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チンゲンサイの名前の由来とは?日本でのチンゲンサイの歴史や旬、栄養価についても

チンゲンサイ(青梗菜)の名前の由来について調べました。

調べてみると、意外な由来が明らかに!また「チンゲンサイ」は和名ではない!?についても説明しています。

さらに、チンゲンサイが日本に広まったきっかけや旬の時期、栄養価についてもまとめました。

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チンゲンサイの名前の由来について

チンゲンサイという名前は、チンゲンサイの原産国である中国が由来です。

青梗菜 チンゲンサイ
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

漢字にすると「青梗菜」、または「青梗白菜」です。

このチンゲンサイという名前は中国由来ですが、実は中国語では漢字が決まっておらず、統一されていません。

そのため中国では

  • 青菜
  • 上海白菜
  • 蘇州青
  • 油白菜
  • 小白菜

などという様々な漢字で表記されています。

全然違いますが、全てチンゲンサイを指す漢字というのが驚きですね。

また、中国でチンゲンサイは白菜の一種と見なされているとのこと。

ちなみに、チンゲンサイは白菜と同じアブラナ科アブラナ属の野菜。

いわれてみると、確かにチンゲンサイと白菜は似ているかもしれないね。

アブラナ科アブラナ属の野菜は他にキャベツやブロッコリーなどがあります。

チンゲンサイの『和名』とは

チンゲンサイという名前は中国由来のもので、日本独自の名前・和名では『タイサイ(体菜)』と呼ばれます。

全く聞き馴染みがありませんね・・・。

また、この『タイサイ』のうち葉の軸が白いものは「パクチョイ(白菜)」とも呼ばれます。

日本ではかつて葉の軸が緑色をしたチンゲンサイを青軸パクチョイなどと呼んでいたらしいのですが、農林水産省が呼び名を「チンゲンサイ」に統一したため、現在ではほとんど使われなくなったとのこと。

日本でのチンゲンサイの歴史

日本でチンゲンサイが広まるきっかけとなったのは、1972年の日中国交正常化です。

中国との国交が回復したことで、中国野菜であるチンゲンサイが日本へ流入。

千葉県柏市が先駆けて栽培を開始しました。

生育期間が長くても50日ほどと短く、気温の変化に強いという特徴から生産量が増加。

市販のものはハウス栽培が主流ですが、家庭菜園でも育てやすいのが特徴です。

今では中国野菜のうち最も身近な野菜の1つと言えるほどの認知度・人気を誇っています。

チンゲンサイの旬

チンゲンサイの旬は秋から冬にかけてです。

チンゲンサイ
写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

気温の変化に強いため、露地栽培でも長期間に亘り栽培・収穫できるのがポイント。

ハウス栽培では1年を通して出荷されているため、スーパーでも1年中、リーズナブルに購入できるイメージですね。

チンゲンサイの栄養価

チンゲンサイ100gあたりの栄養価をまとめます。

これより記載の数値はすべて「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」の<野菜類/チンゲンサイ/葉/生>を参考にしています。

チンゲンサイ100g分はおおよそ1株が目安です。

<基本>の栄養価

チンゲンサイの基本の栄養価です。

栄養素100gあたりの含有量
エネルギー15kcal
水分96.0g
たんぱく質0.6g
脂質0.1g
炭水化物2.0g
食物繊維1.2g
100gあたりの含有量

葉物野菜であるチンゲンサイは水分が100gあたり96.0gと多く、その分他の栄養価が少なめです。

ただ、エネルギーも低めなので、もりもり食べてもカロリーの心配をする必要がないのは良い点かもしれません。

<ビタミン>の栄養価

チンゲンサイのビタミンの数値です。

栄養素100gあたりの含有量
βカロテン(ビタミンA)2000μg
ビタミンB10.03mg
ビタミンB20.07mg
ビタミンB60.08mg
葉酸66μg
ビタミンC24mg
ビタミンD0μg
ビタミンE0.7mg
ビタミンK84μg
100gあたりの含有量

