記事内にプロモーションが含まれています。

木綿豆腐・絹豆腐の違いは○○だった!誕生時期や栄養価の違いも

木綿豆腐と絹豆腐の違いは「作り方」です!

その木綿豆腐・絹豆腐の作り方をそれぞれご紹介していきます。

また、同じ豆腐でも木綿豆腐・絹豆腐では栄養価も違うのでしょうか?

気になる木綿豆腐・絹豆腐の違いをまとめます。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

木綿豆腐・絹豆腐は「作り方」が違う

木綿豆腐と絹豆腐の作り方の違いは押し固めるか否かです。

豆腐
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

絹豆腐は豆乳に『にがり』を入れ混ぜて作ります。

にがり

海水からとれる塩化マグネシウムを主原料とする食品添加物。
海水から塩を取るとき、結晶化した塩化ナトリウム(食塩)を取り除いたあと残った液体のこと。

にがりは豆乳のたんぱく質と反応し、ゲル化させることで固まります。

凝固剤となるにがりを混ぜることで豆乳が固まり、とろとろ滑らかの絹豆腐が出来上がります。

一方、木綿豆腐には出来た絹豆腐を木綿の布で包み、圧力をかけて水分を抜くという工程が加わります。

木綿の布で包み圧縮するため、木綿豆腐の表面は木綿の布目が写りザラザラしています。

また、木綿の布で包む過程があることが木綿豆腐の名前の由来となります。

水分を抜くことでしっかりとした食感に仕上がる木綿豆腐。

ザラリとした固めの食感に仕上がるので、炒め物にも使える優れものです。

ちなみに、絹豆腐は絹、つまりシルクのような滑らかな食感と舌触りをしていることから「絹豆腐」と名付けられました。

冷や奴やサラダなど、とろりとした舌触りを味わいたい料理にピッタリですよね。

絹の布で包み圧縮してはいませんのでご注意ください。

木綿豆腐と絹豆腐、先に誕生したのは?

木綿豆腐と絹豆腐のうち、先に誕生したのは「木綿豆腐」です。

木綿豆腐
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

木綿豆腐が生まれたのは中国と言われ、鎌倉時代に遣唐使によって日本へ伝来されたという説が有力です。

また『空海』や『中国の帰化僧』によってもたらされたという説もあります。

いずれにしても鎌倉時代に日本へやってきて、鎌倉時代末期には民間にも伝わっていたとされています。

室町時代には日本各地で食べられるようになり、江戸時代には一般的な食品として広く食べられるように。

江戸時代の中頃まで白い豆腐は「木綿豆腐」のみ、そのため木綿豆腐は「普通豆腐」とも呼ばれます。

絹豆腐が生まれたのは木綿豆腐がすっかり庶民に浸透した江戸時代中期。

1700年前後、東京にある『笹乃雪』の初代店主が生み出しました。

この『笹乃雪』は現在も台東区根岸にお店を構える創業300年超えの老舗です。

お店の名前『笹乃雪』から、絹豆腐をそのまま笹乃雪と呼ぶこともあります。

ちなみに、この名前は「笹の上に積もりし雪の如き美しさよ」と後西天皇の親王さまから賞賛を受けたことが由来となっています。

※参考 笹乃雪 公式サイト

木綿豆腐・絹豆腐の「栄養価」の違い

木綿豆腐と絹豆腐の「栄養価」の違いをまとめていきます。

絹豆腐
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

これより記載の数値はすべて「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」を参考にしています。

  • 木綿豆腐:豆類/だいず/[豆腐・油揚げ類]/木綿豆腐
  • 絹豆腐:豆類/だいず/[豆腐・油揚げ類]/絹ごし豆腐

<基本>の栄養価を比較

まずは、木綿豆腐・絹豆腐の基本の栄養価を比較します。

栄養素木綿豆腐絹豆腐
エネルギー73kcal56kcal
水分85.9g88.5g
たんぱく質7.0g5.3g
脂質4.9g3.5g
炭水化物1.5g2.0g
食物繊維1.1g0.9g
100gあたりの含有量

木綿豆腐は水分・炭水化物以外の全ての数値が絹豆腐を上回っていることが分かります。

まず注目したいのが『水分』。

木綿豆腐の85.9gに対し、絹豆腐は88.5gでした。

木綿豆腐・絹豆腐はいずれにしても全体の85%以上を水分が占めています。

木綿豆腐の水分量が絹豆腐に比べ2.6g少ないのは『木綿の布に包み圧縮することで水を抜く』という工程があるため。

この工程で大量に水が抜ける訳ではありませんが、木綿豆腐は水が抜けた分、他の栄養素の数値が上がっているのは注目ポイントです。

<ビタミン>の栄養価

続いて、木綿豆腐・絹豆腐のビタミンを比較します。

栄養素木綿豆腐絹豆腐
βカロテン(ビタミンA)0μg0μg
ビタミンB10.09mg0.11mg
ビタミンB20.04mg0.04mg
ビタミンB60.05mg0.06mg
葉酸12μg12μg
ビタミンC0mg0mg
ビタミンD0μg0μg
ビタミンE4.4mg3.4mg
100gあたりの含有量

ビタミンは木綿豆腐・絹豆腐いずれも多く含まれているわけではありません。

木綿豆腐はビタミンEを、絹豆腐はビタミンB群を一方より多く含みますが、その差はわずか。

木綿豆腐の『水を抜く』工程により、水溶性ビタミン(ビタミンB群)は流出。一方、脂溶性ビタミンのビタミンEは水分が抜けたことで濃縮、その穴を埋めるべく増えていますね。

<ミネラル>の栄養価

最後に、木綿豆腐・絹豆腐のミネラルの比較です。

栄養素木綿豆腐絹豆腐
ナトリウム9mg11mg
カリウム110mg150mg
カルシウム93mg75mg
マグネシウム57mg50mg
リン88mg68mg
1.5mg1.2mg
100gあたりの含有量

ミネラルは木綿豆腐・絹豆腐でそこまで大きな差は出ませんでした。

水溶性であるカリウムは絹豆腐の方が多く、ナトリウムを除きカルシウム・マグネシウム・リン・鉄では木綿豆腐が上回る結果となっています。

具体的にはカルシウムは1.24倍、マグネシウムは1.14倍、リンは1.29倍、鉄は1.25倍です。

カルシウム・鉄など体を作る栄養素が多く含まれる木綿豆腐と、むくみ解消効果があるカリウムを多く含む絹豆腐。

そんな欲しい効果ごとに豆腐の種類を選ぶのもありかもしれませんね。

【まとめ】木綿豆腐・絹豆腐の違い

  • 木綿豆腐には絹豆腐の作り方にない「木綿の布で包み圧縮する」という工程がある
    • 「木綿の布で包み圧縮する」ことで水分を抜くことが目的
  • 木綿豆腐は鎌倉時代に日本へ伝来され、絹豆腐は江戸時代中期の日本で発祥した
  • 栄養価では、全体的に木綿豆腐が上回るが、水溶性の栄養素は絹豆腐の方が豊富

木綿豆腐と絹豆腐は、何となく作り方が違うだろうな~、と思っていましたがこんなにも違うなんて驚きでした。

また、木綿豆腐の方が先に誕生し、絹豆腐が生まれたのはその数百年後というのは意外でした。

結構違う栄養価も興味深かったですね。

ここまで、木綿豆腐と絹豆腐の違いまとめでした。

タイトルとURLをコピーしました