ゼリー作りに使うのが一般的なゼラチン。
そんなゼラチンはゼリー以外のスイーツ・料理にも使えます。
ここでは、ゼラチンを使う代表的なお菓子「グミ」と「マシュマロ」の作り方をまとめます。
さらに、お菓子作りをしない方向けの料理へのゼラチン活用法も紹介します。
ゼラチンを使う「グミ」作り
ゼラチンを使う「グミ」作りです。
カラフルに透き通り、宝石のようなグミですが、実は家庭でも簡単に作れます。
【基本】そもそも「グミ」とは
そもそも「グミ」とはドイツ発祥のお菓子。
ドイツ語で『ゴム』を意味するGummiが名前の由来となっています。
食感をそのまま名前にしてしまったのですね。
グミが生まれたのは1920年、作ったのはハリボー社の創業者ハンス・リーゲル。
ハリボーは未だにある有名なグミのメーカーですね。
日本で初めてグミが作られたのは1980年。
明治製菓が作った『コーラアップ』が初めてで、その後同じ明治製菓の『果汁グミ』がヒットし、今も変わらず愛され続けていますね。
グミの材料・作り方
グミは、言ってしまえば、固いゼリーです。
ゼリー作りに使うときよりもゼラチンの比率を増やせば、グミは作れます。
ここからは、ジュースを使ったグミの材料・作り方をまとめます。
まずは材料です。
- 粉ゼラチン:10~15g
- 好みのジュース:80~100ml
- 砂糖:大さじ2~3
また、グミを固めるための型も用意しましょう。
Amazon.co.jpで「グミ 型」を検索 ≫型がない場合はお皿・タッパーなどでも代用できます。
ゼラチンの割合はジュースに対して10~20%ほど。
ゼラチンが多いほど固くなり、少ないほど柔らかくなります。
また、ここで使う『粉ゼラチン』は80℃の温度で溶け、ふやかす必要がないお菓子作り用のゼラチンです。
つづいて作り方です。
- ジュースを耐熱容器に入れ電子レンジで加熱する
- 温まったジュースにゼラチン・砂糖を溶かし、よく混ぜる
- ゼラチンが溶けない場合はもう一度電子レンジで加熱する
- 溶け残りがないようよく混ぜたら、型に流し込む
- そのまま冷蔵庫で冷やす
- 1時間ほど冷やしたら型から外し完成
もし、固めるための型がない場合は、クッキングシートを敷いた皿・タッパーなどに流し込み、そのまま冷蔵庫で冷やせばOK。
大きいので時間がかかりますが、洗い物が少なく済みます。
しっかり固まったらクッキングシートごと取り出し、包丁などで食べやすい大きさに切り分け完成です。
作ったグミはできるだけ早めに食べきりましょう。
ゼラチンを使う「マシュマロ」作り
ゼラチンを使う「マシュマロ」作りです。
白くてフワフワのマシュマロ。
あのマシュマロもゼラチンがあれば家庭で作れます。
【基本】そもそも「マシュマロ」とは
マシュマロとはメレンゲにシロップなどで甘みを付け、ゼリーで固めたソフトキャンディです。
かつて原料として使われていたウスベニタチアオイの英語名・marsh mallowがマシュマロの名前の由来。
原型となるお菓子はのど飴として、古代エジプトの王族たちの間で親しまれていました。
現代のマシュマロの製法になったのは19世紀後半のこと。
日本では1892年に初めてマシュマロが作られました。
そのときは漢字で「真珠麿」の字が当てられました。きれいな字ですね。
※日本初のマシュマロは1887年だったという説もあります。
マシュマロの材料・作り方
ここからは、マシュマロの材料・作り方をまとめます。
まずはマシュマロの材料です。作りやすい分量でお伝えします。
- 粉ゼラチン:10g
- 水:50ml
- 砂糖:30~60g
- バニラエッセンス:少々
- メレンゲ用
- 卵白:1個分
- 砂糖:30g
- コーンスターチ:適量(たくさん使います)
ここで使う『粉ゼラチン』は80℃の温度で溶け、ふやかす必要がないお菓子作り用のゼラチンです。
