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【豆腐】厚揚げ・油揚げには明確な違いが!両者の違いと栄養価・油抜きの方法について

厚揚げ・油揚げはどちらも豆腐を油で揚げて作られる食品。

和食の煮物などに使われることが多い両者ですが、この厚揚げ・油揚げの違いとは何なのでしょう?

また、厚揚げと油揚げ栄養価も比較、100gあたり・1枚あたりの数値もCheckです

さらにカロリー&脂質をカットできる「油抜き」方法もまとめました。

実は明確に違いがある、厚揚げと油揚げについてお伝えします。

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厚揚げ・油揚げの違い

厚揚げと油揚げの違いは豆腐の内部まで火を通さないか・しっかり火を通すかです。

内部まで火を通さないのが「厚揚げ」、中までしっかり火を通すのが「油揚げ」です。

そんな厚揚げ・油揚げについてそれぞれ詳しく掘り下げていきます。

厚揚げについて

厚揚げは豆腐の表面だけを揚げ、中まで火を通しません

厚揚げ
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

中は生なので、別名は「生揚げ」。

花緒
花緒

たしかに、スーパーで厚揚げが「生揚げ」という商品名で売られているのを見たことがあります。

また、絹豆腐で作られた厚揚げは「絹揚げ」とも呼ばれ、その滑らかな食感から高い人気を誇ります。

厚揚げは中は火を通さない生の状態ですが、そもそも豆腐は生で食べられる食品なので問題なし。

厚揚げそのものも生で食べられます。

ただ、厚揚げは生食を想定して作られていません。

油で揚げてある厚揚げはそのまま食べるとベチャッとして脂っこいので、加熱して食べた方がおいしいです。

油揚げについて

油揚げは豆腐を薄切りにし、中までしっかり火を通します

油揚げ4枚重ね
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

豆腐を厚く切り分け揚げる厚揚げに対し、薄く切り分ける油揚げは「薄揚げ」という別名もあります。

使用される豆腐は一般的な豆腐よりも水分量が少なめで濃いのが特徴。

低温の油で揚げてから、高温の油で揚げるなど、2~3回に亘り油で揚げる工程を経て作られます。

油でしっかり揚げることで水分が飛び、スポンジ状に仕上がるのがポイントですね。

また、油揚げには大きく『袋状に開くもの』と『袋状に開かないもの』の2種類が存在します。

『袋状に開くもの』は、全体的にふっくら膨らんでおり、いなり寿司や巾着などに使用できる油揚げ。

一方『袋状に開かないもの』は、しっとりと重みがあり、煮物や焼き物に向いています。

この油揚げが袋状に開くかor開かないかはパッケージを見て確認するしかありません。

わたしの経験上「いなり寿司向き」と書いてあるものは袋状に開きます。

「肉厚」などの文字が書かれているものは大抵袋状に開かないのでご注意ください。

厚揚げ・油揚げの栄養価を比較

油揚げと厚揚げ
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

厚揚げと油揚げの栄養価を表で比較してみます。

これより記載の数値はすべて「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」を参考にしています。

  • 厚揚げ:豆類/だいず/[豆腐・油揚げ類]/生揚げ
  • 油揚げ:豆類/だいず/[豆腐・油揚げ類]/油揚げ/生

<比較の前に>厚揚げ・油揚げは1枚あたり○gなの?

栄養価を感覚的に理解するため、厚揚げと油揚げの内容量を調べてみました。

まず、厚揚げは1枚あたり約150gです。

ちなみに、この1枚あたり約150gは相模屋「焼いておいしい絹厚揚げ」を参考にしました。

また油揚げは、袋状に開くもので1枚あたり約15g、袋状に開かないものは1枚あたり約50gとなります。

これらの数値を参考に↓の表をCheckしていきましょう。

<基本>の栄養価を比較

まずは基本の栄養価を比較します。

()内は厚揚げ・油揚げそれぞれ1枚あたりの数値です。

厚揚げは150g、油揚げは計算しやすいように1枚・20gとしました。

栄養素厚揚げ
(1枚・150gの数値)
油揚げ
(1枚・20gの数値)
エネルギー143kcal
(214.5kcal)
377kcal
(75.4kcal)
水分75.9g39.9g
たんぱく質10.7g
(16.05g)
23.4g
(4.68g)
脂質11.3g
(16.95g)
34.4g
(6.88g)
炭水化物0.9g
(1.35g)
0.4g
(0.08g)
食物繊維0.7g
(1.05g)
1.3g
(0.26g)
100gあたりの含有量

