高知県の稲作の特徴とお米の人気銘柄についてまとめています。
四国の南西部にある高知県では、その温暖な気候をいかし、3月の終わりから4月の初めごろにかけて田植えを行い、7月の下旬ごろから稲刈りが始まる超早期栽培での稲作が行われています。
この栽培方法により、8月には新米が出荷されるなど、全国で最も早くに新米が食べられる土地の1つでもあります。
さらに、炊きあがりに独特の香ばしさがある『香り米』という文化が根付いているのも高知の特徴。
また、近年は耐熱性の強い品種の開発など、新品種への取り組みも進んでいます。
そんな高知県は独自ブランドのお米銘柄が有名です。
高知県産「よさ恋美人」
「よさ恋美人」は高知県が14年もの歳月をかけ開発したオリジナル品種。
2018年にデビューしたばかりの新しいお米となります。
「コシヒカリ」と「ふさおとめ」という2品種を親に持ちます。
その「よさ恋美人」の特徴は、7月下旬に収穫される『超早期栽培』の品種であること。
台風シーズンの到来前に収穫が終わるので、安定した収穫量を保てるのがなによりのメリット。
さらに「よさ恋美人」は耐熱性に優れているため、夏の猛暑でもしっかり育つのがポイントでしょう。
甘味が強く、もちもちした食感が特徴です。粒が大きく食べ応えがあり、ツヤも良く、炊きあがりの見た目の美しさもあります。
高知県産「十和錦(香り米)」
四万十町にて栽培されている「十和錦(とおわにしき)」。
昭和30年代、在来種「黄金錦」の中から突然変異種として発見された幻のお米となります。
名前は「黄金錦」と、発見された場所が当時『十和村』と呼ばれていたことから。
その特徴は『香り米』と表される、独特な香りをもつこと。
炊きあがりはもちろん、冷めてからもポップコーンやナッツのようなこうばしい香りに包まれています。
そんな香り米は人が食べる用、ではなく本来は祭礼や神様へのお供えなどに使われてきた特別なお米。
しかし「十和錦」は、香り米として有名なお米の品種としては珍しく、「十和錦」は単体でも美味しく頂けるのがなによりの魅力となります。
※他の香り米は、普通のお米に10~30%のほどの割合でブレンドして炊き上げるのが一般的とされています。
炊きあがりの香りの良さがなによりの魅力!単体でも、他のお米に1~3割ほど混ぜて炊き上げても美味しく頂けます。
高知県産「土佐 天空の郷」
「土佐天空の郷」は、高知県本山町にて栽培されているお米の総称。
本山町で栽培されたお米のブランド名であり、品種そのものの名前ではありません。
水田のうち9割は『棚田』。
激しい寒暖差と美しく清らかな水により、美味しいお米に育ちます。
さらに「土佐天空の郷」の生産者は、全員が県認定のエコファーマー。
農薬や化学肥料を控えた特別栽培米となり、環境に優しい米作りを実践しています。
また「土佐天空の郷」の銘柄には
- にこまる
- ヒノヒカリ
などがあります。
高知県産「仁井田米」
「仁井田米」とは、仁井田卿(にいだきょう)にて生産されたお米の総称、ブランド名です。
「仁井田米」は、
- 四万十川の清流
- 寒暖差の大きい寒冷地
というお米作りにとって最適な地で育ち、優れた食味で知られています。
「仁井田米」は品種そのものの名前ではなく、ブランド名。
主に「にこまる」や「ヒノヒカリ」といった人気銘柄に、「十和錦」など香り米をブレンドして販売されています。
ただし、近年は「十和錦」の品種改良が進み、香り米である「十和錦」100%でも美味しく頂けるお米として販売されていることもあります。
香りの良さが特徴ですが、独特なので、まずは他のお米に1~3割ほどの割合で混ぜて試してみるのがよいでしょう。


