シリアルとは穀物を食べやすく加工した食品です。
「シリアル(cereal)」は英語で『穀物』という意味。
穀物の総称であり、穀物を使用した加工品を指す言葉でもあります。
シリアルに使用される主な穀物は
- コーン(トウモロコシ)
- 小麦
- オーツ麦
- 米・玄米
などがあり、使用される穀物ごとにシリアル食品の名前が異なります。
今回は、そんなシリアルを原材料ごとにまとめてみました。
コーン(トウモロコシ)を使ったシリアル
コーン(トウモロコシ)を使ったシリアルは「コーンフレーク」です。

コーンフレークは粉砕されたトウモロコシを水で練り、加熱・圧搾などを行い薄く形を整えた食品です。
サクサクとした軽い食感が特徴。
甘みが強いため子どもでも食べやすい味ですよね。
アメリカ人のケロッグ博士により生み出されたコーンフレーク。
※ケロッグ博士はあのケロッグ社の創業者の兄に当たる人物です。
欧米の朝食のイメージが強いコーンフレークですが、現在では日本でも朝食の定番の1つとして広まっていますね。
コーンフレークの魅力は、加熱なしでそのまま食べられるところ。
牛乳や豆乳などミルクをかければ栄養抜群!
さらに、パフェなど他のスイーツのトッピングにも使える使い勝手が良いシリアルと言えますね。
コーンフレークの栄養について
コーンフレークは子ども向けに栄養が強化されている製品が多く、
- 鉄分
- カルシウム
- ビタミンA
- ビタミンB群
- ビタミンC
などが豊富に含まれます。
特に、鉄分とカルシウムは1食で成人が1日に摂るべき量の半分くらいが摂れるものもあり、大人の栄養補給にも適しています。

コーンフレークは糖質高めがデメリットですが、貧血気味の女性の方にもオススメしたいアイテムです。
甘さ控えめ・鉄分が豊富なコーンフレークは↓
小麦を使ったシリアル
小麦を使ったシリアルはいろいろな名前で販売されています。

例として、ケロッグから販売されている子ども向けシリアルのうち、小麦が使われているのは『ココくんのチョコワ』。
ちなみに、同じケロッグの子ども向けシリアルとして販売中の
- コーンフロスティ:コーン(トウモロコシ)
- ココくんのチョコクリスピー:米
が主原料となります。

どれも幼い頃に食べたことがありましたが、主に使われている原料が違うとは知らなかったです。
小麦のシリアルはサクッと軽い食感が特徴で、クセがなく食べやすいのがポイント。
コーンフレークのように牛乳などミルクをかけてそのまま食べられます。
小麦シリアルのうち「ふすま(ブラン)」を使うシリアルとは?
近年は小麦のうち「ふすま(ブラン)」と呼ばれる皮・胚芽の部分を使ったシリアルも人気です。
ケロッグから販売されている『オールブラン』シリーズがその代表格。
小麦ブランがメインに使われたシリアルは食物繊維が豊富。
製品によっては発酵性食物繊維が含まれるため、善玉菌を増やし、腸内環境の改善に役立つと高い人気を誇っています。
食感はザクザクと固め。
繊維質を強く感じ、香ばしい風味も独特ですが、食べ慣れれば気になりません。
また、小麦ブランのシリアルには、小麦ブラン100%のものもあれば、小麦ブランに小麦・米など他の穀物が加えられているものもあります。
購入するときは、パッケージ裏面の原材料をよく確認しましょう。
小麦ブランのシリアルも、牛乳などをかけてそのまま食べられるのがポイントです。
小麦を使ったシリアルの栄養について
小麦を使ったシリアルのうち、子ども向けシリアルは鉄分・カルシウムなどの栄養強化がされているものがほとんど。
また、小麦ブランのシリアルは食物繊維がとにかく豊富!
ケロッグ『オールブラン ブランリッチ』は1食・40gあたり11.0gもの食物繊維が含まれています。
さらに小麦ブランのシリアルは糖質が低めなので、ダイエット中でも食べやすいのも嬉しいポイントですね。
オーツ麦を使ったシリアル

オーツ麦を使ったシリアルは、大きく分けて「オートミール」と「グラノーラ」、「ミューズリー」に分けられます。
「オートミール」について
オートミールは、オーツ麦を乾燥させて押しつぶすなど食べやすく加工したもの。
糖質が低めで食物繊維が豊富、ビタミン・ミネラルもバランス良く含まれるなど、ダイエットフードとして注目を集めています。
ほとんどの場合、オートミールはオーツ麦100%
ただ、オートミールの加工方法により種類が分かれ、
- スティールカットオーツ:麦の粒を2~3に切り分けたもの
- ロールドオーツ:蒸した麦を押しつぶしたもの
- クイックオーツ:ロールドオーツを細かく砕いたもの
- インスタントオーツ:ロールドオーツをさらに加熱処理し、細かく砕いたもの
という4種類があります。
このうち『スティルカットオーツ』は加熱していない生の状態なので食べる前に加熱処理が必要です。
ロールド・クイック・インスタントは加熱済みなので生で食べてもOK。
しかし、ロールドオーツは粒が大きく硬いため、加熱してから食べることが一般的でしょう。
クイック・インスタントは牛乳などでふやかすだけでも美味しく食べられます。
オートミールは白米ご飯・パンなど主食の代わりとして食べられるシリアル。
水といっしょに鍋に入れてお粥のようにしたり、電子レンジ加熱でご飯のようにしたり、炊飯器でいっしょに炊くこともできます。
ほかのシリアルと違い、調理工程があるのが特徴ですね。
「グラノーラ」について
グラノーラは、オートミールに甘みをつけてオーブンで焼き上げたシリアルです。
ドライフルーツやナッツ、大豆など他の穀類がミックスされている製品が多いですね。
また、甘みもシロップや蜂蜜、チョコレートなどさまざま。
特に近年は店頭で迷うほどの種類が並んでいるので、選び甲斐がありますよね。
グラノーラはオーブンで焼き上げられているので、牛乳などミルクをかけてそのまま食べられるシリアルです。
「ミューズリー」について
ミューズリーは、オートミールにドライフルーツやナッツなどを混ぜたシリアルです。
グラノーラがオーブンで焼き上げるのに比べ、ミューズリーは焼かれずに生のまま。
また、甘みが付けられていないため、オートミールの味をそのまま楽しめるという特徴もあります。
牛乳などミルクでふやかしてから食べるのが一般的。
お好みで蜂蜜やシロップなどを加え、甘みを調節します。
オーツ麦を使ったシリアルの栄養
オーツ麦を使ったシリアルのうち、オートミールは糖質オフ・食物繊維が豊富なのが特徴。
グラノーラは製品によって差があるものの、食物繊維やビタミンが多く含まれています。
ただ、甘みが強いため糖質が多いのがグラノーラのデメリット。
糖質を控えたいならオートミール・ミューズリーを選ぶ方が良いでしょう。
米・玄米を使ったシリアル
米・玄米を使ったシリアルは数は多くありませんが、いくつか販売されています。

先ほど紹介したケロッグ『ココくんのチョコクリスピー』は米で作られたパフを使ったシリアルです。
また、ケロッグ『玄米フレーク』は玄米がメインのシリアルとなります。
さっくりとした食感とクセのない味が特徴で、子どもから大人まで食べやすいのが魅力ですね。
米・玄米を使ったシリアルの栄養について
米・玄米を使ったシリアルのうち、玄米を使ったシリアルは鉄分・カルシウムが豊富!
玄米の栄養をそのまま摂れるのはありがたいですね。

