夏の挨拶のために送る「暑中見舞い」。
同じく夏に送る「残暑見舞い」がありますが、この暑中見舞い・残暑見舞いはいつ・誰に出すものなのでしょう?
暑中見舞い・残暑見舞いの出す時期・送る相手・出す目的についてまとめました。
さらに、暑中見舞い・残暑見舞いには何を書けば良い?という疑問も解消!書き方も簡単にご紹介しています。
挨拶状ドットコム 暑中見舞いはがき「暑中見舞い・残暑見舞い」はいつ出すもの?
暑中見舞いは7月7日ごろ~8月7日ごろまでに、残暑見舞いは8月8日ごろ~8月末ごろまでに出すのが慣例です。
この期日・期間は、昔の暦である二十四節気(にじゅうしせっき)をもとに出したもの。
7月7日ごろは『小暑』、8月7日ごろは『立秋の前日』、8月8日ごろは『立秋』となります。
この暑中見舞い・残暑見舞いに関わる二十四節気についてまとめていきます。
小暑:暑中見舞いを出し始める
小暑(しょうしょ)は暑中見舞いを出し始める時期です。
大抵は7月7日ごろが小暑とされています。
2023年の小暑は7月7日(金)です。
この小暑は梅雨が明け、暑さが厳しくなるころという意味があります。
これからやってくる暑い夏を乗り切るため鰻やニンニクを食べたり、七夕行事を行ったりするのが旬とされています。
立秋:残暑見舞いを出し始める
立秋(りっしゅう)は残暑見舞いを出し始める時期です。
大抵は8月8日ごろが立秋とされています。
2023年の立秋は8月8日(火)です。
この立秋はまだまだ暑い日が続くものの、少しずつ秋の訪れを感じさせるころという意味。
ひまわりや桃、トウモロコシがこの時期の旬とされています。
昔の暦なので今の感覚とは少しズレていますが、確かに8月半ばのお盆を過ぎれば多少は夏の暑さも和らぐ?かもしれません。
暑中見舞いを出すのはこの立秋の前日まで。
暑い盛りである「暑中見舞い」から、暑さが残っている「残暑見舞い」へと変わるタイミングですね。
そんな残暑見舞いは8月末ごろまでに出すのがマナー。
遅くても、次の二十四節気である『処暑(しょしょ)』が終わる9月7日ごろまでに出すようにしましょう。
そもそも「暑中見舞い・残暑見舞い」はなぜ出すのか?
暑中見舞いは、普段なかなか会えない方の体調を気遣い、健康を願って送る挨拶状です。
厳しい暑さの中、送る相手の健康を願う。そんな気持ちが込められていたのですね。
「暑中見舞い・残暑見舞い」は両方出すべき?
暑中見舞い・残暑見舞いは同じ相手に両方出すべきではありません。
相手の健康を願うための暑中見舞い・残暑見舞いです。
1か月ほどという短いスパンで体調を気遣う挨拶状を送るのは逆に失礼に当たるかもしれません。
暑中見舞いを出したら残暑見舞いは出さない。
暑中見舞いを出し忘れたら残暑見舞いを出す、というように分けましょう。
なぜ「暑中・残暑見舞い」は始まった?
