前回の記事でちらし寿司に欠かせない『酢飯』の作り方をまとめました。
今回は、この記事ではちらし寿司の『具材』についてまとめていきます!
ちらし寿司に定義などはないのでどんな具材を入れても・入れなくてもOKです。
好きな具材を好きなだけ入れられるのがちらし寿司のメリットと言えます。
具材の種類ごとにまとめたので、入れたいものだけピックアップして作ってみてくださいね。
煮物(干し椎茸・かんぴょう・にんじん)の作り方
ちらし寿司の味の決め手といっても過言ではない干し椎茸・かんぴょう・にんじんの煮物。
煮物はいくつかまとめてでも作れるので手間が省けます。
ただし、作るのに時間がかかるので早めに作るか・前の日に作っておくかなど用意しておくのがオススメです。
それでは、煮物の分量・作り方です。
材料 | 分量・作りやすい量 |
---|---|
干し椎茸 | 25~30g |
かんぴょう | 25g |
にんじん | 100g弱・1/2本 |
☆しょうゆ | 大さじ2 |
☆砂糖 | 大さじ2 |
☆みりん | 大さじ2 |
調味料はすべて大さじ2ずつなので覚えやすいですね。
それでは、煮物の作り方をまとめていきます。
Step1 食材の下ごしらえ
まずは食材の下ごしらえです。
<にんじん>皮を剥き、食べやすい大きさに切ります。オススメは3cmほどの長さに切り、縦に4等分・十字に切る方法です。
<干し椎茸>干し椎茸はまず水に浸して戻します。水200mlを入れた器に入れ冷蔵庫で6時間ほど放置します。時間がかかるので、前の日の晩からなど余裕を持って戻しましょう。
※時間がない場合は(風味は落ちますが)お湯で戻すのもアリです。
水で戻したら軸を切り落とします。大きければ半分ほどにカットしましょう。
また、干し椎茸の戻し汁は煮汁として使うので捨てずに残しておきます。
<かんぴょう>かんぴょうはまず塩もみをします。その塩をまとわせたまま鍋に入れ、水を注ぎ、そのまま下茹でを行います。10分ほど茹でたら、ザルに陸揚げし水気を切ります。
Step2 煮物の作り方
- 鍋に戻した干し椎茸・かんぴょう・にんじんと☆印の調味料・水を足し200mlになった戻し汁をすべて入れる
- 中火の火加減で火をかける
- 沸騰したらアクを除く
- 火加減を弱めにし、落とし蓋をする
- このまま15分ほど煮込む
- 15分煮込んだら落とし蓋を外し、汁気がほとんどなくなるまで煮詰める
- 煮詰めたら火を止め、粗熱を取る
- 冷めたら取り出し、酢飯に混ぜ込みやすいよう細かく刻む
- 干し椎茸の一部は散らすため大きめに切ると見栄えが良い
こうしてちらし寿司に合わせる煮物は完成です。
ちらし寿司に合わせず普通の煮物としても美味しいですよ。
<もっと簡単な方法が良い方向け>簡単な煮物の作り方
↑で紹介した煮物はとても美味しいちらし寿司になるでしょう。
しかし、本格的すぎて手が出しづらいのも事実。

もう少し簡単な作り方も知りたい。
という方向けに、もっと簡単に作れる煮物もご紹介しておきます。
簡単な煮物 材料
材料 | 分量・4人前 |
---|---|
にんじん | 1/2本・100gほど |
れんこん | 1/2節・125gほど |
椎茸 | 6個 |
油揚げ | 1枚ほど |
☆みりん | 大さじ2 |
☆砂糖 | 大さじ1 |
☆塩 | 小さじ1/4 |
☆和風だし | 小さじ1/2 |
☆水 | 大さじ3 |
椎茸は干し椎茸ではなく普通のしいたけ。またかんぴょうの代わりに油揚げと、全体的にリーズナブルな材料になりました。
簡単な煮物 作り方
まずは食材の下ごしらえを行っていきます。
- にんじん:短冊切り
- れんこん:いちょう切り・3mm幅
- 椎茸:薄切り・5mmほど
- 油揚げ
- 熱湯かけ油抜き
- 縦半分→横3mmほどの細切りに
食材の下ごしらえが終わったら、調味料も一緒にすべてまとめて鍋に投入。
中火にかけ、煮立ったら火を弱めて蓋をして10分ほど煮込みます。
食材が柔らかくなり、汁気がほとんどなくなったら火を止め、よく冷ましたら完成です。
れんこんの甘酢和え
ちらし寿司の食感の決め手ともいえるれんこんの甘酢和え。
『甘酢和え』なので茹でたれんこんを甘酢に和えるのが一般的です。
しかし、普通の甘酢和えはけっこう酸味が強く、お子さんは食べづらいかもしれません。
よって、今回は甘酢和えと甘酢煮の2種類をご紹介します。
れんこんの甘酢和え
本格的なれんこんの甘酢和えです。
白く鮮やかに仕上がるので、食感のアクセントだけでなく飾り付けにもピッタリです。
れんこんの甘酢和え 材料
材料 | 分量・4人前 |
---|---|
れんこん | 大きめ1節・300gほど |
塩 | 2つまみほど×2 |
☆酢 | 120ml |
☆砂糖 | 大さじ5 |
☆だし | 180ml |
☆塩 | 小さじ1/2 |
れんこんの甘酢和え 作り方
- ☆印の材料をボウルorバッドで混ぜ合わせ甘酢を作る
- 鍋に水を入れ火にかけておく
- れんこんの皮を剥き、3~4mmほどの半月切りorいちょう切りにする
- れんこんを5分ほど水にさらす
- 沸騰した鍋に塩2つまみほどを入れる
- 再び沸騰したられんこんを入れ、3~4分ほど茹でる
- 茹で上がったらザルに陸揚げし、残りの塩2つまみほどを振りかける
- 塩をかけ5分ほど置いたら「1」で作った甘酢に浸す
- 粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて3時間ほど冷ましたら完成!
