コールスローはもともとマヨネーズ味じゃなかった?
コールスローといえばマヨネーズ味のサラダというイメージが強いですよね?

しかし、かつてのコールスローにはマヨネーズの代わりに「ヴィネグレットソース」が使用されていました。
ヴィネグレットソースとは
ヴィネグレットソース(sauce vinaigrette)はいわゆる「フレンチドレッシング」のことです。
フレンチドレッシングは酢とサラダ油を混ぜ、塩こしょうで味付けした基本のドレッシングです。
かつてのコールスローは『刻んだキャベツをフレンチドレッシングで和えたサラダ』だったのですね!

マヨネーズが誕生したのは19世紀中頃と比較的最近なので、マヨネーズができる前はフレンチドレッシングが主流だったのですね。
<マヨネーズを使わない>コールスローの作り方
かつてはマヨネーズを使っていなかったコールスローにちなみ、マヨネーズを使用しないコールスローレシピもご紹介します。

マヨネーズを使用しないからもっとさっぱりでヘルシーな味になるよ!
それでは、つづいて作り方です。
- 野菜を切る
- キャベツ・きゅうり・にんじん:せん切り・細切り
- 玉ねぎ:みじん切り
- ボウルに玉ねぎと塩を入れ、揉む
- ボウルににんじん→きゅうり→キャベツの順に野菜を加えながら、順次混ぜる
- 全体が混ざったら、調味料を加えて再び混ぜる
- 15分ほど置き味をなじませる
みじん切りの玉ねぎを少し加えることで、スパイシーさとコクを出すことができます。
まず野菜を塩もみしてから調味料で味付けをする、という手順が肝心ですね!
まとめ
- コールスローとはキャベツを細くor細かく切ったサラダ
- 他のサラダと違い、あらかじめ味付けがされていることが特徴
- ヨーロッパで古くから食べられていたサラダ
- かつてはマヨネーズではなくヴィネグレットソース(フレンチソース)で味付けされていた
ここまで、コールスローについてその歴史や作り方などをまとめてみました。
紀元前ごろからコールスローが食べられていた、なんて驚きですね。
現在はマヨネーズが主流ですが、たまには原点回帰したフレンチソースのコールスローも食べてみたいですね。