わたしたち日本人の主食であるお米は案外デリケートな食材です。
保存方法を間違えればあっさりお米はダメになります。
そんなお米を「夏」に保存する正しい方法とは?

今年の夏は狂ったように熱いからぜひとも知っておきたいね。
また、一年を通して活用できるお米の正しい保存方法もまとめてみました。
お米をしっかり保存して、おいしく鮮度を保ちましょう。
【夏】お米の保存方法
夏にお米を保存する場合は必ず冷蔵庫に入れましょう。

お米を30℃以上の室温下に置くのは絶対にNGです。
夏にお米を室温に置かない方が良い理由
夏の暑い時期にお米を室温に置いておくと、カビが生えたり、虫がわいたりする場合があります。

わたしはカビは見たことがありませんが、虫は何度もあります。よく見たら黒い点がウジャウジャ蠢いている様子は何度見ても最悪です。
カビ・虫が発生したお米は健康に重大な影響を及ぼすわけではありません。
しかし、お米の品質そのものは著しく低下していると考えられます。
また、カビ・虫がわいていたお米を食べたいと考えるのは心理的になかなか難しいですよね?
夏に買ってきたお米はすぐさま冷蔵庫へ入れましょう。
お米の保存に適した環境
お米は気温15℃前後で湿気の少ない環境での保存が適しています。
つまり「冷暗所」での保存が最適というわけですね。
- 温度が1~15℃
- 直射日光が当たらない
- 湿度が低い
ただ、日本の家の中で1年を通して冷暗所でいてくれる場所はほぼありません。
そのため、夏に限らず、お米は冷蔵庫での保存が適しています。
お米はなぜ気温15℃前後での保存が最適なのか?
お米を15℃前後の気温で保存するのが最適なのはお米にわく虫が活動できない気温だからです。
特にお米に卵を産み付け繁殖するコクゾウムシという黒い虫は、油断すると気温が高い夏場に大繁殖してしまいます。
繁殖してもお米に害はありませんが、小さい虫なので取り除くのは面倒ですし、正直食べたくありません。
コクゾウムシは15℃以下の気温では活動が鈍ります。
コクゾウムシなど虫の大繁殖を防ぐためにも、特に夏場は気温が低い冷蔵庫内で保存するのがオススメです。

冷蔵庫で保存すれば防虫剤が要らないというメリットもあります。
また、15℃以下で保存すれば、米の呼吸が抑えられ、脂肪の劣化を防ぐことにもつながります。
害虫から守りつつ、品質もキープできるので低温での保存がオススメなのですね。
お米の冷凍保存はできる?
お米の冷凍保存はできません。
正確に言えば、炊飯前のお米は冷凍庫での保存は味が落ちるのでオススメできません。
冷凍保存では、腐る原因である食品の水分を凍らせることで、鮮度を保ちます。
お米にも水分が15%ほど含まれ、冷凍保存が可能です。
しかし、お米を冷凍保存するとお米の水分が凍り、お米が割れます。
割れたお米は味が落ち、食感も悪くなります。
お米をおいしく味わいたい!と思うなら、お米を冷凍で保存するのは避けましょう。

いくら「温度が低い方が良い」といっても、冷凍保存はNGなのですね。
お米の保存に向いている容器
お米の保存には密閉容器が向いています。

密閉容器がお米の保存向きな理由は『酸化』と『湿気』が防げるからです。
お米も酸化すれば品質が劣化、つまり味が落ちます。
湿気はカビの原因になるので注意が必要です。
また、お米はニオイが移りやすいのもデメリット。
ニオイが強い食材の近くで保存する場合は特に密閉性の高い容器を選ぶことをオススメします。
お米の保存向きな密閉容器
お米の保存向きの密閉容器はガラス製・プラスティック製などお好きなものを選びましょう。
ガラス製はこちら↓
プラスティック製はこちら↓
ガラス製の保存容器は密閉性が高いものの価格も高く、重量もヘビーです。
一方、プラスティック製は密閉性はガラス製に比べ劣るものの価格が安く、軽くて扱いやすいのが特徴です。
大量のお米を保存するには?
お米でも何でも大容量タイプを買った方が割安。
そのため節約志向の方は大容量を選びがちですが、それで困るのは置き場所ですよね。
特に10kg・20kgの大容量のお米は買ってきた袋のまま冷蔵庫に入れるのは無理です。
そんな大量のお米を冷蔵庫保存する時に活躍するのがペットボトル。

お米をコンパクトに収納できる上に密閉性も抜群と、ペットボトルはお米の保存にピッタリです。
少量のお米を保存するには?
お裾分けなど少量のお米を元から合ったお米と分けて保存したい時にはチャック付きポリ袋を使用するのがオススメです。

チャック付きポリ袋は場所を取らない&密閉性が高いのでお米の保存にピッタリです。
また、1回に使う分ずつ分けて保存するときにもチャック付きポリ袋は便利です。
あらかじめ1合分ずつなど分けておけば、普段の家事の時短にもつながりますね。
お米専用の冷蔵庫について
お米の保存にはお米専用の冷蔵庫を使用するという方法もあります。

我が家ではこのお米専用の冷蔵庫を使って保存しています。
お米専用の冷蔵庫のメリットは
- 最適な15℃前後の温度で保存できる
- 密閉性が高い
というメリットがあります。
また、お米専用の冷蔵庫には1合・2合などのはかりがあらかじめついているものがほとんど。
毎日お米を計量カップで量るという雑務から解放されるのもメリットの1つでしょう。
我が家で使っているお米専用の冷蔵庫は↓になります。
10kgタイプなら意外と場所を取らないのでキッチンに置いても邪魔になりません。
買ってきた10kg袋のお米の置き場所に困らないのも大きいですね。
お米を保存できる期間
お米(精米済み)を保存できる期間は季節によって異なります。
- 冬:2ヶ月ほど
- 春・秋:1ヶ月ほど
- 梅雨~夏:2週間ほど
気温&湿度が低い冬なら2カ月間の保存が可能です。
けれども高気温&湿気でジメジメな梅雨から夏にかけては2週間を目安に食べきることがオススメです。
ただ、お米ははっきりと賞味期限が設定されているワケではないので、しっかりと保存すれば↑の期間よりも長く新鮮なお米を味わえます。
<まとめ>お米の保存方法
- お米は密閉容器に入れ冷蔵庫で保存する
- 買ってきたお米は夏場は2週間、春・秋は1ヶ月、冬は2ヶ月を目安に食べきる
- 大量のお米はペットボトル、少量のお米はチャック付きポリ袋で保存
- お米専用の冷蔵庫を使用するという手もある
ここまでお米の保存方法についてご紹介しました。
近年の気温の上がり方では、お米を室温で保存しておくのは危険です。
ご家庭の冷蔵庫の様子を見ながらお米をしっかり保存していきましょう。