こうして作られたれんこんの甘酢和えは1週間ほど冷蔵庫で保存OKです。
ちらし寿司を作る当日ではなく、前日以前に作っておけるので当日の時短にもなりますね♪
れんこんの甘酢煮
れんこんの甘酢煮は時間がかからず工程も少ないので、今すぐに作りたいときにオススメです。
れんこんの甘酢煮 材料
材料 | 分量・4人前 |
---|---|
れんこん | 1節・250~300g |
だし汁 | 1カップ・200ml |
酢 | 1/2カップ・100ml |
砂糖 | 大さじ6 |
塩 | 小さじ1 |
↑の調味料の分量ではけっこうなしっかり味になります。
もっと控えめな味付けにしたいなら、調味料を少しずつ減らして調整してみてくださいね。
れんこんの甘酢煮 作り方
- れんこんを3~4mmの薄切りにし、水or酢水にさらしてアク抜きをする
- 鍋に水気を切ったれんこん・調味料をすべて入れ煮立てる
- 沸騰したら中火で3分ほど加熱
- 3分ほど経ち、れんこんに火が通ったら、火を止めそのまま冷ます
れんこんを切って、調味料と鍋で煮るだけなので楽チンですね!
また、この甘酢煮はしょうゆを入れずに似るので、れんこんが白いまま仕上がるのもポイントです。
『れんこんのアク抜き』については↓をチェック
錦糸卵
ちらし寿司を華やかに彩る具材と言えば錦糸卵!
錦糸卵は『薄く焼いた卵を細く切る』ことでできますが、上手に作るのは至難の業でしょう。
そんな錦糸卵を初心者でも簡単に作るコツをまとめていきます。
錦糸卵 材料
食材 | 分量・4人前 |
---|---|
卵 | 1個 |
砂糖 | 大さじ1 |
塩 | ひとつまみ |
片栗粉 | 小さじ1/2 |
サラダ油 | 小さじ1 |
↑は失敗しにくい錦糸卵の材料となります。
料理によっては「砂糖なし」でもOK。

砂糖を入れれば甘くてお子さんでも食べやすいね。
また、片栗粉は倍量(小さじ1)の水と溶き、水溶き片栗粉として使用します。
錦糸卵 作り方
錦糸卵を作っていく前に、まず濡らした布巾を用意しておきます。
また、フライパンは丸いフライパン・卵焼き専用の四角いフライパンどちらでもOKです。
- ボウルに卵を割り入れ、よく混ぜる
- 卵を切るように混ぜるのがポイント
- 卵に砂糖・塩・倍量の水で溶いた片栗粉を入れ、再びよく混ぜる
- (余裕があれば)卵液をザルでこす
- フライパンにサラダ油を引いて加熱する
- 加熱したフライパンを濡れ布巾に置き、一旦冷ます
- キレイな焼き色にするためです
- フライパンを火に戻し、卵液を流し入れる
- 火加減は弱火~弱めの中火
- 卵液をフライパンいっぱいに広げる
- 表面が固まるまで加熱する
- 菜箸を卵の縁に沿ってぐるりと差し込む
- キレイに剥がれることを確認したら、手で持ちゆっくりひっくり返す
- 菜箸で返してもOKです
- 裏面を10秒ほど焼いたら火を止める
- 触れるくらいに冷めたら、卵焼きをまな板の上に移す
- まず半分に切り、切ったものを重ねてから1~2mm幅の細切りにする
手順を細かく分けて書きましたが、全部合わせても5分ほどの工程です。
市販されている錦糸卵を購入しても良いですが、どうせなら手作りした方がふわふわで美味しいですよ♪
ここまで、ちらし寿司の具材それぞれの作り方をまとめてみました。
いくつかの具材をそれぞれ作らなければいけないちらし寿司は面倒ですが、その面倒を乗り越えた先には最高のちらし寿司が完成するはず!
時間と精神にゆとりがあれば、ちらし寿司の手作りにチャレンジしてみましょう。