まず、目を引くのは油揚げのエネルギー(カロリー)の高さ。

特に油揚げは100gあたり377kcal、1枚あたりでも75.4kcalとハイカロリーです。

しかし、このカロリーの高さは油で揚げているため脂質が多いことが原因。

実際、油揚げの脂質は100gあたり34.4gと全体の1/3以上が脂質という結果になっています。

この高カロリー・高脂質というデメリットは油抜きによって解消されます。

★油抜きの方法をCheck⇒

また、厚揚げ・油揚げはいずれもたんぱく質が豊富です。

メインのたんぱく源にプラスしやすいのが厚揚げ・油揚げのメリット。

効率的なたんぱく質摂取に取り入れやすい食材と言えますね。

さらに、厚揚げ・油揚げはいずれも低糖質であることがポイント。

たんぱく質もしっかり取れるので糖質オフダイエットにもピッタリですね。

※油揚げの数値にて、炭水化物の一部であるはずの食物繊維が炭水化物を上回っていますが、これはおそらく計測方法が違うためだと思われます。

<ビタミン>の栄養価

つづいてビタミンを比較します。

栄養素厚揚げ油揚げ
βカロテン(ビタミンA)0μg0μg
ビタミンB10.07mg0.06mg
ビタミンB20.03mg0.04mg
ビタミンB60.08mg0.07mg
葉酸23μg18μg
ビタミンC0mg0mg
ビタミンD0μg0μg
ビタミンE8.5mg19.1mg
100gあたりの含有量

ビタミンは厚揚げ・油揚げともにほとんど差がありません。

しかし、ビタミンEだけは厚揚げが100gあたり8.5mg、油揚げが19.1mgと差が開いています。

豆腐はもともとビタミンEが多い食材です。

豆腐の栄養価について⇒

その上、油揚げになると水分が減るため、水分が減った分だけ他の栄養素の割合が増えることに。

ビタミンEは熱に強く、脂溶性なので油で揚げても失われずに残っているのですね。

むしろ油で溶ける脂溶性なので厚揚げ・油揚げは効率的なビタミンE摂取に適しています。

ビタミンEの働き

強い抗酸化作用。
もともと酸化しやすい性質のため体内で活性酸素と結びつき消去、結果的に他の成分が酸化するのを防ぐ。

<ミネラル>の栄養価

最後はミネラルを比較します。

栄養素厚揚げ油揚げ
ナトリウム3mg4mg
カリウム120mg86mg
カルシウム240mg310mg
マグネシウム55mg150mg
リン150mg350mg
2.6mg3.2mg
100gあたりの含有量

厚揚げ・油揚げのミネラルはナトリウムを除き豊富に含まれています。

特に豊富なのはカルシウム。

カルシウムの一日あたりの摂取目安量は成人男性が650~800mg、成人女性が650mgなので、厚揚げ・油揚げはとても効率的に摂りやすいと言えます。

骨や歯の形成をサポートするカルシウムは成長期の子ども・高齢の方は特に積極的に摂っていきましょう。

厚揚げ・油揚げの油抜きについて

厚揚げ・油揚げの油抜きは、現在の商品ではそこまで必要ありません。

厚揚げ
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

※使われる油が良質で、油もそこまで残っていないので。

特に、オーブントースターやフライパンで焼き目を付けたい場合は油抜きをせずにそのまま焼きます。

わざわざ油を引く手間がなくなり楽です。

しかし、カロリーが高い脂質は少しでもカットしたいところです。

そこで厚揚げ・油揚げの油抜き方法をまとめてみました。

【簡単】キッチンペーパーで挟む

簡単&すぐにできる油抜きが『キッチンペーパーで挟む』方法です。

方法は、文字通り、厚揚げ・油揚げの両面をキッチンペーパーでギュウと挟みます。

表面の油はしっかり取れるので、お味噌汁に入れる場合や濃いめの煮物などにはこの方法で十分です。

【時短】お湯をかける

短い時間でもしっかり油抜きをしたい場合には『お湯をかける』方法がオススメ。

方法は、ザルに載せ、上から熱湯を回しかけるだけなので簡単、けれどしっかり油が抜けるのがポイントです。

あっさり味の煮物や煮浸しなどに適した方法です。

【しっかり】お湯で茹でる

しっかり油を抜きたい場合にオススメなのが『お湯で茹でる』方法です。

いなり寿司など味をちゃんと染みこませたいときにも適しています。

方法は、鍋にお湯を沸かしてから油揚げ・厚揚げを入れ、再びお湯が沸くくらいまでサッと茹でる、というもの。

長時間お湯に浸けると崩れやすくなるので注意が必要です。

茹でた後はザルなどに取り、お湯を切ります。

粗熱が取れてから、水気を絞りましょう。

【まとめ】厚揚げと油揚げの違い

厚揚げと油揚げの違いは「中まで火が通っているか・否か」でした。

厚揚げは中まで火が通っていない「生揚げ」、油揚げは火が通っているという違いがあります。

何となく使ってきましたが、こんな明確な違いがあるなんて知らなかったです。

栄養価の比較や、油抜きの方法など、ぜひ参考にしてみてくださいね♪

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