にんじんを使った料理として有名なのが「にんじんしりしり」。
「にんじんしりしり」のレシピはネットにあふれ、検索でも1番上に来る人気料理です。
「にんじんしりしり」ってよく耳にする料理ですが、どんな料理なのかイマイチ分からないんですよね・・・。
そんな有名だけど謎も多い「にんじんしりしり」について調べてみました!
すぐに作れる!にんじんしりしりの簡単レシピ付きです!
「にんじんしりしり」とは
「にんじんしりしり」は、にんじんをせん切りにして卵と炒める料理です。
「しりしり」の部分を「しりしりー」と伸ばす場合もあります。
主菜というよりは、ガッツリ系の副菜といった感じですね。
「にんじんしりしり」の発祥地
にんじん料理「にんじんしりしり」の発祥地は沖縄県です。
沖縄県では家庭の味として親しまれています。
「しりしり」の意味とは?
にんじんしりしりの「しりしり」は、沖縄の方言でせん切り・すりおろすという意味があります。
つまり「にんじんせん切り」という意味。そのままですね。
また、スライサーでせん切りするときの「すりすり」という音が転じて「しりしり」となったという説も!
どちらにしても、にんじんをせん切りにして使う料理のことを「にんじんしりしり」といいます。
専用のスライサー・にんじんしりしり器
にんじんしりしりには専用のスライサー「にんじんしりしり器」なるものがあります。
言葉通り、にんじんしりしりを作るためのスライサーです。
スライサーがあれば、包丁よりもだいぶ時短になって便利ですよね♪
※「にんじんしりしり器」とあるものの、他の野菜にもちゃんと使えますよ。
「にんじんしりしり」の作り方<基本>
にんじんしりしりの作り方は超簡単です。
なぜなら、①にんじんをせん切りにして、②卵と炒めるだけでできるのですから♪
ここからは、そんな簡単料理「にんじんしりしり」の失敗しない基本の作り方をご紹介します。
料理時間はおよそ15分。
まずは材料です。
- にんじん:2本(300g)
- 卵:2こ・サイズ問わず
- 調味料A
- 料理酒:大さじ1
- しょうゆ:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 砂糖:大さじ1
- 和風だし(顆粒):小さじ1
- 塩:小さじ1/3
- ごま油:大さじ1
- ごま(お好みで):適量
しょうゆとみりん&砂糖でごはんが進む甘辛味のにんじんしりしりです。
それでは、引き続き作り方をご紹介します。
- にんじんを5~6cmの長さのせん切りにします。(皮むきはしてもしなくてもOK)
- 卵を溶きほぐし、塩を入れ混ぜ合わせます。
- フライパンを熱し、ごま油をひきます。(中火)
- 油がなじんだらにんじんを加え、しんなりするまで炒めます。
- にんじんがしんなりしたら調味料Aを入れ、炒め合わせます。
- 調味料Aがなじんだら、卵を流し入れ大きく混ぜながら火を通します。
- 卵が固まったら火を止めます。
- 器に盛りつけ、仕上げにごまを散らしたら完成です!
料理のポイントは、せん切りにんじんの太さです。
細いせん切りにすればふわふわ食感に、太いせん切りにすれば食べ応えのあるボリュームおかずになります。
その時々の他のおかずとの兼ね合いで、せん切りの太さを変えていけばバリエーションも広がりますね。
せん切りが面倒なときは、上の項でご紹介した「にんじんしりしり器」を使用してもOK!
スライサーを使えば5分は時間が短縮できて便利ですね♪
「にんじんしりしり」のアレンジ
にんじんしりしりは、一緒に炒める具材を増やすことでさまざまなアレンジをすることができます。
アレンジの幅があるのは、料理を作る側にとっては非常に助かるね。
にんじんしりしりの基本、
- にんじんをせん切りにする
- 卵と炒める
を押さえれば、バリエーションは無限に広がります!
ここからは、そんなにんじんしりしりのアレンジ具材を、美味しくなるポイントともにいくつかご紹介します。
アレンジ①:ツナ缶
にんじんしりしりアレンジで最もポピュラーな具材、それがツナ缶です。
1缶100円ほどとリーズナブルで、使いやすいツナ缶。
あなたのご家庭にもきっと1缶は置いてあるはず!