暑中見舞い・残暑見舞いの習慣が始まったのは江戸時代。
現代にも残っていますが、日本にはお盆(8月中旬ごろ)に里帰りして仏壇に物品を供える習慣がありますよね。
この習慣が江戸時代になると、祖先の霊だけでなくお世話になっている方全般への贈り物という習慣になりました。
これが暑中見舞いの元。
しかし、江戸時代の暑中見舞いは直接、または飛脚などを利用して物品を贈るというものでした。
明治時代になり、郵便制度ができたことから物品を送ることが挨拶状を送る形へと徐々に変化。
大正時代に今の「暑中見舞い」という形になったとされています。
「お中元」との違いとは
暑中見舞い・残暑見舞いと同じく夏に贈るのが「お中元」。
暑中見舞い・残暑見舞いと違い、挨拶状ではなくギフトを贈るイメージがありますよね。
この両者、送る(贈る)目的がそもそも違います。
お中元は
- 日頃の感謝
- 今後の付き合いの意思
を表す目的で贈ります。
相手の健康を気遣う目的で送る暑中見舞い・残暑見舞いとは確かに違いますね。
ちなみにお中元を贈る時期は東日本では7月前半(1~15日ごろ)、西日本では7月後半~8月前半ごろまでが定番です。
また、九州地方では8月いっぱいがお中元シーズンとされるなど、地域によって時期が異なるのがポイント。
お中元にて贈るギフトの価格は、親しい方には3000円ほど、親族には5000円ほど、目上の方などには5000円以上が相場とされています。
お相手の家族構成や好みなどを考え、喜んでいただけるものを贈れると良いですね。
【楽天市場】お中元・夏ギフト特集2023 ページをCheckする≫「暑中・残暑見舞い」を送る相手は?
暑中見舞い・残暑見舞いを送る相手は特に決まっていません。
送りたい方に送るもの、誰に送っても大丈夫です。
本来の目的のように、なかなか会えない方に送るのもよし。
ただ、現在では結婚や出産、引っ越しをお伝えする目的で送る場合が多いようです。
「暑中見舞い・残暑見舞い」の書き方
暑中見舞い・残暑見舞いは
- 挨拶
- 主文
- 結び
- 日付
の4つから構成されます。
縦書きが主流ですが、横書きでも問題ありません。
送る相手との関係性を考えて言葉を選ぶのが重要となります。
<1>挨拶
『挨拶』は
暑中(残暑)お見舞い申し上げます
といったお見舞いの挨拶です。
どの文字よりも大きく書かれます。
また、句読点(。)は書かないのがマナーです。
このお見舞いの挨拶は、他にも
暑中(残暑)お伺い申し上げます
などがあります。
また、親しい方に送る場合は、砕けた感じで
- HAPPY SUMMER
- Summer greetings
のような英語での挨拶もオススメです。
堅苦しくないので、親しい友人に送るなら英語もアリですね。
<2>主文
『主文』は
- 季節・気候を感じさせる挨拶
- 送る相手の健康を気遣う言葉
- 近況報告
の3ポイントから構成されるのが一般的です。
3ポイントを簡単にまとめると↓のようになります。
厳しい暑さが続きますが(1)いかがお過ごしでしょうか。(2)おかげさまで私たちは元気で過ごしております。(3)
ちなみに残暑見舞いでは(1)を秋の訪れを感じる・朝夕は涼しい季節になったなどの言葉に変更すると良いでしょう。
ただ、現在では『2.送る相手の健康を気遣う言葉』のみという場合も多いようです。
また結婚や出産、引っ越しなど『3.近況報告』のみの場合でもOK。
目上の方やビジネス関係以外では砕けた感じでも大丈夫そうですね。
<3>結び
『結び』では、再び、送る相手の健康を気遣う・願う言葉を記します。
- 酷暑の折、くれぐれもご自愛ください。
- 健やかな夏をすごされますよう、お祈り申し上げます
といった暑中見舞い・残暑見舞いを出す目的に沿った言葉を選ぶのがマナーです。
また、砕けた書き方では
これからもよろしくお願いいたします。
などでもOKのようです。
<4>日付
暑中見舞い・残暑見舞いでは基本的に日付を入れます。
ただし、具体的な月日は入れず
令和5年 盛夏(残暑見舞いでは『晩夏など』)
など季節を表す言葉を入れます。
↑の書き方をまとめてみるとこんな感じですね。
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挨拶状ドットコム 暑中見舞いはがき※参考 日本郵便
暑中見舞い・残暑見舞いを自筆で出すのは難しいし面倒・・・。