キャベツを使った料理として有名な「コールスロー」。
また、コールスローと見た目が似ている「ザワークラウト」もキャベツ料理として有名です。
そんなコールスローとザワークラウトの違いとは何なのでしょう?
コールスロー・ザワークラウトそれぞれ作り方や発祥から、両者の違いを比べていきます。
コールスローとは
コールスローはキャベツを使ったサラダの一種です。
コールスローの作り方を3Stepでまとめると
- キャベツを細切りorみじん切りにする
- 味を付け、よく和える
- しばらく味をなじませる
となります。他のサラダと異なり『味付け→味をなじませる』という工程があるのが特徴です。
現在はマヨネーズで和えたものが主流ですが、かつては「ヴィネグレットソース」というドレッシングが使用されていました。
ヴィネグレットソースは現在でいうフレンチドレッシングです。
塩・胡椒・酢・オリーブオイルというシンプルな味付けのコールスローも美味しいですよ♪
コールスローの発祥
コールスローは古代ローマ時代(紀元前700~紀元後400年ごろ)に誕生した料理です。
発祥地はヨーロッパですが、詳しい場所は不明です。
ちなみに「コールスロー」という名前はオランダ語の『koolsalade』が由来となっています。
直訳すると「キャベツサラダ」です。
『koolsalade』が短く『koolsla(コールスラ)』となり、さらに英語に転じて「coleslaw(コールスロー)」となりました。
ザワークラウトとは
ザワークラウトはキャベツを使った漬物です。
キャベツを塩漬けにし、乳酸発酵させることでザワークラウトは作られます。
乳酸発酵では甘い『糖類』を分解し酸っぱい『乳酸』を生成するため、キムチ・ヨーグルトと同じくザワークラウトも酸っぱくなります。
そのザワークラウトの酸味は好き嫌いが分かれる味ですが、発酵により
- 保存性がアップ
- 乳酸菌が増える
というメリットも生まれます。
ザワークラウトの発祥
ザワークラウトは古代ローマ時代に誕生した料理です。
発祥地は不明です。
ただ、ザワークラウトは古くからドイツを代表する料理として親しまれてきました。
「sauerkraut」という言葉もドイツ語です。
しかし、ザワークラウトはドイツ以外のヨーロッパの国々でも親しまれ、各国ごとに違った名前で親しまれていたりもします。
コールスロー・ザワークラウトの違い
コールスローとザワークラウトの違いを表にしてまとめました。
コールスロー | ザワークラウト | |
<材料> | キャベツ | キャベツ |
<料理法> | サラダ | 漬物 |
<誕生時期> | 古代ローマ時代 | 古代ローマ時代 |
<代表的な国> | 欧米 | ドイツ |
大きな違いは<料理法>ですね。
コールスローはサラダですが、ザワークラウトは漬物。
「キャベツを細かく刻む」までは一致していますが、その後の
- コールスロー:ドレッシングで和える
- ザワークラウト:塩漬けにして乳酸発酵させる
という違いが両者を決定的に分けています。
ただし、同じくキャベツがメインの料理で、誕生した時期はほぼ同じ、親しまれている国も被っているなど、似ている料理であることは間違いありません。
コールスローとザワークラウトは同じキャベツを使う料理法が違う料理でした。
また、コールスローは長くても2時間ほどで完成しますが、ザワークラウトは短くても完成までに1日以上も時間がかかります。
今日中に食べるならコールスロー、長期スパンで考えているならザワークラウトという風に、計画性を持って作る料理を考えましょう。