そんなツナ缶を使用したにんじんしりしりは缶汁ごと使うのがアレンジのコツ!
一番簡単な作り方は、基本の作り方の工程3「熱したフライパンにごま油をひく」のごま油をツナ缶に変えるだけ。
缶汁ごとドバッと入れることで、無駄なく旨味アップできます。
※油代わりで使用する際のツナ缶は油漬けのものにしましょう。
ツナ缶に塩気があるので塩の分量は少なめに。
また、ツナ缶は缶汁だけ先に入れ、ツナの部分は調味料を入れる前に加えるなど、入れるタイミングを変えてもOK!
さらに、甘辛い基本の作り方とは違うしょっぱめのアレンジ方法もあります。
そんなツナ缶アレンジの材料・作り方はこちらです。
- にんじん:2本(300g)
- 卵:2こ・サイズ問わず
- ツナ缶(70~80g):1缶
- 塩:小さじ1/2
- こしょう:好きなだけ
- 料理酒:大さじ1
- ごま油(風味付け・なくてもOK):小さじ1
作り方は、基本の作り方と変わりません。
- にんじんをせん切りにし
- フライパンで炒め
- しんなりしたら調味し
- 卵を入れて完成です。
油漬けツナ缶の油は旨味の宝庫!
いつもは缶汁を切っている、という方もどさっと使ってみてください。
ライトなツナ缶であっさり味に!
アレンジ②:コンビーフ
リッチな気分を味わいたいならコンビーフもオススメ!
味の個性が強いコンビーフでのアレンジは、塩・こしょうのみの味つけで大丈夫です。
ツナ缶アレンジのように、コンビーフの脂を油代わりに炒めるとよりヘルシーになります。
そんなコンビーフアレンジの材料をご紹介します。
- にんじん:2本(300g)
- 卵:2こ・サイズ問わず
- コンビーフ:1缶(100g前後)
- 塩・こしょう:少々
コンビーフは味が濃いので、塩・こしょうはお好みで。
辛いのが好きな方はこしょう多めが美味しいですよ。
コンビーフアレンジは大人向け♪お酒に合うこと間違いなしのしっかり味です。
「脂肪少なめ」のコンビーフならヘルシー!
「にんじんしりしり」は栄養抜群!?
にんじんしりしりは、にんじんの栄養を上手に摂れる料理でもあります。
にんじんには、オレンジ色のもとである色素・βカロテンが豊富に含まれます。
βカロテンは自然界に存在するあかだいだい(オレンジ色)の色素。
体内でビタミンAに変換することからプロビタミンAとも呼ばれます。
βカロテンの効果としては、
- 高い抗酸化作用
- 目の保護
- 皮膚・粘膜の保護
- 免疫力の向上
などが期待できます。
そのβカロテンの量は100gあたり8600μg(皮付きの場合)。
この量はすべての野菜の中でもトップクラスです!
だから、あんなにキレイなオレンジ色をしているんだね。
ただ、βカロテンは摂取しても吸収が難しいというデメリットがあります。
生の状態では1割も吸収されません。
しかし、βカロテンは脂溶性ビタミンでもあります。
油に溶けやすい脂溶性ビタミンは、油と一緒に摂取すると栄養吸収率がアップします。
油との摂取で吸収率は70%以上にまでアップ!
つまり、油炒めや揚げものにすると、より多くのβカロテンが摂取できるのです!
実際、油炒めにしたにんじんのβカロテン量は12000μgと、3000μg以上もアップします!
せん切りにしたにんじんを油で炒めるにんじんしりしりは、にんじんの栄養吸収率をアップさせる理にかなった料理だったのですね。
まとめ
「にんじんしりしり」は、せん切りにんじんを炒め卵でとじた沖縄の郷土料理です。
作り方は簡単で、ツナ缶・コンビーフを入れるなどアレンジも自由自在!
油と炒めることで栄養吸収率がアップする、嬉しい料理でした。
ちょっと献立が物足りないな~、というときに家にある食材だけですぐに作れる手軽さも嬉しいポイントです。
我が家でもこれから大活躍してくれそうです。
ぜひ、今晩のおかずに作ってみてくださいね♪