
今年も花粉症の季節がやってきました!
わたしも毎年苦しんでいる花粉症の対策と言えば「マスク」。
花粉症対策としてのマスク、適当に選んでいませんか?
実はマスクによって花粉症の辛さはけっこう変わります。
そんな花粉症対策としてのマスクの選び方を「素材」と「形」からまとめてみました。
花粉症対策にはやはり「不織布」マスクがオススメ!その理由とは?
花粉症対策にオススメのマスクは「不織布マスク」です。

不織布マスクは目地が細かく、花粉を通しにくいのが最大の魅力。
三層構造など複数の層が重なったマスクでは、中間層に花粉などをキャッチするフィルターが入っているものもあり、しっかり花粉の侵入を防げます。
【基本】不織布とは?
この「不織布(ふしょくふ)」とは、文字通り、織らない布のこと。
繊維を接着させシート状にした布地となります。
不織布は多孔性、つまり小さな穴がたくさん空いている構造をしているため「通気性」に優れているのが特徴です。
この小さな穴は空気は通しますが花粉は通さない「濾過性」も持ち合わせています。
そのため、不織布マスクでは息苦しさを感じずに花粉をブロックできます。
さらに、無数の穴・すき間により表面積が増え、水分をキャッチし潤いを保つ「保湿性」にも優れています。
風邪を引いたときにマスクをするのは、他人への感染を防ぐとともに、自身ののどを乾燥から守るという役割もあるのです。
また、安価に大量生産できるというメリットも持ち、マスクだけでなく紙おむつやガーゼをはじめ、幅広い分野で使用されています。
そもそも、マスクで花粉は防げるの?
マスクで花粉はある程度は防げます。
平成22(2010)年に厚生労働省が公開した花粉症対策によると、
マスクは、花粉の飛散の多いときには吸い込む花粉をおよそ3分の1から6分の1に減らし、鼻の症状を少なくさせる効果が期待されています。
平成22年度花粉症対策
と記載されていました。
花粉を吸い込む量を1/3~1/6に減らす効果。
つまり、マスクをしていない素顔の状態と比べ、花粉を吸い込む量を70~80%ほど減らせることになります。

完全ではありませんが8割減というのはスゴいですね!
布マスク・ウレタンマスクではダメ?
花粉症対策には不織布マスクがオススメ!風邪やウイルス対策も然りです。
しかし、市場では不織布ではないマスクもいくつか販売されています。
例えば、布マスク・ウレタンマスクです。

布マスク・ウレタンマスクは着用すれば多少は花粉が防げます。
けれども、布マスク・ウレタンマスクはいずれも目地が粗いため、不織布マスクよりは花粉を防ぐ効果は低くなります。
ただし、布マスクには経済的で保湿効果が高い、ウレタンマスクには通気性が良いというメリットもあります。
また、布マスク・ウレタンマスクの内側にマスクフィルターを付けるのもオススメ!
もちろん不織布マスクに付ければ、より花粉をブロックすることもできますよ。
花粉を防ぐマスクの選び方!マスクの形状はどれが良い?
不織布マスクといっても、今ではいろいろな形がありますよね?
花粉症対策にはどの形状が良いのか?
調べたところ、重要なのはマスクの形状ではなく「自分の顔にフィットするか否か」だと分かりました。
ポイントはマスクと顔にすき間を作らないこと。
せっかくマスクから花粉をブロックしても、すき間から花粉が入り込んでしまっては意味がありません。
マスクを着けたときにすき間ができず、しっかりフィットするサイズを選びましょう。
また、ここからは不織布マスクの形状の違いと特徴をまとめます。
プリーツタイプ:一般的でリーズナブル
まずは、不織布マスクの定番とも言える「プリーツタイプ」です。

いくつかの折り目(プリーツ)があり、顔に装着するときは折り目を伸ばして使用。
折り目を伸ばすことで口元に余裕ができるため快適に使用できるタイプですね。
このプリーツタイプの中にも
- 階段タイプ:折り目が一方向
- オメガタイプ:折り目が中央から上下に向かう
と2種類があり、一般的にはオメガタイプの方が口元のスペースが大きいという特徴があります。
プリーツタイプのマスクは着けているときに、比較的ゆとりを感じられるのがポイント。
話していてもズレにくいのもメリットと言えます。
ただし、マスクと顔にすき間ができやすいというデメリットもあります。
それでも近年は頬の部分にフィットするVカットが施されたタイプもあるなど、顔とのすき間がほとんどない進化したプリーツマスクも販売されています。
- メリット
- 比較的リーズナブル
- 口元にゆとりあり
- 会話中もズレにくい
- デメリット
- 顔とのすき間ができやすい
立体形・二つ折りタイプ:顔にフィットしやすい
つづいて、プリーツマスクと並んで昔からある「立体形・二つ折りタイプ」です。

鼻の部分から二つに折りたためるようになったタイプで、目元から頬、アゴに至るまでピッタリとすき間なくフィットするのが最大の魅力です。
口元のスペースも余裕があり、リップメイクが落ちにくいのもポイントですね。
この立体形・二つ折りタイプのマスクは顔へのフィット感が高い他に、カラーバリエーションが豊富というメリットも持ちます。
耳紐の部分だけ色が違うバイカラーマスクなど、ファッション性が高いマスクが多いのはこのタイプです。
フォルムがスッキリしているので小顔に見えるのも嬉しいですよね。
しかし、二つ折りタイプのマスクは話すときなど口元を激しく動かすとズレやすいというデメリットもあります。
- メリット
- 顔にフィットする
- 口元に余裕がありメイクが落ちにくい
- 色が豊富
- 小顔効果
- デメリット
- 会話中にズレやすい
立体形・ブロックタイプ:口元のスペースが大きく会話がしやすい
最後は、近年になって数が急速に増えた「立体形・ブロックタイプ」のマスクです。

その形から「ダイアモンド型」や「くちばし型」、「3Dマスク」、「柳葉型」と言われることもあります。
立体型・ブロックタイプマスクの特徴は、何と言っても口元のスペースが広いこと!
鼻や口周りにぽっかりとスペースが空いているので、呼吸も会話もしやすいのが魅力です。
さらに、顔にフィットする形状ながら、会話をしてもマスクがズレにくいのもポイント。
会話が多いときや、人前で発表をするときなど、口元を大きく動かすときでも着用しやすいマスクと言えます。
ただし、フィット感がとても強いため、けっこう息苦しいのがデメリット。
価格も他のマスクと比べると高めなのも難点でしょう。
- メリット
- 口元のスペースが大きい
- 会話をしてもズレにくい
- フィット感が抜群
- デメリット
- フィットしすぎて窮屈さも
- 価格が高め

ここまで「花粉症対策に適したマスクの選び方」についてまとめました。
不織布マスクがオススメ!というのは感覚的に分かっていましたが、形状でけっこうな違いがあるのが驚きでしたね
もう既に辛いですが、花粉症の本番はこれから!
マスクをしっかり選び、花粉症に打ち勝ちましょう。