お粥の作り方を基本の1から解説します。
お粥の作り方は、生米から作る「炊き粥」と炊いたごはんから作る「入り粥」に分けてご紹介します。
作りやすい1人分の分量と細かい工程をチェックし、ワンランク上の手作りお粥を堪能してみてください♪
さらに、卵粥の卵&七草粥の七草を入れるタイミングも解説しています。
【炊き粥】お粥の作り方
生米から炊き上げる「炊き粥」の作り方です。

炊き粥は後述する「入れ粥」よりも味・風味が良く、さらさらした口当たりが特徴です。
今では「お粥モード」がある炊飯器も多く、水の量を変えるだけで簡単にお粥が作れる便利な時代となりました。
しかし、今回はそんな時代に逆行し土鍋で作る炊き粥をご紹介します。
土鍋で作る炊き粥<材料・分量>
炊き粥の材料は
- 生米
- 水
の2つのみ!お米は洗っておきましょう。無洗米でもOKです。
この「生米・水」の分量はお粥の柔らかさによって変わってきます。

簡単に言えば、より柔らかくしたければ水を増やし、硬めにしたければ水を減らして、お粥の柔らかさは調節できます。
ここでは、お粥の基本の柔らかさである『全粥』と、全粥より少し柔らかい『七分粥』の1人分の分量をご紹介します。
- 全粥(1人前)
- 米:50g
- 水:250ml
- 七分粥(1人前)
- 米:50g
- 水:350ml
全粥は「米:水=1:5」、七分粥は「米:水=1:7」の比率です。
土鍋で作る炊き粥<作り方>
炊き粥は米・水の分量が変わっても作り方は変わりません。
- 通常通り、お米を研ぐ
- 土鍋に研いだ米・水を入れ、30分放置する
- 浸水させることで加熱時間が短くなります
- 30分後、火を点ける(火加減は中火)
- このとき蓋はしません
- 煮立ったら軽く混ぜ、火加減を弱火にする
- 土鍋の縁に菜箸を渡し、その上から蓋を閉める
- そのまま20分ほど加熱する
- 水がなくなったら、水を足しましょう
- 加熱後、火を止めて全体を軽く混ぜる
- 再び蓋を閉め、10分ほど蒸らして完成
料理時間はざっと1時間です。
「もっと早く作りたい!」という場合は「浸水しないで炊き始める」ことも可能です。
浸水なしの場合は煮立った後の弱火での加熱時間を30分にします。

浸水なしの場合は加熱時間が延びるだけで他の作り方は変わりません。
また『塩粥』にする場合は火を止めて全体を混ぜるタイミングで塩を加えましょう。
【入れ粥】お粥の作り方
炊いたごはんを煮る「入れ粥」の作り方です。

入れ粥は一度炊いたごはんを煮直す、という特性上、生米から炊く「炊き粥」に比べ味が落ちるというデメリットがあります。
また炊き粥よりもネバネバなお粥になりやすいのも特徴です。
しかし、作るのは入れ粥の方がはるかに簡単!
余り物のごはんですぐに作れるのも嬉しいポイントですね。
入れ粥の材料・分量
入れ粥の材料は
- 炊いたごはん
- 水
の2つのみ。
生米は通常に炊飯すると約2倍の重量になります。
つまり生米・50g=炊いたごはん・約100gと換算できますね。
また、炊いたごはんはもうすでに柔らかいので、水の量も炊き粥に比べれば少なくなります。
↑を踏まえて、入り粥における1人分の全粥・七分粥の分量をご紹介します。
- 全粥(1人前)
- 炊いたごはん:100g
- 水:200ml
- 七分粥(1人前)
- 炊いたごはん:100g
- 水:300ml
全粥は「米:水=1:2」、七分粥は「米:水=1:3」の比率です。
入れ粥の作り方
入れ粥も分量が変わっても作り方は変わりません。
- 土鍋にごはん・水を入れ、軽く混ぜる
- 中~強火で加熱し、煮立たせる
- 沸騰したら弱火にし、土鍋の縁に菜箸を渡してから蓋を閉める
- そのまま10分ほど加熱する
- 加熱後、火を止めてから軽く混ぜる
- 再び蓋をし、10分ほど蒸らして完成
料理時間はざっと20分ほどと炊き粥(浸水あり)の1/3の時間でできます。
時間がないときはササッと作れる入れ粥がオススメですね。
【具材編】お粥の作り方
ここまで、具材を入れない『白粥』についてまとめました。
ここからは、具材入りお粥の具材を入れるタイミングについてまとめていきます。
『卵粥』の卵を入れるタイミング

卵粥の卵を入れるタイミングは火を止めた直後です。
火を止め、全体を軽く混ぜるタイミングで溶いた卵を回し入れ、そのまま余熱で火を通します。
卵の量はお好みですが、1人分=1個を目安にしましょう。
『七草粥』の七草を入れるタイミング

七草粥の七草を入れるタイミングは火を止める直前です。
また七草たちは種類によって下ごしらえが変わります。
七草のうち『すずな=かぶ』『すずしろ=大根』は薄切りにしてから茹でて火を通します。
その他の七草はよく洗った後にサッと茹で、冷ました後に包丁で刻みます。

すずな・すずしろの茹で汁を再利用すると洗い物が少なくなり楽チンです。
使用する七草は、七草粥の季節(1月7日前後)になるとスーパーなどでパックで売られています。
数百円ほどで買えて、お粥にするのもそこまで難しくないので、季節感を味わいたいならオススメです。
ここまでお粥の作り方と具材を入れるタイミングについてまとめてみました。
「お粥なんてごはんと水を混ぜて火を点ければ楽勝!」と思っていましたが、なかなかに奥が深くビックリです。
狂った猛暑で食欲がないこれからの夏を、さらさら食べられるお粥で乗り切りましょう!