メレンゲに使う砂糖は甘み付けでもありますが、メレンゲ作りに必要なため減らさないようにしましょう。
砂糖はメレンゲの形を保ち、弾力を出すために使用されます。
また、メレンゲは泡立て器でもできますが慣れていないと大変です。
ハンドミキサーを使用するとすぐにできるので便利だと思います。
それでは、続いて作り方をまとめます。
- 小鍋に入れた水を80℃ほどに温めてからゼラチンを加え、よく溶かす
- 沸騰させないほどの火加減をキープしつつ、砂糖を2回に分けて加え、その都度よく混ぜる
- ゼラチンの鍋はいったん置いておきます
- ボウルに卵白を入れ、よく混ぜる
- 白っぽくなったら砂糖を2~3回に分けて加える
- メレンゲはツノが立つまで混ぜ続ける
- 数回に分け少しずつメレンゲの中に加え、その都度混ぜる
- ゼラチンの鍋は冷めていたら温め直す
- ゼラチンとメレンゲを全て混ぜ合わせたら、バニラエッセンスを加える
- バッドにコーンスターチを~2cmほどの厚さに敷き、マシュマロを作りたい分だけくぼみを作る
- くぼみの中に『8』のマシュマロ液をゆっくり落としていく
- 冷めて、マシュマロが自然に固まったら完成
けっこう大変です。
正直、市販のマシュマロを買った方が断然楽ですが、手作りマシュマロはアレンジもしやすいのでオススメ!
ぜひ、時間があるときに作ってみてくださいね。
作ったマシュマロはできるだけ早めに食べきりましょう。
余ったゼラチンの活用法
お菓子作りは普段やらない!という方必見の、料理へのゼラチン活用法をまとめます。
温かい飲み物に加える
ゼラチンの活用法、まずは『そのまま温かい飲み物に加える』です。
飲み物は緑茶・紅茶などのお茶やコーヒー、スープなど温かければ何でもOK。
ゼラチンは50℃以上で溶けるため、温かい飲み物に振り入れ、良く混ぜれば溶けます。
また、ゼラチンは低温にならないと固まらないため、温かいうちなら味も食感も変化はほぼありません。
飲み物に加えるメリットは簡単にコラーゲンドリンクを楽しめることです。
森永製菓によると、飲み物に入れる場合は同社『クックゼラチン』を1/2袋入れるのが目安としています。
『クックゼラチン』1袋・5gあたりに含まれるコラーゲンは4400mg、つまり1/2袋でも2200mgものコラーゲンが摂取できます。
美肌効果のイメージが強いコラーゲン。
実はひざ関節や骨の健康のサポートなどに効果が期待できる製品も多く販売されています。
「肌の保湿力を上げたい」という方はもちろん、ひざ関節に違和感を抱える方にも気軽にオススメできる活用法です。
ご飯といっしょに炊き込む
ゼラチンの活用法、つづいては「ご飯といっしょに炊き込む」です。
方法は、炊飯前にゼラチンを振り入れ、軽く混ぜ、そのまま炊くだけ。
ゼラチンでコーティングされたつやつやなお米を味わえます。
作業時間は10秒もかかりません。
家族みんなで手軽にコラーゲンやたんぱく質を摂取できる活用法となります。
目安はお米2~3合につき、1袋・5gのコラーゲンなら1/2袋ほど。
「コラーゲンをたくさん摂りたい!」からと多く入れてしまうとゼラチンでベタベタしてしまうため、1/2袋ほどに留めましょう。
肉料理の旨みを閉じ込める
ゼラチンの活用法、最後は「肉料理の旨みを閉じ込める」です。
ゼラチンには水分が失われることを防ぐ保水力があります。
そのため、加熱前の肉に下味といっしょにゼラチンを混ぜ込めば、加熱したときに流れ出る水分、つまり旨みを肉に留めてくれます。
オススメはハンバーグや餃子などの挽肉料理。
また、唐揚げやとんかつなどの下味、野菜炒めや炒飯などの炒め料理、スープや鍋料理など、基本的にどんな料理にも活用できるのがゼラチンの特徴です。
味もなく、匂いもないため、どんな料理でもOK。
使い勝手が良いので、ゼリー作りなどで余ったゼラチンはすぐに使い切れそうですね。
ゼラチンは意外と賞味期限が短いので、買ったらどんどん使っていきましょう!