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アスパラガスの名前の意味とは?発祥の国・時期や日本での歴史も知りたい!

おしゃれな西洋料理に登場する機会が多いアスパラガス。

春野菜なのでアスパラガスが今が旬!

是非とも美味しく味わいたいところですが、食べる前にアスパラガスの名前が気になってしまいました。

アスパラガスが、どうして「アスパラガス」という名前なのでしょう?

また、アスパラガスはどこでいつ生まれ、どうやって日本にやってきたのか?

今回は地味に気になるアスパラガスの名前の由来・発祥や歴史をまとめました!

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アスパラガスの名前

アスパラガスという言葉は、英語「asparagus」が由来です。

アスパラガス 名前
Pixabay

英語の名前がそのまま日本での呼び方となっているのですね。

アスパラガスの意味

アスパラガスは元々ギリシャ語です。

ギリシャ語では「アスパラゴス(ἀσφάραγος)」。

それが転じてアスパラガスになりました。

この「アスパラゴス」の本来の意味は、

  • よく裂ける
  • たくさんに分かれる
  • 新芽

などとのこと。

よく裂ける・たくさんに分かれるという意味は、栽培されたアスパラガスで見かけるホワホワとした葉のようなものが由来です。

アスパラガス
アスパラガスの枝
畑のアスパラガス
Pixabay

このホワホワ、実はアスパラガスの枝になります。

アスパラガスの葉は、食べる部分に付いた「はかま」と呼ばれる三角形の部分です。

このように、枝がホワホワとたくさんに裂け、分かれているように見えることから「アスパラゴス」と名付けられました。

アスパラガスの学名

アスパラガスは植物学上の学名では「Asparagus officinalis」と表記されます。

この「Asparagus(アスパラガス)」の後にくっついている「officinalis」は薬用のという意味。

薬として使われるくらい栄養抜群ということが古くから知られていたのですね。

実際、アスパラガスは高い利尿作用を持ち、肝臓・心臓に疾患を持つ人に薬用として使われています。

アスパラガスの和名

日本で「アスパラガス」という名前は、アスパラガスが属するキジカクシ属の総称。

そのうち、わたしたちが普段「アスパラガス」と認識している野菜にはオランダキジカクシという和名があります。

キジカクシは漢字で書くと「雉隠」。

和名の由来は、アスパラガスが生長すると細かい枝が鳥の雉(キジ)を隠せるほどに茂るためです。

ちなみに他にも、

  • オランダウド(阿蘭陀独活)
  • マツバウド(松葉独活)

という和名があり、さらに漢名では「石刁柏(せきちょうはく)」と表記されます。

アスパラガスを漢字で書くと?

アスパラガスは漢字で書くと「竜髭菜」となります。

竜の髭(ひげ)の菜・・・、スゴくかっこいい名前ですね。

この漢字表記も、先ほどご紹介したホワホワした葉っぱが由来となっています。

アスパラガス 葉 竜髭菜
Pixabay

この細長い葉が竜の髭のようなので「竜髭菜」という漢字が付けられました。

アスパラガスは名前がたくさんあって面白いですね。

<おまけ>おかしの「アスパラガス」の名前の由来

「アスパラガス」と聞くと、ついスナック菓子の「ギンビス・アスパラガス」を思い浮かべてしまう方もいると思います。

わたしもつい思い浮かべました。

甘塩っぱいビスケットとゴマの風味がなんとも美味しいですよね。

そんな「ギンビス・アスパラガス」の名前の由来は野菜のアスパラガスに見た目が似ているから

ド直球な由来ですね。

ちなみに「ギンビス・アスパラガス」の原料にはアスパラガスは使われていません

メロンパンと同じで見た目が似ているだけ、その一点のみが名前の由来となっています。

アスパラガスの発祥

アスパラガスはヨーロッパ・地中海の東部が発祥の野菜です。

地中海
アスパラガスの発祥
ギリシャ
Pixabay

いかにもヨーロッパ感が漂っているので、地中海発祥と言われても意外性はありません。

こんなイメージですよね↓。

おしゃれなアスパラガス料理のイメージ
イタリアンでのアスパラガス
Pixabay

アスパラガスの名前の由来はギリシャ語「アスパラゴス」。

ギリシャ周辺では紀元前2000年ごろにはすでに存在していたといわれています。

紀元前2000年、つまり4000年前!

そんな古くからある野菜だったのですね、アスパラガスは。

そして、古代ギリシャ・ローマ時代にはすでに栽培され、特別な野菜として愛されていました。

日本にアスパラガスがやってきたのは?

日本にアスパラガスがやってきたのは江戸時代。

当時、ヨーロッパの国のうち唯一貿易していたオランダの船からもたらされました。

しかし、江戸時代にやってきたアスパラガスは観賞用。

アスパラガスが日本でも食べられるようになったのは明治時代のことでした。

けれども、当時食べられていたアスパラガスは輸入の缶詰。

日本で缶詰以外のアスパラガスが食べられるようになるのは、もう少し後の話です。

日本産アスパラガスの誕生

日本産アスパラガスが生まれたのは大正13年(1924年)のことでした。

もうすぐ日本産アスパラガス誕生から100年ですね!

その日本産アスパラガスを生み出したのは、北海道岩内町の下田喜久三さんという方です。

下田喜久三さんは農学博士として欧米視察へ行き、帰国後、出身地の岩内町に株式会社日本アスパラガスを設立。

日本産アスパラガスの栽培を開始しました。

ちなみに、当初栽培されていたアスパラガスはホワイトアスパラガス。

ホワイトアスパラガス
日本初のアスパラガスはホワイトアスパラガスだった
Pixabay

海外へ輸出する缶詰用として栽培されたのが始まりです。

日本で一般家庭の食卓に並ぶようになるのは昭和に入ってから。

グリーンアスパラガスが一般的になったのは昭和40年頃なので、40年近くは日陰の存在でした。

今では人気野菜の1つですが、アスパラガスが日本で市民権を得るまでには長い時間がかかったのですね。

そんな日本産アスパラガス発祥の地である岩内町には、記念の石碑が建立されています。

まとめ

  • アスパラガスは英語。
  • もともとはギリシャ語で、よく裂ける・たくさんに分かれるという意味の「アスパラゴス」が由来。
  • 和名はオランダキジカクシ。
  • アスパラガスの発祥は地中海・東部で、時期は紀元前2000年ごろ。
  • 日本には江戸時代に到来し、大正時代から栽培が始まった。

アスパラガスの名前・発祥についてまとめてみると、面白い事実が盛りだくさんでした。

キジカクシって、いかにも日本ぽくてカッコいいですよね。

意外な一面を知った今なら、もっと美味しくアスパラガスが味わえそうですね♪

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