チンゲンサイは100gあたりにβカロテンを2000μg含むため『緑黄色野菜』に分類されます。

緑黄色野菜は100gあたり600μg以上のβカロテンを含む野菜となります。600μg未満の場合は淡色野菜となります。

さらに、チンゲンサイは

  • 葉酸
  • ビタミンC
  • ビタミンK

が多く含まれます。

そんなチンゲンサイに多く含まれる4つの栄養素の働きについて掘り下げていきます。

βカロテン

βカロテンは体内でビタミンAに変わる成分で、プロビタミンAとも呼ばれます。

高い抗酸化作用を持ち、生活習慣病の予防に効果的。

また、目の健康を保つ効果、皮膚・粘膜の健康を守る効果なども期待できます。

βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれるため、比較的、摂りやすい栄養素と言えます。

しかし、βカロテンからビタミンAへの効力は12分の1ほどしかないというデメリットも。

そんなβカロテンは脂溶性(油に溶ける)なので、油炒めなど油と合わせて食べると吸収率がアップします。

熱にはやや弱いので、サッと油炒めにするのがオススメの料理法です。

葉酸

造血作用や、アミノ酸・核酸の代謝に関わる『補酵素』として働く葉酸。

DNAの合成や細胞分裂などの代謝に関わるため、妊娠中の女性は積極的に摂るべきとされています。

チンゲンサイは100gあたり66μgも含まれており、これは1日あたりの摂取目安量240μgの1/4以上を占める量!

妊娠中は240μgの倍である480μgが必要とされています。

加熱するとかさが減り、量を食べやすいチンゲンサイなら効率的に葉酸も摂れそうですね。

ビタミンC

高い抗酸化作用や免疫力アップ、コラーゲンの合成に関わるビタミンC。

神経伝達物質であるドーパミン・アドレナリンの合成や、抗ストレスホルモン(副腎皮質ホルモン)の合成に役立つため、ストレスを感じているときに多く摂るべきとされています。

水に溶けやすく、熱に弱いという性質のため、炒めるときはササッと手早く行うのがオススメです。

ビタミンK

ビタミンKは血液の凝固・骨の石灰化に役立つ栄養素です。

足りなくなると血が固まりにくくなり、出血しやすくなるという弊害が。

そんなビタミンKはチンゲンサイは100gあたりに84μgも含まれます。

これは、1日あたりの摂取目安量150μgの56%を占める数値。※男女ともに

ビタミンKは熱で壊れにくいという性質を持つため、加熱料理でもOKです。

<ミネラル>の栄養価

チンゲンサイのミネラルの数値です。

栄養素100gあたりの含有量
ナトリウム32mg
カリウム260mg
カルシウム100mg
マグネシウム16mg
リン27mg
1.1mg
100gあたりの含有量

チンゲンサイはミネラルのうち

  • カリウム
  • カルシウム

を多く含みます。

そんなチンゲンサイが多く含むミネラル3種の働きをまとめていきます。

カリウム

ナトリウムの排出や利尿作用があるカリウム。

高血圧の予防や降圧、さらにむくみ解消にも効果的です。

普通の生活で足りなくなることはまれですが、激しい下痢や嘔吐などの症状がある際は一気に失われることもあるので、積極的に摂った方が良いでしょう。

カルシウム

骨や歯を作る働きがあるカルシウム。

日本人の食生活では摂取目安量のカルシウムを摂ることが難しいとされており、積極的に摂るべき栄養素と言えます。

不足すると骨軟化症や骨粗しょう症などを引きおこす可能性もあります。

また、神経の働きを正常化させる働きもあり、不足するとストレスを感じやすくなることも。

牛乳や小魚などに多く含まれますが、チンゲンサイなどの野菜からもしっかり摂っていきたいですね。

赤血球を作り、酸素を全身に運搬する働きがある鉄。

鉄が不足すると貧血によりめまい・立ちくらみなどの症状が引き起こされます。

また、女性は月経により毎月多くの鉄が失われるため、より積極的に摂るべき。

女性の1日あたりの鉄の摂取目安量は10.5mgなので、チンゲンサイは100gあたりで10%弱が摂取できます。

ひじきやほうれん草、小松菜、大豆製品に鉄は多く含まれるため、他の食材と組み合わせながら効率的に摂取していきましょう。

【まとめ】チンゲンサイの基本

  • チンゲンサイ(青梗菜)という名前は中国由来
  • チンゲンサイの和名は「タイサイ」
  • 日本に広まったのは1972年の中国国交正常化のあと
  • 旬は秋から冬にかけて、アブラナ科アブラナ属の野菜である
  • 低カロリーな緑黄色野菜で葉酸・ビタミンC・ビタミンKや、カリウム・カルシウム・鉄が豊富

ここまで、チンゲンサイについて気になることをまとめてみました。

日本ではまだ50年ほどの歴史しかない、以外と歴史が浅い野菜と知り驚きました。

栄養価が高く、これからの時期により流通が増えるチンゲンサイ。

価格もリーズナブルなので、これからも重宝していきたいと思います♪

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