夏が終わり、秋が近づき、気付けば2022年も残り3カ月ほどとなってしまいました。
もし、今年に身内の不幸があったなら、もう喪中はがきの準備は始めるべき!
「まだ早い」と思うかもしれませんが、むしろ秋が喪中はがきの準備を始めるベストタイミング。
そんな「喪中はがき」について、喪中の意味や出し方マナー、書き方など気になる情報をまとめました。
「喪中はがき」とは
喪中はがきとは「来年の年始には年賀状を出しません」と前もって知らせるための挨拶状です。

正式には『年賀欠礼状』と呼ばれます。全く知りませんでした。
年内に身内に不幸があったとき、つまり身内が亡くなったときに出すのが一般的です。
そもそも『喪中』の意味は?
喪中とは、身近な方の死を受け、その死を悼む期間のこと。
その期間は、宗教・宗派によって異なりますが、およそ1年間。
喪中の期間は身を慎むべきとされ、お祝いなどおめでたいこと(慶事)は避けられます。
いわゆる『喪に服す』という意味ですね。
また、死には穢れがあるという考え方もあり、その穢れを周囲の方に移さないため行動を慎む、という意味もあります。
そのため喪中では、亡くなった翌年であるお正月のお祝いや、新年の喜びを伝える年賀状を出すことは控えるのが一般的。
喪中はがきは、喪中のため「おめでたい新年の挨拶を控える」という連絡のために送るのですね。
近年ではそこまで厳格ではありませんが、現代でも結婚式などのお祝い事などを主催しない・出席しないといった風習が残っている地域もあります。
喪中となる親戚はどこまで?
一般的に、喪中となる親戚の範囲は自身・配偶者の二親等以内とされています。
- 一親等
- 配偶者
- 父母
- 子ども
- 二親等
- 祖父母
- 兄弟姉妹
- 孫
二親等においては生計をともにしている者、つまり同じ家に住んでいる者という条件も課されます。
ただし、同じ家に住んでいない二親等、または三親等より遠い親戚でも、生前親しくしていたなど心情を考えて喪中とみなしても大丈夫です。
また、父母・祖父母・兄弟姉妹においては、自身だけでなく配偶者と血がつながっている親族であっても適用されます。
喪中はがきの出し方マナー
喪中はがきには年賀状とは違った出し方のマナーがあります。

現代ではそれほど厳しくはありませんが、知っておいて損はないのでまとめていきます。
喪中はがきを出す期間
喪中はがきは遅くても12月の上旬までに出すのがマナーです。
相手が年賀状の用意を始める前に、と考えると12月までには届いていることが理想ですね。
ただし、早すぎても相手方が困ってしまうので10月の下旬ごろから送り始めます。
喪中はがきは10月下旬から12月上旬までに出す。
また、身内の不幸が12月にあった場合は、無理に喪中はがきや年賀状を出す必要はありません。
相手方から年賀状を受け取った場合は、松の内(お正月の期間)が過ぎるのを待ってから寒中見舞いを送るのが最適です。
松の内は関東では1月7日まで、関西では1月15日までとなります。
喪中はがきを出す相手
喪中はがきは通常、年賀状を差し出す相手に送ります。
また、亡くなった方と生前やり取りがあった方にも送ることで、故人の死を連絡する目的もあります。
もし故人宛に年賀状が届いた場合は、寒中見舞いにて故人の死を伝えましょう。
喪中はがきに使用する「はがき」の種類
喪中はがきには日本郵便の通常はがきを使用します。
通常はがきのうち、料額印面(切手の部分)が胡蝶蘭デザインのものは喪中はがき・寒中見舞い向きです。
喪中はがきの書き方
喪中はがきには
- 手書き
- 年賀状作成ソフト
- 年賀状作成代行サービス
といった3種類の書き方があります。
手書きする
最近では珍しいですが、喪中はがきは手書きでも作成できます。
手書きの場合、裏面の挨拶などは自分で考えて書く必要があります。
そんな喪中はがきの挨拶文では
- はじめに『喪中なので新年の挨拶を控える』ことを伝える
- おめでたい「年賀」を使わず「年始・年頭・新年」といった言葉を選ぶ
- 故人の説明
- 誰が・いつ・何才で亡くなったのかを伝える
- 故人が存命中の感謝
- 結びの挨拶
- 変わらぬ付き合いを願う言葉
- 相手の幸せを願う言葉
- 日付(相手に届く予定の日付)
という要素を取り入れるのがマナーとされています。
- メリット
- はがき以外の費用がかからない
- デメリット
- 書くことが大変
- 出す枚数が多いと辛い
<例>喪中はがきの挨拶文
喪中はがきの挨拶文の例です。
喪中につき年頭のご挨拶を控えさせていただきます <故人との続柄><故人の名前>が<亡くなった日付>に<亡くなった年齢>にて永眠いたしました 本年中のご芳情に厚く御礼申し上げますとともに 皆様に良い年が訪れますことをお祈りいたします 令和○年 ○月 自身の名前
書き方マナーとしては『句読点は書かない』『行のはじめの字は一文字下げない』があります。
ここでは横書きで記載しましたが、実際には縦書きが好ましいです。
年賀状作成ソフトを利用する
現代で一番ポピュラーな方法と言えるのが「年賀状作成ソフト」の使用です。
年賀状作成ソフトは素材が掲載されている本と、その本に付属しているCD-ROMを利用し作成します。
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我が家でも毎年、年賀状作成ソフトを使って年賀状を作成しています。
年賀状作成ソフトはほとんどの方が簡単にデザイン性のあるはがきを仕上げられるのが特長です。
ただし、パソコン作業が苦手な方は少し難しいかもしれません。
また、慣れないと失敗しやすいのも難点。
年賀状の向きが逆だったり、印刷がかすれたりなど、間違えると手間がドンドン増えていくのはストレスかもしれません。
- メリット
- 簡単・時短
- デザイン性が高い
- 大量に作れる
- デメリット
- ソフト(本)の費用がかかる
- パソコン技術が必要
- 自宅に印刷機器が必要な場合も
- 不慣れだと失敗しやすい
また、近年では、フリー画像サイトの素材を組み合わせて年賀・喪中はがきを作成することもできます。

フリー画像サイトなら費用はかかりませんが、会員登録が必要な場合もあります。
年賀状作成代行サービスを利用する
年賀状作成代行サービスはWEB上で必要事項を選択・記入すれば、年賀状作成を丸投げできるサービスのことです。
手書き・年賀状作成ソフトよりも費用はかかります。
しかし、プロに任せられるので間違いのない仕上がりになるのが何よりの特長。
- メリット
- 仕上がりがキレイ
- 失敗がない
- 手間がかからない
- デメリット
- 費用がかかる
- 情報の登録が面倒